宮下一郎ブログ

ブッポウソウ観察会に参加、トンボの楽園を訪問

2011年7月2日

本日(7/2)は、飯島町田切公民館主催による「ブッポウソウの観察会」に家内とともに参加しました。

ブッポウソウ(仏法僧)は、長く「ブッポウソウ」と鳴くと言われてきましたが、昭和10年に、「ブッポウソウ」と鳴くのはコノハズクであることがわかったそうです。

しかし、体の色が朱、緑、紫、黒からなり、いずれも僧衣に用いられる色であることから、姿の仏法僧と呼ばれています。

ブッポウソウは絶滅危惧種に指定されています。毎年5月から8月にかけて、日本で卵をうみ育て、秋に東南アジアに渡り、春になると日本に帰ってくるのだそうです。現在日本に約500羽が生息しており、そのうちの3つがい6羽が、飯島町・中川村に住んでいるとのこと。

今日は、そのうちの一羽を見ることができました。残念ながらかなり遠くからの観察でしたので、細かい体の模様は確認できませんでしたが、日光が当たると、緑に輝いていました。

ブッポウソウは、コガネムシ、トンボ、カミキリなどの甲虫類を食べるそうですが、松食い虫の駆除のための空中散布をおこなうとこれらの虫もいなくなり、ブッポウソウは生きていけないそうです。

また、ベトナム戦争当時は、枯葉剤の散布などにより自然環境が破壊され、日本に渡ってくるブッポウソウが確認できない年が続いたそうです。

ブッポウソウなどの生き物が安心して住める自然環境のバランスを維持していくことの大切さ、難しさを感じた観察会でした。


(飯島町のポイントでは見られなかったため、中川村の小渋ダムに移動して観察しました。)

 

(左が、私が撮影したブッポウソウです。逆光で黒っぽくなってしまいました。右は頂いた写真です。きれいですね。)
 


(これは、飯島小学校の吉田先生が撮影されたブッポウソウのペアの写真です。)

 

(田切公民館に戻り、長野県野生傷病鳥獣救護ボランティアの小口泰人さんから、ブッポウソウについての詳しいお話をお聞きしました。軽妙な語り口でとても楽しく勉強できました。)
 


(右は、今回の観察会を主催した田切地区地域づくり支援員の小林幸平さんです。小林さんには、私の飯島後援会の役員をお勤め頂いています。)

 

午後には、伊那市新山地区にある「トンボの楽園」を訪問しました。

「トンボの楽園」では、明日7/3に、ハッチョウトンボ観察会が開催されることになっており、新山山野草保護育成会(中山徹夫会長)の皆様がテント張りや駐車場のライン引きなどの作業をされていました。

育成会の皆様の手によって、5月には木道の整備がさらに進められ、周遊できるようになりました。

木道を歩くと、ハッチョウトンボや青い色のハラビロトンボ、黄色く細いモートンイトトンボ、赤くて大きめのショウジョウトンボなど、多くのトンボを見ることができました。

ハッチョウトンボは、体長約1センチの世界一小さいトンボです。環境省が良好な自然環境を知る目的で選定した10種類の生物指標昆虫の1種でもあります。

昨年は約600人の方が観察会に来られたそうです。今年も多くの皆様に、来ていただきたいですね。


(木道が整備され、ぐるっと回ることができるようになりました。)

 

(これがハッチョウトンボのオスです。きれいな赤い色をしていますね。実際の大きさは約1センチです。)

 

(こちからが、ハッチョウトンボのメスです。)

 

(テント張りが終わり、一休み。保存会の皆様とともに記念撮影をしました。)

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