3月24日は、中小企業調査会中小企業政策検証ワーキングチームの視察で宮崎県を訪問しました。
昼過ぎの飛行機で羽田空港を出発し、午後3時過ぎに宮崎空港に到着、バスで初めの視察先であるMUKASA-HUBに向かいました。
ここは、宮崎市郊外の穆佐(むかさ)地区で廃校になった小学校をリノベーションした空間で、ベンチャー企業向けのオフィスやラウンジ、会議室などを備えたビジネス支援施設です。
村岡さんは、飲食レストラン事業の他、九州の材料だけで作った高付加価値商品「九州パンケーキ」を開発し、「KYUSHU ISLAND」のブランドで国内のみならず台湾やアメリカなどにも販路を広げ、農業生産者の所得向上にも貢献されています。
今後、ブランドの第2弾として、7種類の穀物を原料とする「セブングレインパスタ」を発売予定とのことでした。
さらに、九州各地の食品加工製造業によるアライアンス「KYUSHU ISLAND Family」を立ち上げ、九州広域商社としての取り組みを始められています。
さらに、このMUKASA-HUBなどを通じた地方創生事業を展開されるなど、九州を元気にしたいという熱意にあふれた方でした。
午後5時半過ぎには、株式会社オファサポートを訪問し、服部幸雄社長からお話を伺いました。
当社は、自動車教習所からスタートし、その後、医療・療術業、介護・福祉事業を開始、その後、介護事業と自動車教習所の2つの事業が融合した自動車を使ったリハビリ事業を開始されました。
また、人工知能技術を持つ東京の会社や宮崎大学と連携して、AIと視線センサー、自動車の位置情報や走行データを組み合わせて、運転の状況をデータ化して評価するシステムを開発、リハビリの効果の測定などに活用されています。
質疑を通じて、現在行われている認知機能検査よりも、実車を運転したデータにより判断する仕組みの方が優れていることを感じました。
また、脳梗塞などで一部麻痺がある方でも、意欲を持ってリハビリを続けた結果、実車での測定で健常者と同じ運転能力を確認できるまでになった方がいるとのお話を伺いました。
今後は、高齢者の方が実車で評価を受け、必要な場合にはリハビリを行い、それでも安全運転が出来ないと評価された場合に免許返上をしてもらうという仕組みを構築することが望ましいと思います。
さらに、こうしたセンサー技術とAIが一般の乗用車に搭載されれば、運転者の状況を判断して車が自動停止するなど、事故の未然防止にも役立つと考えられます。
今後の事業の全国展開に大いに期待したいと思います。
午後7時前には、地元の武井俊輔先生を支援して頂いている畜産農家の長友明様のお宅に伺いました。
地域の支援者の皆様も駆けつけて下さり、美味しい牛肉や豚肉、野菜やシイタケなどを炭火で焼いてくださいました。
宮崎県の農畜産物の美味しさを再認識した懇親会でした。