2013年4月 のアーカイブ

福島事故究明小委員会、衆議院経済産業委員会、「赤坂 自民亭」に出席

2013年4月24日 水曜日

4月24日は、午前8時から「資源・エネルギー戦略調査会 福島原発事故究明に関する小委員会」に出席しました。

本日は、東京電力福島原子力発電所における事故調査・検証委員会(政府事故調)の畑村洋太郎元委員長からヒアリングを行ないました。

「福島原発事故に学ぶ~政府事故調査・検証を終えて~」と題して、今回の事故の本質を指摘したお話を伺いました。

1.津波による配電盤水没による原子炉冷却不能が主因

2.津波に対する想定不足など、「見たくないものは見えない、都合の悪いことは考えない」という態度が今回の大事故につながった

3.汚染土の処理は、現地での深穴埋め方式(表土を5センチはぎ取り、地表から30センチ以下のところに埋める方式)が一番コストが少なく、被災地の帰還を促進する

4.事故から学ぶべきことは、あり得ないと思うことも起こると考えて、変化に柔軟に対応できるよう準備することと、また仕組みを作る時は、考えの共有を図ることが大切。

5.廃炉技術や放射性廃棄物処理技術など、原子力発電技術は必要。また、これまでの防災のみを考えるのではなく、事故は起こると考えて、減災のための対応を考えることが大切。さらに、私たちが主体的・能動的に行動できる個人となることが重要。

などを柱として明快なお話をいただきました。

私からは、原子力規制委員会の再稼働要件等の規制についての評価と、福島での表土は、地下にうめるだけで安全なのか、との質問を行いました。

これに対し、「規制委員会の基準は、どんなに考えても気付かない領域が残ることを想定して準備していない点で不十分」と、「特に問題となっているセシウム137は、土に固着すると、雨などで簡単に流れていくことはないので、地下に埋めれば、地下水の汚水などは、ほとんど問題にならない」との回答を得ました。


午前9時から午後1時までと、午後3時から午後5時までは、衆議院経済産業委員会が開催されました。

このうち、前半では、民主、維新、みんな、共産の各党から政府に対する質疑、後半では、参考人の意見陳述と参考人に対する質疑が行なわれました。

本日は、特に価格表示の在り方や、「消費税還元セール」禁止などの点について、具体的なガイドラインをできるだけ早く出してほしいとの意見が多く聞かれました。そうした対応のためにも、早期の法案成立の必要性を感じました。


委員会の途中の時間に、JA長野県青年部協議会の唐木千尋前会長と、矢澤宏輝新会長にお会いし、TPPに関する決議文をお受けしました。

政権公約の6項目を守れないのであれば、即刻脱退すべきとの内容です。約束を守り、国益を守っていくことをお誓いしました。


午後5時過ぎには、「自民党ハイヤー・タクシー議員連盟と全国ハイヤー・タクシー連合会との懇談会」に出席しました。

長野県タクシー協会から参加された柳澤正登会長と、勝野金文副会長にお会いし、最近のタクシーをめぐる情勢についてお話をお聞きしました。

二種免許なしでの代行運転や、ダンピング料金での営業など、様々な違法行為が行われていることをお聞きし、その取り締まりが急務であることを実感しました。


午後7時からは、衆議院赤坂宿舎の会議室で開催された「赤坂 自民亭」での懇親会に出席しました。

この会は、竹下亘先生、吉野正芳先生、石田真敏先生が亭主、西川京子先生、上川陽子先生が女将として世話人をお務めいただき、誰でも自由に懇談できる場を設営してくださった会です。

今日は、石破幹事長、高市政調会長も参加された他、多くの一期生の先生方が出席され、とても賑やかで楽しい会となりました。

これからも月2回のペースで開催してくださるとのこと。これからも参加したいと思います。


(「福島原発事故究明に関する小委員会」でご挨拶される村上誠一郎小委員長。右は講師の畑村先生です。)


(JA長野県青年部協議会の唐沢前会長(左)と矢澤新会長から決議文をお受けしました。)


(長野県タクシー協会の柳澤会長(前列中央)と、勝野副会長(後列左から2番目)を囲んで記念撮影。)


(「赤坂 自民亭」で石破幹事長を囲んでの一こまです。皆さんリラックスしてとても楽しいひと時でした。)

靖国神社に参拝、林政小委員会、衆議院本会議、地域再生戦略調査会、空き家対策議連、サービス産業議連に出席

2013年4月23日 火曜日

4月23日は、午前8時から、「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」の一員として、昇殿参拝を行ないました。

今日の日本の平和と繁栄の礎となられた戦没者の方々の御霊に対し、心から感謝の誠を捧げました。


午前8時半過ぎには、「農林水産戦略調査会、農林部会林政小委員会合同会議」に出席しました。

「強い林業づくりビジョンと施策の構築について(案)」というとりまとめ文書案をもとに、様々な意見が出されました。

私は、「森林バイオマス利用の一つの柱として、安価で性能のよいペレットボイラーの開発と農業用ハウスでの活用推進」と、「木材需要拡大のために、防火地域や準防火地域でも使える木材をつかった工法などについての情報提供や広報を行うこと」を盛り込んでほしいとの意見を申し上げました。


午後12時10分からは、衆議院本会議が開催され、0増5減を決める公職選挙法、スポーツ振興法、建築物耐震改修促進法、ハーグ条約、健康保険法の採決が行われ、いずれも可決しました。


午後12時半過ぎには、「地域再生戦略調査会 中心市街地活性化に関する小委員会」に出席しました。

本日は、私の地元の牧野光朗飯田市長が講師に来られて、「丘のまち飯田市中心市街地活性化の取り組み」と題した講演をされました。

私からは、飯田市が中心となり、下伊那地域の3町10村とともに構築している「定住自立圏」の将来像や国に対する要望について質問をしました。牧野市長からは、現在の「定住自立圏」は毎年の予算の要綱に位置付けられている存在にとどまっているので、法的な位置づけを明確にしてほしいとのご意見をいただきました。

「定住自立圏」は、中山間地を抱える地域のあり方の一つのモデルだと思います。ご要望の実現に向けて、研究・努力してまいります。


午後3時からは「空き家対策推進議員連盟」に出席しました。

本日は、空き家対策について条例をつくり、先進的な取り組みをされている所沢市の危機管理課の前田広子課長と危機管理課防犯対策室の日高義行主査からお話を伺い、質疑応答を行いました。

所沢市では、平成22年に犯罪や放火の要因の除去、建物の破損による飛散の防止、樹木や雑草の除去などを目的として「所沢市空き家等の適正管理に関する条例」を制定、施行されました。

条例の施行により、相談件数や解決の数が約3倍になり、解決率も44パーセントから66パーセントに上がったとのことです。地域住民の皆様や生活環境課、消防本部予防課、建築指導課、所沢警察署など、皆が協力して成果をあげられていることに感心しました。


午後4時過ぎからは、「自民党サービス産業振興議員連盟」に出席しました。

本日は、株式会社ハッピーの橋本英夫代表取締役から、「ITを活用した『おもてなし経営』は人の能力を最大化し高付加価値を生む」と題したお話を伺い、引き続き、サービス産業政策制協議会からのヒアリング、さらに経済産業省から「おもてなし企業選」についての説明を受けました。

特に、株式会社ハッピーの橋本社長のお話は衝撃的でした。インターネットと宅配を活用した無店舗経営により、一般クリーニングサービスでは対応できない衣服再現加工「ケアメンテナンスサービス」を全国へ提供することにより、年商2億5千万円を達成されています。

ケアメンテの平均単価は約5000円(一般のクリーニングでは300~500円)
ケアメンテの客単価は約20000円(クリーニングでは800~1000円)
1回ご利用金額の最高額130万円
リピート顧客の最高累計利用金額1300万円(10年間継続利用)
広告宣伝費無し、口コミで毎月300人の新規顧客
リピート率約53パーセント(全国約5万人の顧客のうち約2万6千人がリピーター)

こうしたビジネスを支えているのが徹底的なITの活用で、150種類、3000項目におよぶ依頼品情報と顧客情報を電子カルテシステムで管理しているとのこと。

特に、ボタンやベルト類はクリーニング処理の前に全部取り外し、それぞれの画像データを管理した上で、処理後にパーツを同期させる方式をとるそうです。

和服から洋服など、様々な生地や染料に対応した汚れ落としのノウハウを研究、蓄積していること、預かった衣類の状況を顧客に電話で伝え、ケアメンテの内容詳細や価格、納期などを案内するカウンセリングを行っていること、お届けは運賃無料で行っていることなどもお聞きしました。

今後は、海外展開も考えているとのこと。「おもてなし経営」で高付加価値を生み、低価格競争からの脱出に成功した事例として注目に値すると思います。

また、経済産業省は3月26日に、サービスの高付加価値化や差別化を実現する「おもてなし経営」を実践する50の事業者を選定して公表しましたが、この中にも、「株式会社ハッピー」が選ばれています。さらに、長野県からは、「伊那食品工業株式会社」が唯一選ばれました。とてもうれしいです。

技術力とおもてなしの心で顧客満足度を高め、高付加価値なビジネスを実現する企業経営は、全国の中小企業にとっても大いに参考になると感じました。


(靖国神社参集殿に集合した長野県選出の先生方とともに。)


(講演の後、牧野飯田市長を囲んで記念撮影をしました。)


(空き家対策推進議員連盟での宮路和明会長からのご挨拶。その左のお二人が所沢市の皆様です。)


(サービス産業議連で講演する株式会社ハッピーの橋本社長(左端)です。)

エネルギー施設現地視察に参加、演説力向上講座に出席

2013年4月22日 月曜日

4月22日は、「資源・エネルギー戦略調査会 資源戦略に関する小委員会」主催のエネルギー関連施設現地視察に参加しました。

参加されたのは、渡辺博道小委員長、牧原秀樹事務局長、小坂憲次先生(火力発電所のみ)、山口泰明先生(LNG基地のみ)、土屋正忠先生(火力発電所のみ)、佐々木紀先生、私の7名です。

10時に党本部をバスで出発し、11過ぎに電源開発磯子火力発電所に到着しました。最初に発電所の概要説明を伺い、発電所内を視察、その後質疑応答を行いました。

磯子火力発電所は、昭和42年に旧1号炉、昭和44年に旧2号炉が完成して発電を始めた石炭火力発電所です。平成14年に新1号炉を建設し、平成16年には旧炉2つを撤去、平成21年に新2号炉が完成しました。

新しい2つの炉は、超臨界(Ultra Super Critical)という、蒸気温度を600度以上に上げる技術により高効率を実現し、特に新2号炉は、熱効率45パーセントという世界最高水準を達成しているそうです。

窒素酸化物や硫黄酸化物、ばいじんなどの排出も旧炉の1/10前後で、火力発電所の平均をはるかに下回る水準です。また、コストもLNGの約1/3です。

ただし、CO2の排出が、石油やLNGによる発電より多い点が一つの課題とのこと。しかし、IGCCやIGFCといった今後のさらなる技術開発と高効率化で、近い水準まで低減していくとのことでした。

世界各地からの見学者も多いとのこと。今後、世界の石炭火力発電が高効率なものに置き換われば、CO2排出抑制量は莫大なものとなります。また、CDMや2国間オフセットなどの仕組みを活用できれば、日本の技術支援による相手国のCO2削減が、日本のCO2削減貢献量としてカウントできる可能性もあります。

世界的視野に立って、日本の技術が貢献できる分野であることを再認識しました。


午後1時には、東京ガス根岸工場LNG基地を訪問しました。初めに概要説明をお聞きしました。現在、日本は世界のLNG輸入量の1/3を占めていること、マレーシア、オーストラリア、カタール、インドネシアなどから輸入していることを学びました。

次に-162度で液体になっているLNGで花やゴムボールが凍り、簡単に割れるようになる実験を見せていただきました。

次に、バスで基地内を回り、巨大なLNG地下式タンクや海水の熱を利用した気化装置などの施設の見学を行いました。また、LNGによるガスは本来は無臭で、この基地から都市ガスに供給する直前に、あの臭いを付けていることも知りました。


午後2時20分には、JX日鉱日石エネルギー根岸製油所を訪問し、初めに概要説明を受けました。この製油所は、昭和39年に操業を開始し、毎日4万3千キロリットルの石油を処理しているそうです。

いくつもの複雑な処理工程を経て、LPガス、ナフサ、ガソリン、ジェット燃料、灯油、軽油、重油、硫黄、アスファルト、潤滑油、パラフィンが作られるとのこと。改めてすごい技術だと実感しました。

その後、バスで構内の施設を見学しました。巨大なタンクや各種の処理施設、パイプラインなどを見て、これだけのものを作り上げた技術者の皆様の力に感銘を受けました。


その後、バスで党本部にもどり、午後5時半から7時まで、自由民主党中央政治大学院主催の「第2回 演説力・コミュニケーション力向上講座」に出席しました。

本日の講師は、日本大学名誉教授の阿部竹松先生で、テーマは、「選挙で勝利するスピーチ技法」でした。

阿部先生は、アメリカ合衆国憲法の研究などがご専門でアメリカの政治状況や選挙についても詳しい方です。

本日の講座は、様々な分析や理論に基づき、スピーチにおける行儀作法や、スピーチの組み立て方、スピーチの速度や目の位置、服装の色や日ごろの活動での心がけなど、すぐに活用できる具体的なアドバイスを多くいただきました。

「演説は、聴衆を説得するのでなく、納得させるものでなければならない」ということを教えてくださった素晴らしい講演でした。


(電源開発の皆様より、磯子火力発電所の概要についてお話をお聞きしました。)


(火力発電所の建屋の前での記念撮影です。)


(青いのがタービン、黄色いのが発電機です。)


(意外にシンプルな制御室です。)


(実際に燃焼している炉の中を、見ることができました。粉末状の石炭がボイラーの横から噴射され、燃えている様子がわかります。)


(これが、ボイラーの一番下の部分です。ボイラーの巨大さを実感しました。)


(東京ガスの皆様から、LNGの調達やこの根岸工場での処理工程などについて説明を受けました。)


(LNGの中にゴムボールを数10秒つけて凍らせ、叩いて割る実験をみせていただきました。)


(お皿を伏せたように見えるのが、LNG地下式タンクです。)


(根岸製油所でも、はじめにJX日鉱日石エネルギーの皆様から、概要の説明を受けました。)


(隣接する港に30万トン級のタンカーが接岸していました。左側の設備で原油をくみ出して、パイプラインで施設に送っています。くみ出し作業に3日程度かかるそうです。)


(すべての視察を終え、高速を通って、党本部に向かいました。)


(講座の初めに、自由民主党中央大学院の河野太郎学院長から、ご挨拶がありました。中央が、講師の阿部竹松先生です。)


(今日は、国会議員約20名、地方議員約80名の方が熱心に参加されました。)

淡交会春季茶会、駒ヶ根市消防団観閲式、飯田市身障協総会、伊那ライオンズクラブ50周年記念式典に出席

2013年4月21日 日曜日

4月21日は、午前11時から、飯田創造館で開催された茶道裏千家淡会会長野県支部南信分会主催による「春季茶会」に出席しました。

薄茶席と点心席に伺い、先生方のおもてなしの心に触れ、楽しいひとときを過ごすことができました。誠にありがとうございました。


午後1時からは、「平成25年駒ヶ根市消防団春季観閲式」に出席しました。

現在の駒ヶ根市消防団の定数は600人で、きちんと充足しているそうです。

私からは、「緊急時に最も頼りになるのが地域の絆であり、その中核を任うのが皆様です。皆様の益々ので活躍を祈念します。」とご挨拶申し上げました。


午後2時過ぎには、「飯田市身体障害者福祉協会第58回定期総会」に出席しました。

この4月から、これまでの障害者自立支援法に代わり、障害者総合支援法がスタートし、さらに障害者差別禁止法の制定に向けた検討が進んでいます。私はこれからも、皆様の声やお知恵を生かしながら、施策の充実に向けた活動してまいります。

午後3時半からは、「伊那ライオンズクラブ50周年記念式典」に出席しました。

伊那ライオンズクラブの皆様は、長野県ライオンズクラブ共通の活動に加え、ガールスカウト活動の支援、身体障害者福祉センター「希望の家」でのイベント開催、フィリピン パヤタス地区への物資、医療などの支援、親子坐禅道場の開催、日本聴導犬協会への支援など、地域において様々な奉仕活動を実施されています。

様々な課題を乗り越えて我が国が発展するため、従来の利益のみを追及する経済から脱却し、共生や公益を大切にする新たな経済システムの構築が求められている現在、We serve(われわれは奉仕する)をモットーに掲げるライオンズクラブの皆様の絆や活動がさらに重要になっていると思います。この50周年を契機として、伊那ライオンズクラブの益々のご発展を祈念申し上げます。


(春季茶会の会場となった飯田創造館の前には、ピンクの八重桜がきれいに咲いていました。)


(薄茶席では、先生方をはじめ、皆様と楽しいひと時を過ごさせていただきました。)


(駒ヶ根市消防団の皆様に、感謝と激励のご挨拶を申し上げました。)


(飯田市身障協会定期総会では、いつも温かなご支援をいただいていることに対し、御礼を申し上げました。)


(伊那ライオンズクラブの皆様が、その奉仕の精神に基づき、益々のご活躍をされることをお祈りしました。)