宮下一郎ブログ

原子力規制に関するPTに出席、豊田市のスマートタウンとトヨタ協力会社を視察

2013年10月4日

10月4日は、午前8時から「原子力規制に関するPT」に出席しました。

本日は、講師に東京大学大学院工学系研究科教授の田中知先生をお招きし、「原子力規制委員会の人材及び機能強化策について」お話をお聞きしました。

法律で設置が決められている原子炉安全専門審議会などを設置して深い議論を行うべきであること、スポークスマン制度を新設するとともに様々な関係者との意見交換の機会を設けることが必要であること、規制委員会、規制委員、規制庁職員、審議会等の役割分担をはっきりさせるべきであることなどの貴重なご提言を頂きました。


その後、午前11時過ぎの新幹線で東京駅から名古屋駅に向かいました。本日は、豊田市を地盤とする八木哲也先生のご尽力により、八木先生を含め7名の議員(八木哲也先生、橋本岳先生、勝沼栄明先生、小島敏文先生、笹川博義先生、福田達夫先生、私、)で豊田市におけるスマートハウスなどの取り組みやトヨタの協力会社である小島プレス工業を視察させて頂きました。

始めに、豊田市東山地区のスマートハウスを見学しました。太陽光パネル付きの住宅を分譲し、エコキュートや蓄電池、プラグインハイブリッド車などは貸与という形で、住民の方々が生活しながらエネルギーマネジメントの実験に参加されています。

センターから時間帯ごとの電力コストを情報端末で各家庭に伝え、各家庭ではどの時間に掃除をするかを決めるなど生活の中で省エネを実施、現在のところかなりのピークカット等の効果が表れているとのことでした。また、各戸内だけでなく、地域全体のエネルギーマネジメントの実験にも取り組まれています。未来に向けた実証実験が成果を上げていることに感心しました。

次に、豊田市が整備された「とよたエコフルタウン」を視察しました。ここには、様々な取り組みを紹介するパビリオン、一人乗りの超小型電気自動車や電動アシスト自転車をICカードをつかって予約、市民がカーシェアリングして市内を移動、乗り捨て自由の新しい低炭素交通システム「ハーモ」のステーション、水素自動車に水素を供給するステーションなどがあり、様々な提案や実験が行われています。新しい交通システムやライフスタイルを実現しようという豊田市の意欲を感じた施設でした。

最後に、トヨタ自動車の創業の頃からの協力会社である小島プレス工業株式会社を見学しました。当社は、八木先生が昔在席されていた会社です。

小島洋一郎社長自らが社内をご案内いただき、金属プレス、樹脂加工、電子部品、そして最近は微生物を活用したバイオ技術により蜘蛛の糸の分子構造を持つ繊維の製造にも取り組まれていることをご説明いただきました。

さらに、業界の受発注のシステム仕様の共通化、決済システムづくり、グローバルサプライチェーンのシステム提案等、ものづくりのノウハウを浮かした優れた提案をされ、経済産業省から表彰される等、本当に多方面にわたって活躍されています。

見学の後の懇談の時間に、小島社長に伺ったところ、「一つの分野を極めると、次の分野が開けてくる。終わりがない世界だ。」との言葉を頂きました。日本のものづくり企業の底力を再認識しました。

本当に多くの面で勉強になった、充実した視察でした。アレンジして下さった八木哲也先生、太田稔彦豊田市長をはじめとする豊田市役所の皆様、トヨタ自動車の皆様、東邦ガスの皆様、小島プレス工業の皆様に心から感謝申し上げます。


(マイクを持たれているのが「原子力規制PT」で講演された田中知先生です。)


(豊田市東山の「東山スマートハウス」エリアでの記念撮影です。)


(モデルハウス内で、スマートハウスにおける具体的取り組みについて説明を頂きました。)


(とよたエコフルタウンのパビリオンの前での記念撮影。前列右から2番目は、愛知県議会議員の倉知俊彦先生です。)


(これが「ハーモ」で使われている一人乗りの超小型電気自動車です。)


(都市ガスから作った水素を水素電池自動車に充填する様子を見せて頂きました。)


(小島プレス工業に到着後、独自に開発された工業用水を利用した小水力発電装置を見せて頂きました。)


(小島洋一郎社長から、バイオ技術による繊維製造まで手掛けられていることを伺い、びっくりしました。)


(グローバルサプライチェーンに対応した国際標準システムの提案をされているのも、すごいことだと感じました。)


(金型による金属製品加工工程についても、左の工程を統合・一体化して、同じものを右の小さなユニットで作るという製造工程の革新を実現されています。)


(懇談会終了後、皆様との記念撮影。私の左は、懇談にかけつけて下さった太田稔彦豊田市長です。)

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