2010年10月 のアーカイブ

社会資本整備を考える講演会に出席、洋菓子の柴さん全国大会で入賞

2010年10月21日 木曜日

本日(10/21)は、飯島町で開催された「これからの社会資本整備を考える ~南信地域のくらしとインフラ~」と題した講演会に出席しました。

講師は、国土交通省の前事務次官で、現在は顧問をされている谷口博昭さんです。谷口顧問は道路局長や技官も務められ、中部地方建設局での勤務経験もあり、伊那谷を熟知しておられる方です。

伊南バイパスや三遠南信自動車道の事業化や推進にご尽力いただくなど、大変お世話になってきた方だけに、久しぶりにお会いできて大変うれしく思いました。


(講師控室で久しぶりにお会いし、伊那谷のインフラ整備の必要性について懇談をさせて頂きました。)

 

谷口顧問からは、現在の環境の変化や、社会資本整備の状況、成長戦略の考え方や南信地域の活性化に向けたネットワークづくりなどについて、わかりやすくお話を頂きました。

印象に残ったのは、今後、道路・港湾・空港・公共賃貸住宅・下水道・都市公園・治水・海岸などの社会資本整備の削減をやめ、一定の予算を確保したとしても、2037年には維持管理・更新予算がこれを上回り、一切の新規事業ができなくなるという試算です。一方、前もって予防・保全を導入することにより、2047年まで新規事業が可能となるという試算もあわせて示されました。

今後の維持管理も見据え、優先度の高い事業を見極めるとともに、安定的な財源を振り向けることのできる長期的な財政運営が必要であることを痛感しました。

講演の後、駒ヶ根市、飯島町、飯田市の市民代表の方から、それぞれの立場から必要な社会資本整備の促進を求める、素晴らしい意見発表がありました。

どのように地域の成長戦略を描き、社会資本整備をどのように位置づけるのかが大切であることを再認識した講演会でした。

 

その後、伊那市の洋菓子屋さん「ドルチェ・カリーナ」を訪問しました。このお店のご主人 柴宏治さんは、私の青年会議所仲間でもあり、地元の伊那市境区の役員もされています。

今日、柴さんを訪ねたのは、信濃毎日新聞の朝刊に柴さんが洋菓子の全国大会に参加し、チョコレートを扱う「コンフィズリー」部門で銀賞を獲得したという記事を見たからです。

この全国大会は、洋菓子の技術や味を競う「ジャパン・ケーキショー東京」で、10部門に2600店の応募があったそうです。長野県からの上位入賞は柴さんただ一人。長野県からの入賞は4年ぶりだそうです。

本来はお店は休日だったのですが、お店で受賞作品をみせて頂きました。

10種類の様々な造形のチョコレートが整然と並び、現代アートのように美しく感じました。それぞれのチョコレートで2つずつの味が味わえるようになっており、合計20種類の味が楽しめる作品だそうです。

一種類作るのに3時間以上もかかり、コンテストの前には、毎日の仕事のあと、午前2時過ぎまで作品づくりに取り組んだとのこと。

こうした素晴らしい技術とセンスをもった人が地元で活躍しているのは、とてもうれしいですね。柴さんのお店は、チョコレート菓子だけでなく、アイスクリーム(ジェラート)のお店としても有名です。皆様ぜひ、お出かけください。(場所は、「ドルチェ・カリーナ」で検索すれば、OK!)


(柴さんご夫妻とともに、受賞作品の前で記念撮影をしました。)


(受賞作品はまさに芸術品。残念ながら販売はしていませんが、必見の価値があります。)

 

夜には、駒ヶ根市において、伊南倫理法人会の女性委員会が発足したことを記念した懇談会が開催されました。

女性委員会発足とともに、伊南倫理法人会も明るく元気にパワーアップ。今日の懇親会も大いに盛り上がりました。やはり、明るく、楽しくが一番ですね。


(元気いっぱいの女性委員会の皆さまから、今日も元気を頂きました。ありがとうございます。)

伊南倫理法人会イブニングセミナーに参加しました

2010年10月20日 水曜日

本日(10/20)は、駒ヶ根市で開催された伊南倫理法人会のイブニングセミナーに参加しました。

今日の講話者は駒ヶ根市で農事組合法人アグリコの代表理事会長をされている福原俊秀さんです。

テーマは「大風呂敷を広げて、その上で大法螺を吹こう」~人生おもしろおかしく~

福原さんのお話は、ふるさとの愛媛県宇和島市が生んだ偉人の紹介に始まり、ガキ大将だった少年時代、さまざまなアイデアで大学時代にいくつもの事業を手掛けたこと、三菱商事入社してから、木材を扱う部署に配属され、インドネシア、フィリピン、マレーシアなどで大活躍されたこと、特にフィリピンでは農業の指導を行い森林を焼く従来の農法からの脱却を援助するなどの貢献によりミンダナオ島山岳民族大酋長の称号を贈られたことなど、波乱万丈の人生についてお話を頂きました。

一方、駒ヶ根市でアグリコを設立して以来の経緯や、伊那谷大農園構想などの「大風呂敷」については、時間が足りなくなってしまい、簡単な紹介のみとなってしまいました。

講演会の後の懇談会では、是非、もう一度ご講演を頂こうということで意見が一致しました。私も、次回の講演を楽しみにしています。


(福原さんの様々なエピソードを交えたお話に、曳き込まれました。)

お話の中では、人生や経営について、貴重な示唆をいくつも頂くことができましたが、私が特に心に残ったのは、自己実現、夢を大切に行動すべきだという下のフローチャートです。

夢のある者には希望がある
→希望のある者には目標がある
→目標のある者には計画がある
→計画のある者には行動がある
→行動のある者には実績がある
→実績のある者には反省がある
→反省のある者には進歩がある
→進歩がある者には夢がある
→(最初に戻る)

このフローチャートには「世に生を得るは事を成すにあり」とも書かれています。

私も、「伊那谷を理想郷に、伊那谷から日本を元気に」という夢の実現に向かって、さらに頑張っていく決意を新たにしました。


(今も、食糧危機に備えて農業を元気にしていきたいという夢の実現をめざしている福原さんから、元気を頂くことができました。)

伊那バイパス天龍橋開通式、砂防後援会に出席

2010年10月19日 火曜日

本日(10/19)は、国道153号伊那バイパス天龍橋開通式に出席しました。

伊那バイパスは、箕輪バイパスから南箕輪村を通り、伊那市の三峰川沿いのナイスロードに至る7.6kmを整備するため、平成9年度に事業化されました。

これまで箕輪町区間の1.6kmが部分供用されていましたが、本日の開通式で天竜川を渡る天龍橋を含む1.1kmが供用開始となり、いよいよ伊那市にまで到達しました。

今後は、残る4.9kmの早期開通を図るとともに、宮田村を経て駒ヶ根市の伊南バイパスにつなぐ新たな計画を事業化しなければなりません。

国道153号をバイパスにより強化することは、経済活性化や医療などの安心安全にもつながる重要プロジェクトです。伊那バイパスの駒ヶ根までの先線については、伊南バイパスの新工区として、国の直轄事業として推進することが望ましいと考えます。

残念ながら、民主党政権は、本年度予算において直轄による道路整備予算を大幅に削減してしまいました。私は、地域の真の発展につながるものへの重点投資を図ることを、訴えていきたいと思います。

 
(右側(北)の約2.7kmが使えるようになりました。今後は、左側(南)にむけて、延伸していくことになります。)


(私は、風船をもった子どもさんたちとともに、くす玉開披に参加しました。)


(保育園の子どもさんたちと手をつないで天龍橋の渡り初めをしました。)

 

午後には、飯田市で開催された「砂防講演会」に出席しました。

この講演会は、昭和36年に伊那谷を襲った大豪雨被害「三六災害」から来年でちょうど50年となることを踏まえて開催された「三六災害 50年事業プレイベント」です。

本日の講師は、長野県下伊那南部建設事務所長の戸谷勝彦氏と、全国砂防協会相談役の大久保 俊氏のお2人です。

残念ながら、戸谷所長のお話には間に合いませんでしたが、大久保相談役の約2時間にわたる講演を聞くことができました。

大久保相談役は、建設省のご出身ですが、かつて長野県の砂防課長をされた経験をもち、建設省で砂防部長を務められた後に全国治水砂防協会の理事長となられた砂防の第一人者です。私も、現役時代には度々お会いしてお話をうかがっていた方だけに、大変懐かしく思いました。

今日は、土砂災害の要因、特徴、砂防技術の進展と取り組み、最近の災害と異常気象、これからの砂防の在り方などについて、体系的にお話を頂きました。

特に印象に残ったのは、実際の土石流や大規模地滑り、がけ崩れが発生した時の様子を記録した動画でした。想像を絶する規模で災害が起こる様子を目の当たりにして、その恐ろしさを実感するとともに、対策の必要性を痛感しました。

「コンクリートから人へ」というキャッチフレーズで必要な事業まで切り捨てるのはもっての他であり、「人の命を救うために、どのようにコンクリートをつかうのか」を考え、緊急度の高い危険個所で事業を実施していくことが求められていると思います。

(大久保講師は、パワーポイントによる文章や写真、動画なども交えながらわかりやすいお話を頂きました。)


(講演会の後、講師のお二人を交えて懇談をさせていただきました。左が戸谷所長、右が大久保相談役です。)

伊那市内のイベントを訪問、若手農業者との視察・懇談会開催

2010年10月17日 日曜日

本日(10/17)は、伊那市内で行われたイベントを訪問しました。

まず、私の住む伊那市境区主催の「第26回境区ゴルフコンペ」開会式に参加しました。

今日は一日良い天気となる予報。新たなメンバーの方も加わり、皆様張り切ってスタートをされました。


(開会式の後で参加者全員の皆様と記念撮影。皆様には地元でいつもお世話になっています。)

 

次に、伊那市新山地区で開催された「第26回新山まつり」に伺いました。

会場は2つにわかれており、最初に伺った新山小学校体育館では、小学生の皆さんの作品に加え、地元の皆様による手芸作品、また地域でとれた、立派な野菜などが展示されていました。

メイン会場の新山集落センターでは、様々なお店が開かれ、大賑わいでした。集落センター内では、演芸大会の準備もすすめられています。お話では、地域の皆様総出で、春ごろから準備をされてきたとのこと。新山の皆様の熱意と結束力の強さを感じました。

また、現在、来春に向けて山村留学の小学生の受け入れ準備を進めていらっしゃるとのお話もお聞きしました。新山地区では、全戸PTAという組織をつくり、地域の全員で子どもたちを育てる運動を続けておられます。こうした力が、山村留学成功に必ずつながると思います。


(センターでは、名物のおいしい「しょうがもち」を頂きました。そのおいしさは天下一品です。)


(その「しょうがもち」をつくられたご婦人の皆様とともに。今日も朝早くから準備されたそうです。)

 

次に、伺ったのは伊那市荒井区の内の萱スポーツ公園で開催された「行者そば祭り」です。

会場に到着すると、お蕎麦が出来上がるのを待つ皆様の列が会場の外まで続き、びっくり。新そばを楽しみにしていた多くの皆様がかけつけ、過去最高の人出となったようです。

今日は2000食分のお蕎麦が出るとのことで、蕎麦打ち名人の皆様を含め、荒井区の皆様が総出で働いておられました。この行者蕎麦の評判が評判を生み、毎年多くの皆様がおいで下さるのは、本当にうれしいですね。


(皆様、フル回転で、蕎麦打ちに取り組んでおられました。その手際の良さに感動しました。)


(これがお目当ての「行者そば」です。辛み大根の入った付け汁で本当においしかったです。)

 

午後には、JA南信州青年部の主催による「南信州を第一次産業から改善するための現場視察」というイベントが開催されました。国、県、市の政治家とJA青年部の皆様が4チームに分かれて、それぞれチームに所属する農家の皆様を訪ね、お話を伺いました。

私は、Cチームに入り、花卉、野菜、果樹の3農家の現場を拝見しました。

はじめに伺ったのが、カーネーションづくりをメインに、ユーカリやクラブアップルなどの花木の生産にも取り組んでおられる関島和幸さんのハウスです。

冬季の加温のための燃料代や、夏場のクーラーの電気代などがコストとしては大きいこと、今年の夏の暑さで収量が減っているなどの課題に正面から向き合い、経営のプロとして頑張っておられる姿勢が素晴らしいと感じました。


(関島さんのような若手が頑張っておられるのは本当に頼もしいですね。)

 

次に伺ったのは、青年部副部長も務めておられる小林広明さんのキュウリのハウスです。

小林さんは14代続く農家でもあり、キュウリやじゃがいも、玉ねぎなど様々な野菜の生産をされています。

今年の夏の暑さは、特にキュウリに大きな影響があったそうです。6月から7月にかけては順調に収穫できたものの、8月後半になっても気温が下がらず、ハウス内は42度、地温も40度ぐらいになり、対応しきれなかったとのこと。自然を相手に生き物を育てる農業の難しさを実感しました。


(左から小林洋明さん、小林さんのお母様、私、関島さん、木下昭則さんです。)

 

三番目に伺ったのは、上の写真の一番右側の木下昭則さんの農園です。

木下さんは22歳から3年間、アメリカの洋ナシ農家で学び、改めて日本ほど水が豊かで、農業に適した国はないのではないかと実感したそうです。

帰国後、従来のリンゴ、洋ナシなどの生産に加え、ギンナンの生産に取り組んでおられます。1農家で1ヘクタール規模でのギンナン生産は長野県でここだけだそうです。しかし、今年は春の霜の害で生産量が大幅に減ってしまったとのこと。

これから、クルミなどのナッツ類も手掛けることも検討しているとのことでした。「目標は世界」と語る木下さんの笑顔がとても頼もしく感じました。


(木下さんの西賀志農園では、洋ナシ「ルレクチェ・バラード」に出荷用の袋をかぶせる作業を体験させて頂きました。袋には、食べごろの時期がわかる色見本も印刷されており、細かいところまで工夫されているのに感心しました。)

 

午後5時半過ぎには、4チーム全員が集合しました。焼き肉をしながら、一人ひとりが感想を発表し、その後皆さんとの懇談をしました。

私は、「若くとも、皆様が経営者として農業にしっかり取り組んでおられることに感動しました。また、農業には様々な可能性があることを実感しました。これからも皆様のご意見を伺いながら、農業政策に取り組みたいと思います。」とご挨拶をさせて頂きました。


(懇談会参加者全員で記念撮影。若い農業者の皆様のパワーを感じた会でした。)