2012年3月17日 のアーカイブ

阿南町の国道崩落現場を視察、どんぐり向方学園卒業式、伊那異業種交流会に出席

2012年3月17日 土曜日

本日(3/17)は、髙橋たかとし県議、勝又進阿南町議会議長、中村英文阿南町後援会長とともに、阿南町の国道151号線で6日に土砂崩壊した現場を視察しました。

現場は、のり面が高さ40メートル付近から崩壊して道路を幅10メートル以上にわたって土砂が道路をふさいでおり、視察している最中にも、5~6個の落石があるなど、大変危険な状態が続いています。

この崩落は、冬場に、岩場の亀裂に入った水が凍って亀裂を広げ、温かくなって氷が解けることによって地盤がゆるんで発生したと考えられるとのことでした。

「週明けから、ワイヤーで無人の機械を釣り上げ、のり面上部の立ち木や岩を取り除く作業に入り、5月の連休までにはなんとか片側だけでも通行できるようにしたい。全面復旧には1年前後かかるかも知れない。」とのこと。

う回路である県道も拡幅が必要な個所があり、対応が急がれています。

「ふだんは何気なく通っているが、通行止めになってはじめて道路のありがたさがわかる。」という言葉も聞かれました。まさに伊那谷には「命の道」が多くあります。災害に強い地域づくりのためにも、道路整備の重要性を再認識しました。


(想像していた以上に大規模な崩落でした。3月6日午前11時50分ごろの崩落の30分ほど前に阿南警察署の方がいくつかの落石を確認し、すぐに通行止めにしたため、人や車両の被害は無かったそうです。)


(今後の作業の進め方などについて、現場でお話を伺いました。早期の復旧に向けた対応の必要性を実感した視察でした。)



午後1時半からは、天竜村の「どんぐり向方学園」で開催された卒業証書授与式に出席しました。

今年の、どんぐり向方小学校の卒業生は1名、、どんぐり向方中学校の卒業生は6名、通信制の天龍興譲高等学校の卒業生は9名です。

どんぐり向方学園では、長野県内だけでなく、愛知県、千葉県、静岡県、神奈川県など各地の出身の皆さんが学んでいます。農業体験など、地域の皆様のサポートの下、いろいろな体験学習を通じて「生きる力」を養うことを重視した素晴らしい教育を実践されています。

本日の卒業生の皆様からも、「どんぐり向方学園で学ぶことができて良かった。両親や先生方、地域の皆様に感謝します。」との言葉がありました。

私は、「ここで培ったものを大切に、夢を持ち、努力を忘れず、友情や絆を大切に、ご活躍ください。」とお祝いを述べました。


(毎年の卒業式にお招きを頂き、卒業生の皆様の晴れやかな姿を拝見してとてもうれしく感じています。これからの皆さんの活躍を期待します。)


(中学の卒業生の皆様一人一人から立派な挨拶がありました。この後、在校生の皆さんとともに歌って下さった「旅立ちの日に」はとても感動的でした。)



夜には伊那異業種交流会の3月例会に出席しました。

本日の講師は、毛賀澤明宏さんです。毛賀澤さんは、全国各地での直売所の視察やサポート、各地での農業の6次産業化による特産品づくりの支援などをされています。

本日は、そうしたことを踏まえて、全国の直売所の現状と課題、中越地震復興の実例を踏まえた大震災復興へのヒント、直売所が成功するために必要な条件などについて、大変貴重なお話を頂きました。

特に印象的だったのは、資本力があるところが大規模な直売所をつくり、集客のために安売りをすることによって、周辺の直売所が打撃を受ける例が多くなっている、という指摘でした。安売りで生産者の収入が減るのでは、生産意欲もわきませんし、何のための直売所なのかわかりません。生産者も消費者も、ともに満足できる経営をしてほしいと思います。


(皆で、毛賀澤さんのお話を真剣に伺いました。様々なヒントが得られる素晴らしい講演でした。)


(毛賀澤さんは、中川村や大鹿村などでも特産品づくりの支援をされているとのことです。伊那谷の元気のためにも、益々のご活躍をお願いしたいと思います。)