2019年8月 のアーカイブ

衆議院決算行政監視等実情調査議員団調査を終え、無事帰国しました。

2019年8月31日 土曜日

8月31日の午後には、羽田空港に無事到着しました。

ルクセンブルク、スウェーデン、英国の決算、行政監視、公文書管理を始め、ブレグジットなど、それぞれの国の課題や取り組みを学ぶことができた有意義な調査でした。

学んだことを今後の政策づくりに生かしていきたいと思います。


(日本上空で撮影した雲と空です。)


(東京スカイツリーが遠くに見えた時、日本に帰ってきたことを実感しました。)


(湾岸地域の高層ビル群の多さを感じました。)


(晴天の下、無事、羽田空港に着陸しました。)

衆議院決算行政監視等実情調査議員団調査6日目

2019年8月30日 金曜日

8月30日は、衆議院決算行政監視等実情調査議員団での調査の6日目でした。

午前10時に国立公文書館を訪問し、政府局長のルーシー・フレッチャーさんと政策長のマルコム・トッドさんから、英国における公文書管理の現状や課題についてお話を伺いました。

英国では、「省庁の文書の中で歴史的に保存すべき文書は20年で公文書館に移管しなければならない」という「20年ルール」があり、公文書館がガイダンスを作成し、二つのルールに基づき、政府における公文書管理をモニターされています。

一つは、インフォメーション・マネジメント・アセスメント・プログラムで、省庁における公文書管理を査定しています。なお、省庁においては、PRO(The Department Record Officer)が、評価選別を含めた管理を行なっているそうです。

もう一つは、インフォメーション・マネジメント・レポートの作成で、これにより各省庁の20年ルールの実施状況をチェックしています。

2000年には情報自由法が制定され、国民への情報公開が義務付けられました。

また、デジタルデータをどのように公文書館に移管するかについて検討されているとのことでした。

現在、文書のデジタル化の作業を進めており、ボランティアや大学とも協力しながら、約9パーセントのデジタル化が行われているそうです。

これらについての質疑の後で、実際の公文書管理の状況や、閲覧者の皆さんが文書を閲覧しているところを見学しました。

「公文書は政府のものではなく、国民みんなのもの」という理念に基づいた運営がされていることを感じました。

お昼には、「レッドライオン」というパブで、食事をしました。フィッシュ&チップスやミートパイなど、それぞれが英国伝統の味を楽しみました。

食後には、国会議事堂を見学しました。上院、下院、それぞれに伝統の重みを感じました。

午後5時過ぎには、ヒースロー空港に到着し、ラウンジで先生方と調査の全日程を終了したことを祝って記念撮影をしました。


(国立公文書館の正面玄関前での記念写真です。)


(公文書館の中は、近代的なデザインでした。)


(政府局長のルーシー・フレッチャーさんと政策長のマルコム・トッドさんからお話を伺っているところです。)


(私から質問紙をしているところです。)


(実際の古地図などの保管状況を見せて頂きました。)


(大判の公文書の保管庫での記念写真です。)


(昼食をとったパブ「レッドライオン」の入り口です。)


(多くの花が飾られ、とてもきれいでした。)


(地下に降りていく雰囲気もいいですね。)


(ビールサーバーなどもビンテージ感があってかっこよかったです。)


(料理が来る前に撮影した一枚です。)


(伝統のフッシュ&チップスです。)


(私はひき肉の入ったパイ包み料理を注文しました。とても美味しかったです。)


(国会議事堂の見学をした際の入り口付近の大きなホールの様子です。)


(木製の全体模型が展示されていました。)


(エントランスホールでの一枚。建物から、歴史と伝統が感じられます。)


(国会議事堂の中ではほとんど写真撮影が禁止されていたので、外にでてから記念撮影をしました。)


(別の角度からの国会議事堂です。左端に移っているのは、改修中の時計台「ビッグベン」です。)


(ヒースロー空港のラウンジで、調査の最後に議員メンバーで記念撮影をしました。)

衆議院決算行政監視等実情調査議員団調査 5日目

2019年8月29日 木曜日

本日は、衆議院決算行政監視等実情調査議員団での調査の5日目でした。

朝食後に、ホテル近くのグリーンパークを通り、バッキンガム宮殿まで歩きました。素晴らしい天気にも恵まれ、とても気持ちのいい朝のひと時を過ごすことができました。

午前9時過ぎには、会計検査院を訪問し、下院決算委員会クラークのリチャード・クックさんと会計検査院主任会計検査院のヘンリー・ミジリーさんからおは橋を伺い、質疑を行いました。

会計検査院(National Audit Office : NAO)が決算書と業績検査報告書(Value for Money : VFM)を作成し、下院決算委員会(Public Accounts Committee : PAC)はVFM報告書の約85%を審議、改善提案を含むPAC報告書を年間約50本作成しており、政府(財務省)は報告書の勧告を受け、最短で2か月以内に各省庁の改善措置等を取りまとめた回答を議会に提出しているとのことでした。

会計検査院と下院決算委員会が連携して、実りある決算を実現していることを感じました。

正午過ぎには、昨年9月にオープンした日本文化などを紹介する「ジャパンハウス」を訪問しました。

1階は様々な商品が並ぶショップ、2階はレストランや和室、地下1階にはギャラリーやホールがあり、日本の魅力を様々な角度から紹介するとても素敵な空間でした。オープン以来、約60万人の方が来られ、本格的和食レストランも大人気だそうです。

午後1時からは、昼食を頂きながら、英国日本大使館の岡田隆 特命全権公使から、ブレグジットの経緯や課題についてのお話を伺いました。

ブレグジットの背景にある課題や、合意なき離脱になった場合の問題点、事態打開を困難にしている事情などについて体系的に学ぶことができました。

午後3時には、議会保健サービスオンブズマンのロブ・ベーレンズさんからお話を伺いました。

議会保健サービスオンブズマンは公募、議会の推薦と議決を経て1人が女王陛下に任命される制度で、425人のスタッフを抱えているそうです。
各省及び公的組織の過誤により不当な扱いを受けたとの訴えを、電話で年間12万件、書面で3万件受け付け、約10%を調査、調査報告書を作成して、議会に提出、行政及び憲法問題委員会で審査をする流れだそうです。

公的機関と病院がより良いパフォーマンスを提供するようにすることを目指しており、「信頼」が重要だ、とのお話が印象的でした。

午後6時からは、邦人企業の皆様との懇親会が開催されました。

ご参加くださったのは、欧州三井物産の藤谷泰之社長、欧州三井住友銀行の川船英夫COO、大和証券グループの柳沢志向 欧州中近東担当常務執行役員、三菱電機欧州の斎藤洋二代表の4名の皆様です。

皆さまそれぞれから、ブレグジットへの対応や今後のビジネス展開の見通しなど、様々なお話を伺うことができ、とても楽しく有意義な懇親会でした。


(グリーンパークで、ワンちゃんとボール投げを楽しむ人に出会いました。)


(見事な栗の実がなっていました。ロンドンも秋を迎えつつあります。)


(青空の下、朝日に輝くバッキンガム宮殿です。)


(有名な衛兵さんも写真に収めることができました。)


(グリーンパークのバッキンガム宮殿側の門も、とても立派でした。)


(会計検査院の一階受付での記念写真です。)


(下院決算委員会のリチャード・クックさんに私から質問をしているところです。)


(クックさんを囲んで記念写真を撮りました。)


(会計検査院のヘンリー・ミジリー主任会計検査官からお話を伺っているところです。)


(ミジリーさんを囲んでの記念写真です。)


(ジャパンハウス1階のショップです。)


(地下1階の展示スペースでは安野光雅展が開かれていました。)


(2階にある和室スペースです。)


(ジャパンハウスのマイケル・フリーハン館長を囲み、記念撮影をしました。)


(英国日本大使館の岡田隆 特命全権公使からお話を伺っているところです。)


(移動中にバスの前を走るタクシーの窓に「bitcoin accepted here」の表示が。ビットコインで支払いが出来るということでしょうか。)


(国会議事堂です。有名な時計塔のビッグベンは改修工事中でした。)


(議会保健サービスオンブズマンのロブ・ベーレンズさんに私から質問をしているところです。)


(ベーレンズさんを囲んでの記念写真です。)


(オンブズマンのオフイスからは素晴らしい風景を見ることができました。)


(夕食懇談会で、法人企業の皆さまからお話を伺っているところです。)


(前列左から欧州三井物産の藤谷社長、三菱電機欧州の斎藤代表、大和証券グループの柳沢常務、欧州三井住友銀行の川船COOです。)

衆議院決算行政監視等実情調査議員団調査 4日目

2019年8月28日 水曜日

本日は、衆議院決算行政監視等実情調査議員団での調査の4日目でした。

午前9時半からは、スウェーデン議会を見学しました。議会は1院政で、任期4年の自由名簿式比例代表制で、定数は349人です。昨年9月の総選挙の結果を踏まえて4ヶ月にわたる協議を経て、今年1月に4党で政策合意がなされ、少数与党で社民党のロヴェーン政権がスタートしたとのこと。

途中、旧スウェーデン銀行だったホールに立ち寄った際には、そこにある郵便窓口が国内唯一の場所で、現在、町には郵便局がなく、郵便物の受け渡しはスーパーが担っているとの話をお聞きしました。

採決はボタン式で行われるなど、議場は近代的で機能的な印象を持ちました。

午前10時からは、財務委員会所属のインゲマル・ニルソン議員とオスカル・ショーステット議員、マティアス・カールソン議員から、決算審査の現状や課題についてのお話を伺いました。

午前11時過ぎには、国会近くの繁華街を歩き、最近、デパートの中に開店した無印良品の店舗を見学しました。この店舗の面積はヨーロッパの各店で一番広いそうです。

正午からは、ストックホルム市庁舎内のレストランで、オスカル・ショーステット議員とアリレザ・アクホンディ議員のお二人と昼食を取りながら、スウェーデンの抱える課題や、比例代表制度による選挙制度の実情など、様々なお話を伺うことが出来ました。
スウェーデンの選挙は、4年に一度、地方選挙と国政選挙が同時に行われ、投票率は80パーセントを大きく超えています。中学校や高校での模擬投票などの主権者教育の成果や、身近な地方選挙とともに行われること、普段から政治についての話す風土があることなど、要因は色々と考えられますが、日本でも投票率が上がるよう、取り組むことがより良い政治の実現に重要だと感じました。

昼過ぎには、ノーベル博物館を訪問して、展示を見ました。本日は、「キング牧師」の特別展が開催されていました。日本人の受賞者では、天野浩先生の写真が掲げられていました。

午後3時には、国会の下に設けられた「国会・オンブズマン」の本部を訪問し、首席オンブズマンのエリザベート・リニングさんからお話を伺いました。

「オンブズマン」はスウェーデン語で、スウェーデンは制度発祥の地でもあります。現在、議会の任命を受けて4名のオンブズマンが活動しており、スタッフは75名とのこと。
国、地方公共団体、裁判所、軍に関する苦情や問題を年間約9000件扱い、年次報告書を議会に提出、提出後に憲法審査会が審査する仕組みです。

午後6時半過ぎには、アーランダ空港からイギリスのヒースロー空港に向かいました。

明日と明後日は、イギリスの会計検査や下院の決算の状況、公文書管理のあり方などについてヒアリングを行う予定です。


(現在国会の建物として使われている旧スウェーデン銀行のホールです。)


(これが国内唯一の郵便窓口とのこと。)


(現在の政党の構成などについて説明を受けました。左上には、投票ボタンの写真があります。)


(本会議場のようすです。)


(傍聴席に座り、説明を受けているところです。)


(国会・財務委員会の先生方との意見交換会の様子です。)


(私から、財政フレームの考え方について質問をしているところです。)


(会議の後の記念写真です。)


(広々とした無印良品の店舗で、看板とともに記念撮影をしました。)


(国会議員の皆様との昼食懇談会の様子です。)


(ノーベル博物館の入り口です。)


(キング牧師の特別展が行われていました。)


(天野浩先生の写真が展示されていました。)


(首席オンブズマンのエリザベート・リニングさんを囲んで記念撮影をしました。)


(首席オンブズマンのエリザベート・リニングさんからお話を伺っているところです。)


(私から質問をしているところです。)


(国会・オンブズマンの本部の建物を背景に、記念撮影をしました。)