宮下一郎ブログ

靖国神社に参拝、林政小委員会、衆議院本会議、地域再生戦略調査会、空き家対策議連、サービス産業議連に出席

2013年4月23日

4月23日は、午前8時から、「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」の一員として、昇殿参拝を行ないました。

今日の日本の平和と繁栄の礎となられた戦没者の方々の御霊に対し、心から感謝の誠を捧げました。


午前8時半過ぎには、「農林水産戦略調査会、農林部会林政小委員会合同会議」に出席しました。

「強い林業づくりビジョンと施策の構築について(案)」というとりまとめ文書案をもとに、様々な意見が出されました。

私は、「森林バイオマス利用の一つの柱として、安価で性能のよいペレットボイラーの開発と農業用ハウスでの活用推進」と、「木材需要拡大のために、防火地域や準防火地域でも使える木材をつかった工法などについての情報提供や広報を行うこと」を盛り込んでほしいとの意見を申し上げました。


午後12時10分からは、衆議院本会議が開催され、0増5減を決める公職選挙法、スポーツ振興法、建築物耐震改修促進法、ハーグ条約、健康保険法の採決が行われ、いずれも可決しました。


午後12時半過ぎには、「地域再生戦略調査会 中心市街地活性化に関する小委員会」に出席しました。

本日は、私の地元の牧野光朗飯田市長が講師に来られて、「丘のまち飯田市中心市街地活性化の取り組み」と題した講演をされました。

私からは、飯田市が中心となり、下伊那地域の3町10村とともに構築している「定住自立圏」の将来像や国に対する要望について質問をしました。牧野市長からは、現在の「定住自立圏」は毎年の予算の要綱に位置付けられている存在にとどまっているので、法的な位置づけを明確にしてほしいとのご意見をいただきました。

「定住自立圏」は、中山間地を抱える地域のあり方の一つのモデルだと思います。ご要望の実現に向けて、研究・努力してまいります。


午後3時からは「空き家対策推進議員連盟」に出席しました。

本日は、空き家対策について条例をつくり、先進的な取り組みをされている所沢市の危機管理課の前田広子課長と危機管理課防犯対策室の日高義行主査からお話を伺い、質疑応答を行いました。

所沢市では、平成22年に犯罪や放火の要因の除去、建物の破損による飛散の防止、樹木や雑草の除去などを目的として「所沢市空き家等の適正管理に関する条例」を制定、施行されました。

条例の施行により、相談件数や解決の数が約3倍になり、解決率も44パーセントから66パーセントに上がったとのことです。地域住民の皆様や生活環境課、消防本部予防課、建築指導課、所沢警察署など、皆が協力して成果をあげられていることに感心しました。


午後4時過ぎからは、「自民党サービス産業振興議員連盟」に出席しました。

本日は、株式会社ハッピーの橋本英夫代表取締役から、「ITを活用した『おもてなし経営』は人の能力を最大化し高付加価値を生む」と題したお話を伺い、引き続き、サービス産業政策制協議会からのヒアリング、さらに経済産業省から「おもてなし企業選」についての説明を受けました。

特に、株式会社ハッピーの橋本社長のお話は衝撃的でした。インターネットと宅配を活用した無店舗経営により、一般クリーニングサービスでは対応できない衣服再現加工「ケアメンテナンスサービス」を全国へ提供することにより、年商2億5千万円を達成されています。

ケアメンテの平均単価は約5000円(一般のクリーニングでは300~500円)
ケアメンテの客単価は約20000円(クリーニングでは800~1000円)
1回ご利用金額の最高額130万円
リピート顧客の最高累計利用金額1300万円(10年間継続利用)
広告宣伝費無し、口コミで毎月300人の新規顧客
リピート率約53パーセント(全国約5万人の顧客のうち約2万6千人がリピーター)

こうしたビジネスを支えているのが徹底的なITの活用で、150種類、3000項目におよぶ依頼品情報と顧客情報を電子カルテシステムで管理しているとのこと。

特に、ボタンやベルト類はクリーニング処理の前に全部取り外し、それぞれの画像データを管理した上で、処理後にパーツを同期させる方式をとるそうです。

和服から洋服など、様々な生地や染料に対応した汚れ落としのノウハウを研究、蓄積していること、預かった衣類の状況を顧客に電話で伝え、ケアメンテの内容詳細や価格、納期などを案内するカウンセリングを行っていること、お届けは運賃無料で行っていることなどもお聞きしました。

今後は、海外展開も考えているとのこと。「おもてなし経営」で高付加価値を生み、低価格競争からの脱出に成功した事例として注目に値すると思います。

また、経済産業省は3月26日に、サービスの高付加価値化や差別化を実現する「おもてなし経営」を実践する50の事業者を選定して公表しましたが、この中にも、「株式会社ハッピー」が選ばれています。さらに、長野県からは、「伊那食品工業株式会社」が唯一選ばれました。とてもうれしいです。

技術力とおもてなしの心で顧客満足度を高め、高付加価値なビジネスを実現する企業経営は、全国の中小企業にとっても大いに参考になると感じました。


(靖国神社参集殿に集合した長野県選出の先生方とともに。)


(講演の後、牧野飯田市長を囲んで記念撮影をしました。)


(空き家対策推進議員連盟での宮路和明会長からのご挨拶。その左のお二人が所沢市の皆様です。)


(サービス産業議連で講演する株式会社ハッピーの橋本社長(左端)です。)

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