2019年3月24日 のアーカイブ

中小企業調査会中小企業政策検証ワーキングチーム宮崎県視察 1日目

2019年3月24日 日曜日

3月24日は、中小企業調査会中小企業政策検証ワーキングチームの視察で宮崎県を訪問しました。

昼過ぎの飛行機で羽田空港を出発し、午後3時過ぎに宮崎空港に到着、バスで初めの視察先であるMUKASA-HUBに向かいました。

ここは、宮崎市郊外の穆佐(むかさ)地区で廃校になった小学校をリノベーションした空間で、ベンチャー企業向けのオフィスやラウンジ、会議室などを備えたビジネス支援施設です。

本日は、このMUKASA-HUBの代表でもある株式会社一平ホールディングスの村岡浩司代表取締役からお話を伺いました。

村岡さんは、飲食レストラン事業の他、九州の材料だけで作った高付加価値商品「九州パンケーキ」を開発し、「KYUSHU ISLAND」のブランドで国内のみならず台湾やアメリカなどにも販路を広げ、農業生産者の所得向上にも貢献されています。

今後、ブランドの第2弾として、7種類の穀物を原料とする「セブングレインパスタ」を発売予定とのことでした。

さらに、九州各地の食品加工製造業によるアライアンス「KYUSHU ISLAND Family」を立ち上げ、九州広域商社としての取り組みを始められています。

さらに、このMUKASA-HUBなどを通じた地方創生事業を展開されるなど、九州を元気にしたいという熱意にあふれた方でした。

午後5時半過ぎには、株式会社オファサポートを訪問し、服部幸雄社長からお話を伺いました。

当社は、自動車教習所からスタートし、その後、医療・療術業、介護・福祉事業を開始、その後、介護事業と自動車教習所の2つの事業が融合した自動車を使ったリハビリ事業を開始されました。

また、人工知能技術を持つ東京の会社や宮崎大学と連携して、AIと視線センサー、自動車の位置情報や走行データを組み合わせて、運転の状況をデータ化して評価するシステムを開発、リハビリの効果の測定などに活用されています。

質疑を通じて、現在行われている認知機能検査よりも、実車を運転したデータにより判断する仕組みの方が優れていることを感じました。

また、脳梗塞などで一部麻痺がある方でも、意欲を持ってリハビリを続けた結果、実車での測定で健常者と同じ運転能力を確認できるまでになった方がいるとのお話を伺いました。

今後は、高齢者の方が実車で評価を受け、必要な場合にはリハビリを行い、それでも安全運転が出来ないと評価された場合に免許返上をしてもらうという仕組みを構築することが望ましいと思います。

さらに、こうしたセンサー技術とAIが一般の乗用車に搭載されれば、運転者の状況を判断して車が自動停止するなど、事故の未然防止にも役立つと考えられます。

今後の事業の全国展開に大いに期待したいと思います。

午後7時前には、地元の武井俊輔先生を支援して頂いている畜産農家の長友明様のお宅に伺いました。

地域の支援者の皆様も駆けつけて下さり、美味しい牛肉や豚肉、野菜やシイタケなどを炭火で焼いてくださいました。

宮崎県の農畜産物の美味しさを再認識した懇親会でした。
(宮崎に向かう飛行機の中から、富士山が美しく見えました。)
(宮崎空港では色とりどりの花が迎えてくれました。)
(小学校をリノベーションしたMUKASA-HUBの外観です。)
(村岡浩司代表取締役を囲んで記念撮影をしました。右から、福田達夫先生、山際大志郎先生、伊藤達也先生、村岡浩司代表取締役、私、武井俊輔先生、中小企業庁の前田泰宏次長です。)
(村岡代表から事業についてのご説明を伺っているところです。)
(村岡浩司代表取締役から、とても示唆に富んだお話を伺うことができました。)
(KYUSHU ISLANDブランドは、独自の製品と、コンセプトに賛同した企業による製品と2つの方向性を持って展開されています。)
(これが、九州パンケーキの看板商品です。)
(地域未来牽引企業など、多くの認定を受けられています。)
(株式会社オファサポートで、事業概要の説明を受けているところです。)
(服部幸雄社長の、発想力と実現力に感銘を受けました。)
(質疑を終えて、会社の外で、運転評価用の教習車をバックに記念撮影をしました。)
(私も、視線センサーを付けて、座席に座らせていただきました。後部座席には、2台のコンピューターが置かれ、走行データと視線データを記録する仕組みだそうです。)
(長友明さんの飼育する牛たちです。今日生まれたばかりの子牛にも会うことができました。)
(長友さんの御宅のガレージで、懇親会の前に、地元の皆様と記念撮影をしました。)
(炭火で焼いた霜降りの宮崎牛は最高の美味しさでした。)
(シイタケや野菜もとても美味しく頂きました。)