2019年6月10日 のアーカイブ

ドローン議連危機管理小委員会で危機対応ドローンシステムを視察

2019年6月10日 月曜日

6月10日は、午後1時半から東京都あきる野市の体育館で開催された危機対応のドローン運用のデモンストレーションを視察しました。

本日は、「無人航空機普及・利用推進議員連盟(略称:ドローン議連)危機管理小委員会」を代表して田中和徳先生と私、そして警察庁、消防庁など、危機管理を担当する部署の皆様が視察に参加しました。

デモを見せてくださったのは、株式会社スカイシーカーの佐々木政聡(のぶあき)代表取締役をはじめとする皆様です。

スカイシーカーでは、首都直下地震などの大災害時に、携帯通信網が機能しない場合でも飛行できる「スカイアプリ」というドローン操縦用のソフトウェアを開発されています。

地図はコントローラー側にあらかじめダウンロードしておくことができるため、インターネット網が使えなくても飛行計画をインプットし、ドローンをGPS電波を受信しながら自動飛行をさせることが出来ます。

また、使用している中国製のDJI製のドローンは、たとえば国会議事堂や皇居周辺などの飛行禁止区域ではドローンのモーターが回らない設定になっており、飛行が出来ませんが、スカイアプリではその解除が可能です。

さらに、DJIのドローンの飛行ログは中国のDJIのサーバーに送られる仕様になっていますが、スカイアプリを使用すれば、オフラインモードが使え、情報漏洩を防ぐことが出来ます。

操縦は、コントローラーからの電波で直接行い、携帯電話網を使用せず、連続30分間、最大で10キロメートルほど先まで飛ばして戻すことができるとのこと。

このシステムは一般には販売せず、警察庁や消防庁、国土交通省など、危機対応にあたる部署に導入して活用することを想定しているとのことでした。

本日は、こうした説明を受けた後に、実際にコントローラーで小型ドローンを手動で飛行させる体験をさせて頂きました。映像もリアルタイムで鮮明にコントローラーに届き、飛行も大変安定していると感じました。

ドローン市場では、小型から中型機は中国のDJI社が圧倒的なシェアをもっていますが、中型から大型機では、日本のメーカーが開発を加速させています。今後、スカイアプリを、物資輸送などのニーズにも対応した、より大型の国産ドローンにも対応させる予定とのことでした。

わが国の危機対応能力を高めるためにも、こうしたドローンの配備と運用体制の構築が急務であることを感じました。


(視察の始めに、株式会社スカイシーカーの佐々木政聡代表取締役からスカイアプリについての説明をお聞きしました。)


(田中和徳先生から、ドローン議連を代表してご挨拶がありました。)


(本日操作を体験した、スカイアプリが搭載されたコントローラーです。)


(私も、実際に、前後左右、上下、回転、離着陸などの操作を体験させて頂きました。)


(高倍率ズームカメラや赤外線カメラを搭載したより大型のドローンでも、カメラの性能などのデモを見せて頂きました。)


(視察の最後に、参加された皆様と記念撮影をしました。田中先生と私が持っているのが、本日飛行体験をした小型ドローンです。)