宮下一郎ブログ

インドネシアで三菱UFJ銀行、Bank BTPNを訪問、イスラム小口金融の現場視察、OJK理事長と面会、JJC金融幹部と夕食懇談会、日本に向けて出発

2019年12月26日

12月26日は、午前8時半から株式会社三菱UFJ銀行(MUFG)ジャカルタ支店を訪問し、江島大輔支店長と河村明副支店長からお話を伺いました。

今年5月にインドネシア大手銀行バンクダナモンへ追加出資を行った経緯や、大企業から個人までをカバーするビジネス戦略などについて、様々なお話を伺うことが出来ました。


午前10時からは、インドネシア・フィンテック協会の皆様との意見交換会が行われました。この会には、日本のフィンテック協会の鬼頭武嗣代表理事にもご参加を頂きました。

インドネシア・フィンテック協会の皆様からは、ルール整備や人材育成、デジタルリテラシー教育、国際連携、イベント開催、フィンテック・センターを通じたアドバイスなど、様々な活動内容についてお話を伺うことが出来ました。

同時に、フィンテックを活用したイスラム金融の発展についても学ぶことが出来ました。


午後11時すぎからは、三井住友銀行グループの連結子会社であるPT Bank BTPN Tbkを訪問し、宮川和久副社長、大黒康弘取締役をはじめとする皆様から、会社の概要やインドネシアにおけるSMBCグループ関係会社の状況、特に子会社であるBTPN Syariahによるイスラム小口金融の仕組みについてのお話を伺うことができました。

BTPN Syariah(以下BTPNS)が行っているイスラム小口金融は、イスラム金融の教義に則ったマイクロファイナンスで、2週間に一度、縫製などの内職や屋台での食品販売などを営む女性が10人から25人のグループで集会を開き、ここにBTPNSの職員(コミュニティオフィサー)が訪問、融資の実行や返済・預金を連帯責任で行う仕組みです。ここでは金融教育や企業のためのビジネス講座も行われるとのこと。

グループ全体の返済実績に応じて、徐々に融資金額を増やせるスキームで、最初は一人当たり2万円からスタートし、平均では3万から4万円程度だそうです。

顧客は360万人、集会は25万か所で行われ、コミュニティオフィサーは11万人、WISMAと呼ばれるコミュニティオフィサーが共同生活する拠点は全国で2000か所あるそうです。

午後1時からは、実際に集会が行われているところを訪問し、見学をさせて頂きました。顧客は女性限定だそうです。融資を活用して、縫製の仕事をしたり、アイスクリームの販売をしたりと、様々な仕事に取り組まれているとのこと。女性の皆さんの生き生きとした姿が印象的でした。

午後2時過ぎには、WISMAと呼ばれるコミュニティオフィサーが共同生活する拠点を訪問しました。ここには、5人の皆さんが暮らし、週末には実家に戻る方もいるそうです。

コミュニティオフィサーは高校を卒業した女性が多く、2年から4~5年働き、その後結婚したり、自ら起業したり、大学に進学したり、新たな道に進む人が多いとのお話でした。

女性パワーを通じて地域を元気にし、女性自身もパワーアップできる素晴らしい仕組みだと感じました。


午後4時には、インドネシア金融庁(OJK)を訪問し、ウィンボ・サントソ理事長に面会をしました。

理事長からは、インドネシア政府の重点政策、OJKの役割や課題、インドネシアと日本の連携、フィンテックへの取組などについて、様々なお話を伺うことが出来ました。

金融・経済分野での両国の協力の可能性の大きさを感じました。


午後6時からは、JJC(ジャカルタ・ジャパン・クラブ)金融部会の皆様との夕食会が行われました。

ご出席くださったのは、
三井住友信託銀行ジャカルタ駐在員事務所の柿沼裕二所長
インドネシアみずほ銀行の横田剛社長
明治安田生命から出向されているPT Avrist Assuranceの佐藤康夫Director
住友生命から出向されているPT BNI Life Insuranceの小田直人Director
PT Nomura Sekuritas Indonesiaの浅野 真 Managing Director
三井住友ファイナンス&リースグループPT.SMFL Leasing Indonesiaの高野智正 Vice President Director
フィンテック協会の鬼頭武嗣代表理事
の皆様です。

皆様から、インドネシアでビジネスをする際の課題や今後の展望など、様々なお話を伺うことが出来た大変有意義な夕食会でした。


夕食会終了後にスカルノ・ハッタ国際空港に向かい、午後10時(日本時間午前0時)頃の便で日本に向かいました。


(株式会社三菱UFJ銀行ジャカルタ支店での懇談の様子です。)


(MUFGジャカルタ支店の皆様との記念写真です。)


(インドネシア・フィンテック協会の皆様との意見交換会の様子です。)


(インドネシア・フィンテック協会の皆様との記念写真です。)


(BTPNの宮川和久副社長から説明を伺っているところです。)


(BTPNのアプリ開発部門のフロアは、フィンテック企業のような雰囲気でした。)


(BTPNの1階フロアでの皆様との記念写真です。)


(住宅の一室で行われている集会の様子です。右下がBTPNSのコミュニテイーオフィサーです。)


(皆様と記念撮影をさせて頂きました。インドネシアの女性の元気を感じました。)


(左から、BTPN Syariahのケマル・アジス・スタンブール社長、私、BTPNの宮川和久副社長、マイクロファイナンスの利用者の皆さんです。)


(BTPN SyariahのWISMA(コミュニティオフィサーが共同生活する拠点)の外観です。)


(WISMAで、コミュニティオフィサーの皆さんからお話を伺いました。)


(コミュニティオフィサーの皆さんとの記念写真です。皆さん、笑顔が素敵です。)


(インドネシア金融庁(OJK)のウィンボ・サントソ理事長と懇談をしているところです。)


(懇談後に、私から理事長に飯田水引の額を贈りました。)


(インドネシア金融庁の皆様との記念写真です。)


(ジャカルタ・ジャパン・クラブ金融部会の皆様との夕食会で冒頭にご挨拶をしているところです。)


(ジャカルタ・ジャパン・クラブ金融部会の皆様との記念写真です。)


(すべての日程を終え、飛行機に搭乗する前にスカルノ・ハッタ国際空港で撮影した写真です。)

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