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農業と医療の連携について視察しました

2010年2月23日

本日(2/23)、早朝に伊那を出発し、日帰りで伊豆に向かい、自然農法と、それを医療・健康に生かす取り組みについて視察をさせていただきました。

伺ったのは、静岡県伊豆の国市にある大仁農場です。まず、農場に隣接して開設された「奥熱海療院」をお訪ねしました。

若林元農林水産大臣、若林健太さん、務台俊介さんも現地で合流し、佐久間哲也院長先生のお話を伺いました。

先生は、JA静岡厚生連清水厚生病院でも活躍された先生ですが、ご自身もぜんそくの持病があり、対症療法中心の従来の医療の限界を感じ、東洋医学や食事を含めたライフスタイルの改善なども取り入れた統合医療の必要性を痛感して、この医院での活動に取り組まれるようになったそうです。

医院の中は、まるでペンションや別荘のようでもあり、とても温かな空間でした。

この医院のコンセプトは、「医」(健康な人)と「食」(健康な食)と「地」(健康な地球・地域)の3つを守ること、すなわち「い・の・ち」を守ることであるとのことです。

実際に、自然農法による食事や、音楽療法、園芸療法などを組み合わせた療法によって、さまざまな慢性疾患や心を原因とする病の改善がみられ、大きな成果を上げているとのこと。

先生は、また、個人のライフスタイルだけでなく、社会や政府も変えていくことが必要だという指摘をされていました。

ロハス(Lifestyles of Health and Sustainability 健康的で持続可能なライフスタイル)という言葉がはやりですが、それだけでなく、ソハス(Society of Health and Sustainability)やゴハス(Government of Health and Sustainability)をつくりあげていかなければならない、というお話には、なるほどと思いました。

その後、大仁農場で実践されている自然農法の圃場を視察しました。国としても、2006年12月に有機農業推進法が成立し、全国の市町村でも支援体制が組まれつつありますが、実践的な研究では、本農場の取り組みが先進的であるとして、全国から視察の方々が訪れているとのことです。

お話を聞けば聞くほど、有機農業の奥深さや難しさを感じました。土づくりや作付品目の選定、栽培方法など、その土地ごとに変える必要があり、さらに気候の変動にも対応していかなければならないなど、医療でいえば患者の全体状況をみて臨機応変の対応する東洋医学的な取り組みが必要なのです。

これから食糧危機の時代への対応が叫ばれる中、持続可能で健康につながる有機農業の研究や推進、さらにそれを生かした医療やライフスタイルを確立していくこの大切さを感じた一日でした。


(奥熱海療院のエントランスホールで、佐久間院長先生が出迎えてくださいました。)


(視察に参加した全員で記念撮影)


(広大な農場で様々な作物についての実証研究がおこなわれていました。)

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