2011年6月6日 のアーカイブ|日別アーカイブのページ

伊那市西箕輪地区を訪問、宮田村、駒ヶ根市で企業を訪問

2011年6月6日 月曜日

本日(6/7)は、伊那市西箕輪地区に伺い、西箕輪の白鳥定己会長、伊那市後援会の平沢事務局長とともに支援者の皆様を訪問しました。


(右から、白鳥定己会長、新たに事務局長をお引き受けいただく白鳥洋司さん、私、前事務局長の小林さんです。)

みはらしファームでは、泉沢勝人さんからお話を伺いながら、おいしいイチゴを頂きました。今年のイチゴ狩りは6月12日までで、その後来年に向けた準備が始まるとのことです。


(お話を伺った有賀さん、白鳥会長、私、伊那市後援会平沢事務局長です。)

 

みはらしファームでは、初代代表を務められた有賀正喜さんにもお会いすることができました。

「みはらしファームも全面オープンから約12年経過し、多くの方々に訪れて頂いているが、修学旅行で300人規模の皆さんが来ても一堂に会して食事をする場所がない。そば打ち体験やおやきづくり体験も約30人ぐらいでいっぱいになってしまう。近隣の農協の施設などを有効活用して、大勢のお客様にも対応できるようにすることも考えていきたい。」とのお話でした。

常に皆さんに喜んでももらえるように努力していきたいという有賀さんの取り組みを応援していきたいと思います。


(中央が有賀正喜さんです。農業をめぐる様々なお話をお聞かせ頂き、本当にありがとうございました。)

 

午後には、まず宮田村の株式会社ティービーエムを訪問し、唐沢敏治副社長にお会いしました。

株式会社ティービーエムは、発電機や航空機に使われるタービンブレードを中心に製造されています。

唐沢副社長からは、
・福島第一原発は50年前の設計であり、一方で10年前に完成した女川原発では問題が起きていない。その違いを明確にし、すべての原発が危険であるかのような報道は改めるべき。
・地熱発電には、近隣の温泉地の源泉が枯れるなどのリスクもある。風力発電も、台風で破壊される場合がある。小規模水力は、長野県内でもすでに取り組みが始まっているところがある。
・中部電力では、新潟の天然ガスによる発電所が来年稼働見込みであり、浜岡原発の3/4の電力供給が確保される見通し。
・さまざまな取り組みにより、電力の安定的確保の努力をしていくことが必要。
などのお話をお聞きしました。


(唐沢副社長には、貴重なお話をありがとうございました。他国の企業に負けない技術力を持つティービーエムのさらなる活躍を期待します。)

 

次に、駒ヶ根市の塚田理研工業株式会社を訪問しました。下島康保社長とカーネーションづくりをされている花卉農家の中村満郎さんにお会いし、工業や農業について、様々な提言を頂くことができました。

下島社長からは、
・韓国は、ウォン安政策、各国とのFTA締結、法人税率引き下げなどで景気がよい。日本も学ぶべきところを政策に取り入れてほしい。
・中国向けに1コ100円の部品を輸出すると、関税などで150円になってしまうため、中国での生産を要請されている。FTAを締結して関税がなくなれば、日本国内で生産を続けることも可能になる。関税撤廃の努力をして欲しい。
・浜岡原発の停止により、電力供給が不安定になるリスクが高まっている。電力の安定供給は最重要課題。
・地方の企業の存立のための大きな条件は、道路・鉄道などの交通網整備。リニアと三遠南信をさらに推進して欲しい。
などのご意見を頂きました。

中村さんからは、
・現在の農協は、金融中心であり、専門の技術員も少なく、必ずしも農民のためになっていない。花や果実の輸出の窓口としての機能をしっかりと果たしてもらいたい。
・農地を集積し、やる気のある専業農家を支援して欲しい。相続で農地が細分化されることも問題。
・農業を本気でやりたい人に農業をさせるとともに、採算を問わない趣味で農業をやりたい人の希望にも対応すべき。
・戸別所得保障は、努力しないでも金がもらえるという点で問題。
・自民党時代の政策では、強い農業づくりの補助事業が省エネ設備導入などに役に立った。
などのお話をお聞きしました。

 

懇談の後、昨年12月から限定生産されているスーパーカー、レクサスのLFAを見せて頂きました。LFAの車内のメッキパーツはすべて塚田理研工業が受注し製造したそうです。

LFAは、トヨタがレクサスブランドでつくった初めてのスーパーカーです。世界56か国で500台の限定販売となり、日本では165台が販売されています。価格もスーパーで3750万円とのこと。それでも、国内では数倍の予約申し込みがあり、抽選で購入者が決められたそうです。

室内のドアノブやコンソールなど、様々なところに、いぶし銀のようなパーツが使われており、その質感の高さに感激しました。

LFAを見ると、日本のモノづくりの美的感覚の高さを実感することができます。それを地元の企業が支えているというのはとてもうれしいですね。


(右が下島社長、左が中村さんです。LFAは、本当にカッコよかったです。)