宮下一郎ブログ

売木村で芋ほり・稲刈りに参加、スメック経営講習会・懇談会に参加

2011年10月1日

本日(10/1)は、売木村に伺い、「うまい!うるぎ米そだて隊」の稲刈りに参加しました。これは、毎年行われているイベントで、もみ蒔きから脱穀まで米づくりの作業に7回すべてに参加した人に「うるぎ米1俵」をプレゼントするというものです。

参加者は愛知県など、他県からの方がほとんどですが、40名の募集はすぐにいっぱいになったそうです。また、以前に参加された方20名も、「またき隊(また、来たい)」として、参加されました。売木村のスタッフの皆様も加えると約80人の大部隊です。

今日は、午前9時半からの開会式に引き続き、まず日本ミツバチの蜜の収穫作業を見学しました。

作業を見せていただいた金田国茂さんによれば、この蜂蜜は様々な野の花の蜜が集まっており、「百花蜜」と呼ばれているとのことでした。また、「できれば戦後の針葉樹の植林でできた山を昔の広葉樹中心の山に戻し、様々な花が咲くところに戻したい」と話されていました。


(中央が金田さんです。後ろの左の箱がハチの巣が入った箱です。右に空の箱をつなぎ、左から扇風機で風をおくってハチを空の箱に追い込んでから、巣を取り出します。)


(取り出したハチの巣です。ハチは、こちらが攻撃しない限り、めったに刺さないとのこと。)


(巣をナイフで切り分けていただき、蜂蜜を頂きました。とても濃密で、パワーを感じました。)



次に、6月頃に植えたサツマイモの収穫作業に参加しました。

蔓を取り除いた畑で、手でサツマイモを掘り出します。深く埋まったイモを掘り出すのは骨が折れますが、楽しくイモ掘りができました。

畑には、アマガエルやガマガエル、バッタやコウロギの他、脱皮した蛇の皮なども見つかり、子どもたちは大喜びでした。


(掘り出したサツマイモは、お昼に焼き芋にしました。)


(イモ掘りを終え、全員で記念撮影しました。)



お昼は、近くの公園の芝生で頂きました。地元の皆様が用意して下さった売木米の塩むすび、カボチャの煮物、ミョウガの粕漬けなどを頂きました。参加者の方の手作りのさつまあげの差し入れもあり、本当に充実した、おいしい昼食でした。


(特にこのおにぎりは、天下一品おいしかったです。売木のはざかけ米のおいしさを実感しました。)



昼食後、公園の近くにある松村増登村長のお宅を訪問しました。

突然の訪問にも関わらず、村の将来像などについて、お話をお聞かせ下さいました。やはり最大の課題は、若い人の働く場をどう確保し、貴重な農地を守り、生かしていくかであるとのことです。

魅力いっぱいの売木村が、村長さんのリーダーシップの下、さらに元気になることを願っています。


(様々なお話を伺うことができ、ありがたいひとときでした。本当にありがとうございました。)



午後には、全員が手分けをして稲刈り作業を行いました。

私は、家内とともに、手刈りをした稲の束をハザかけできるように、ひもで束ねていく作業に参加しました。

束ねた稲は、4段重ねのハザにきれいに架けられていきます。このハザも、売木村の秋の風景を形作る重要な要素です。


(機械に比べ、一つ一つ束ねていくのは、大変です。改めて、昔の農家の皆さんが全員で作業されていた頃のご苦労と、助け合いの力の大切さを実感しました。)


(ていねいにハザにかけられた稲穂は、とてもきれいですね。)


午後4時からは、飯田市の念通寺で開催されたスメック通常総会・経営講習会に参加しました。

スメックは、Shokokai Middle Economic Circleの頭文字S.M.E.Cをとってつけられた名前で、飯田下伊那の商工業者の皆様による異業種交流と親睦を図る活動を行っています。


(念通寺は彼岸花でも有名なお寺です。ちょうど満開で、石仏とともに私達を迎えてくれました。)



通常総会は短時間で終了し、本日のメインである講演会では、はじめに東日本大震災の被災者の皆様に対するご供養が行われ、私達もお焼香をさせて頂きました。

引き続き、下平澄瑞ご住職による「無財七施」というお話をお聞きしました。

「無財七施」とは、私達が天地宇宙の中で生かされていることに対し、財産が無くてもできるご恩返しの7つの方法を意味するとのこと。

具体的には、以下の7つを言います。

1.眼施(げんせ) : やさしいまなざし

2.和顔悦色施(わげんえつじきせ) : にこにこ顔、喜びの顔

3.言辞施(げんじせ) : はい、ありがとう、すみませんの言葉、やさしい言葉を施す

4.心施(しんせ) : 助け合い、信じあい、かばいあう心

5.身施(しんせ) : 世のため、人のためにさせてくださいの心

6.庄座施(しょうざせ) : 病気の人、年上の人には席をゆずりましょう

7.房舎施(ぼうしゃせ) : もてなしの心、お客を迎える心

特に、感謝の心の大切さについて、3歳のときに病で両手両足を切断しながら、生涯を生き抜いた中村久子さん(1897年11月25日 – 1968年3月19日)の人生と、中村さんが晩年に、出会った方々に対して語った感謝の言葉を通してお話し下さったことが強く心に残りました。

大震災で被災された皆様のことも合わせて考え、自分がいかに恵まれているかを思い、感謝の念が湧いてきます。生かされている自分であることを改めて認識し、毎日を大切に生きていきたいと感じた講演会でした。


(下平ご住職には、その後の懇親会にもご参加いただき、様々な貴重なお話を頂きました。心から感謝申し上げます。)

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