2010年12月 のアーカイブ

伊那異業種交流会で熊本へ(第二日目)

2010年12月9日 木曜日

本日(10/9)は、車で八代に移動し、興人株式会社八代工場に伺いました。

興人は、1937年の創業で、発酵製品、化成品、化学紙、フィルムなどを生産している会社です。本日伺った八代工場では、フィルムと化成品の生産を行っているそうです。

今日は、特にフィルム事業を中心に見学をさせて頂きました。

製造しているフィルムは、
1.コンバーティングフィルム(高い透明性、強度を備え、印刷加工もできるナイロンフィルム)、
2.シュリンクフィルム(カップ麺などの包装に使われている透明で薄いフィルム)、
3.機能性フィルム(耐水性と通気性を両立させた使い捨てカイロに使用される透湿防水フィルムや、電子部品を保護する帯電防止フィルムなど)
などの種類があります。


(普段目にしているカップ麺の包装フィルムの多くを興人で生産しているとのことでした。)

生産は、チューブラー法同時2軸延伸という方式で行われますが、これは、興人の独自開発であり、20ミクロン(0.025ミリメートル)から10.5ミクロンまでさまざまな均等な厚さのフィルムを作ることができるそうです。

この技術は他国では追随できないものだそうで、今後はこの高品質を武器に、アジア市場にも販路を拡大していきたいとのお話でした。こうした優れた技術に裏打ちされたものづくりが国内でさらに発展していってほしいと強く思いました。


(原材料に熱をかけてまず直径1メートルほどの筒をつくり、それを二段階目に縦横を4~5倍に膨らませて薄くし、最後に二枚に切ってロールに巻き取るという製法だそうです。実際の製造装置も見せていただきました。)


(これが、第一段階でつくるフィルムの筒の大きさです。この状態では、かなり厚いものとなっています。)


(見学の後で工場をバックに記念撮影。敷地は東京ドーム7個分の広さがあるそうです。)

 

その後、八代港からフェリーに乗り、松島港に向かいました。


(出港を待つ間、船の上から、カモメのえさとして売っていた海老煎を投げると、数十羽のカモメが集まり、うまく口にキャッチするのにびっくり。)

上天草松島で美味しい魚介類づくしの昼食を頂いた後、「天草四郎メモリアルホール」、「藍のあまくさ村」などに立ち寄り、熊本空港に向かいました。


(藍のあまくさ村に建っている天草四郎の像の前で記念撮影。天草にはあちこちに四郎の像がありました。)

レンタカーのナビが不調で迷ったり、空港への到着が時間ぎりぎりになってしまうなど、色々なハプニングもありましたが、熊本の元気を感じることのできた研修旅行でした。

伊那異業種交流会で熊本へ(第一日目)

2010年12月8日 水曜日

本日(12/8)は、伊那異業種交流会の研修旅行で熊本に行きました。参加者は11名。午前6時に集合し、3台の車に分乗して中部国際空港へ。昼前に熊本空港に到着し、空港近くの郷土料理店で馬肉尽くしの昼食を頂きました。


(さしみやステーキなど、様々な馬肉料理を味わうことができました。)

 

その後、ドモホルンリンクルで有名な株式会社再春館製薬所へ。広告広報企画部の池田栄治さんにご案内頂き、会社の歴史や製造工程、発送のシステム、コールセンターなどについて詳しい説明を頂きながら、見学する事ができました。


(広報部の池田さんの説明はわかりやすく、明快でした。長時間のご案内、ありがとうございました。)

再春館製薬は、1932年の創業ですが、1982年に西川通子社長が、就任してから大きく変わりました。
顧客から直接電話を受けて販売するダイレクトテレマーケティングの導入、テレビCMなどを活用し、1988年には年間売上100億円を達成します。

その後、押し売り的な販売方法との批判を受け、売上が伸び悩んだそうです。そこで、1993年に会社からのセールスの電話を減らし、お客様からの電話を受けてから販売する方法の比率を高めるとともに、会報誌を発刊するなどの「テレマーケティング革命」を行い、現在ではドモホルンリンクルの年間売上が240億円、25万人に愛用されるメーカーとなっています。


(1993年に出された西川通子社長(当時)から、お客様へのお詫びの手紙です。販売優先からお客様本位へ転換を図る決意が期されており、感銘を受けました。)

現在、ドモホルンリンクルの無料お試しセットは1日約1000個発送しており、そのうち20%が購入を決めているそうです。


(パッケージも、お客様の声を反映して、1/3回転ひねると軽くあくキャップを採用したり、それぞれ異なる形状でつくり、使う順番を番号表示するなど、使いやすくするための様々な工夫がなされています。)

社員は約1000人で、製造部門に約200人、コールセンターに約600人、管理などの中間部門に約200人という構成で、人材育成の観点から、全員正社員として働いているとのことです。

特に、顧客本位の販売の心臓部ともいうべきコールセンターは仕切りのない体育館並みの大きなへやで社員の皆さんが働いており、壮観でした。社長室もなく、西川正明社長も、中央近くのテーブルで全体の様子を把握しながら仕事をされていました。奥には研究開発部門の部屋もあり、必要ならば技術者の方が直接お客様の質問に答えることもできる体制になっています。


(オペレーターの呼び方は、以前はコミュニケーター、現在はプリーザー(お客様に喜んでもらうことを仕事とする人)という呼ぶそうです。お客様の電話を待たせないように、待機中のプリーザーの数が把握できるシステムになっています。)

この他にも、2003年からNEDOの補助金を活用して屋根や壁に太陽光パネルを設置したり、障害者の方々を積極的に採用したり、敷地内には社員の子どもさんのための保育園を設置、また広い敷地を利用したイルミネーションのイベントを開催するなど、様々な取り組みをされています。常にお客様の声を大切にし、常に新たなことにチャレンジしている経営姿勢が素晴らしいと感じた見学でした。


(見学が一段落したところで、西川通子会長のご配慮で食堂でラーメンを頂きました。スープや具材などを自分で順番に丼にいれていくと、有名な「味千ラーメン」ができあがるという方式がとてもユニークで楽しかったです。味も天下逸品でした。)


(見学の最後に、西川通子会長と記念撮影をさせて頂きました。「元気なみんなのお母さん」という感じのとても魅力的な方でした。会長のファンが多いというのも納得できました。)

 

その後、熊本城へ向かいましたが、残念ながら4時半の門限に間に合わず、お城の周りを一周散策をしました。


(熊本城エリアの広さと、城の大きさを実感しました。)

 

夜には、市内の「青柳」というお店で郷土料理を頂きました。若女将の倉橋恭加さんは、地元商工会青年部でも活躍されたそうです。従業員の中には踊りの名取の方もいて、舞妓さん姿で踊りを披露して下さるなど、「おもてなしの心」を感じた楽しいひと時でした。


(中央が若女将の倉橋さんです。青柳の皆さんのお客様本位のサービス精神に感心しました。)

伊那市小出島区そば祭りに参加、後援会上伊那女性部役員会開催

2010年12月5日 日曜日

本日(12/5)は、まず伊那市小出島区の第15回そば祭りにお邪魔しました。11時過ぎに到着したところ、11時30分の開会式までの間、そば打ち体験をさせていただけるとのことで、エプロンをお借りして、そば打ち名人からマンツーマンで一から教えて頂きました。

そば粉と小麦粉に水を加えながら練っていくと、はじめはボロボロとしていたものだんだんと一つになり、粘り気が出てきます。生き物のようにかわるそば粉の感触がとてもおもしろかったです。

残念ながら、そばを延べ棒で何回か伸ばしたところで開会式がはじまり、時間切れとなってしまいましたが、機会があれば、是非最後まで挑戦をしたいと思います。


(名人から手の動かし方、力の入れ具合などを丁寧に教えて頂きました。大変たのしい体験でした。)


(開会式では、農地を生かす取り組みに敬意を表し、小出島区の発展を祈念してご挨拶をしました。)

 

おいしいお蕎麦を頂いたあと、昼から伊那本部事務所で開催された上伊那女性部の役員会に家内とともに出席しました。

本日の役員会では、2月に上伊那女性部独自で新年会を開催すること、今後、旅行などの行事を企画して親睦をはかっていくことなどが決定されました。

役員会の後は、昼食会です。竹中部長と役員の皆様がつくってくださった豚汁や、皆さんが持ってきて下さったお漬物などを楽しみながら、懇談をしました。

女性の皆様は後援会の拡大強化のための大きな柱です。これからも何卒よろしくお願い申し上げます。


(はじめに、10月に新たにご就任頂いた小坂後援会長、引き続いて竹中新女性部長からご挨拶を頂きました。)


(役員会後の昼食懇談会を終えて記念撮影をしました。皆様お忙しい中ご出席を頂き、ありがとうございました。)

高遠町 街中探索に参加

2010年12月4日 土曜日

本日(12/4)は、伊那市高遠町において開催された「街中探索ワークショップ 高遠ぶらり」に参加しました。

このプロジェクトは、高遠出身の日本画家である池上秀畝(いけがみしゅうほ)などが残した古地図をもとに、高遠の町をめぐり、現在も残っている場所を確認したり、参加者のもっている情報を共有したりしながら、データをあつめ、それを電子端末(iPad/iPhone)のソフトウェア(アプリ)で統合していこうというものです。

来年の桜の時期までの完成をめざす予定とのことで、これが完成すれば、古地図と現在の地図で自分の位置を確認しながら、様々な歴史上の情報などを見ることができるようになります


(始めに高遠図書館長さんから、今日のプロジェクトの説明がありました。)


(徒歩で高遠城址に向かっていくと、山々が本当にきれいに見えました。)


(高遠城のかつての配置図です。石垣の一部などは当時のまま残っています。)


(石碑なども確認しながら、それぞれの皆さんからお話を伺うことができました。)


(幕末から明治にかけて多くの偉人を輩出した藩校「進徳館」の前で、高遠町歴史博物館長の北原紀孝先生と記念撮影。北原先生の博識には本当に驚きました。)


(高遠城址公園内にある伊澤多喜男の顕彰碑です。伊澤多喜男は警視総監、台湾総督、東京市長、貴族院議員などを歴任した人物です。)


(お昼までで帰った方もいらっしゃいましたが、午後の部も最後まで参加されたメンバーで記念撮影を行いました。)


(その後、歴史博物館に伺い、開講150周年として開催されている「進徳館のあゆみ」という展示をみました。北原館長自ら詳しい説明をしながらご案内下さいました。改めて高遠における教育レベルの高さと、多くの人材を輩出した歴史に感銘を受けました。)

今日は、なかなか知ることのできない高遠町の多くの魅力を再発見することができました。今回は、時間の都合で高遠城址までの探索でしたが、さらに東高遠などでも実施されるとのことで、今後も益々楽しみです。