4月3日は、午前8時から「農林水産貿易対策調査会」に出席、引き続き午前9時から「農林部会」に出席しました。
本日の議題は、「農林水産物の輸出入について」ならびに「強い農業づくりビジョンと施策の構築について」です。
私からは、
「関税や検疫などの非関税障壁など、輸出の障害になっている事項について国別に示してほしい。」
「特に中国産の肉に成長ホルモンを含んだものがある、冷凍野菜に残留農薬がある、などのリスクが指摘されているが、その実態は」
「攻めの農林水産業政策の一つに日本の食文化の浸透を通じた海外展開が掲げられているが、海外の日本食レストランの多くはまがい物という指摘がある、認証制度を設けるなどの工夫が必要と考えるがどうか。」
の3点について、指摘と質問をしました。本日は明確な回答が得られず、次回の宿題となりました。
現状の問題点をきちんと分析・把握して、多国間貿易交渉等、今後の戦略に生かしていくことが大切であることを感じた会議でした。
午前10時からは、衆議院経済産業委員会において、いわゆる「省エネ法改正案」の質疑と採決が行われ、修正の上、全会派が賛成して可決成立しました。
私は、理事として、修正案ならびに付帯決議について、党内手続きを担当しました。この法案については、明日の衆議院本会議において採決が行われる予定です。今後も、一つ一つの担当の法律を着実に成立させるため、努力してまいります。
午後12時半頃から、「財務金融部会及び金融調査会合同会議」に遅れて出席しました。
「金融商品取引法等の一部を改正する法律案」についての自由討議が行われていました。
今回の改正には、「公募増資インサイダー取引規制の強化」「AIJ事件を踏まえた資産運用規制の見直し」「金融危機防止のための処理の枠組みの構築」「投資法人の資金調達等の多様化」などの内容を含んでいますが、特に、「銀行による議決権保有規制(いわゆる5%ルール)の見直し」の是非が議論の中心でした。
銀行の機能強化と銀行経営の健全性確保の両面からの検討が重要であることを感じました。
午後2時からは「外交部会」に出席しました。
本日の議題は、「安倍総理のモンゴル訪問について」と「北朝鮮情勢について」です。
特に、北朝鮮の動向については、朝鮮休戦協定の全面白紙化の声明発表や、「労働新聞」の論説で「米国が核戦争の方向に進むなら、侵略者の本拠地に対する核先制攻撃の権利を行使することになるであろう。日本も例外ではない。」「横須賀、三沢、沖縄、グアム島はもちろん、米国本土もわが方の射撃圏内にある。」と書くなど、これまでにない言及が多く見られます。
また、黒鉛減速炉を再整備、再稼働するとの方針が示される等、核武装の強化に向かう姿勢を見せています。不測の事態に備えるとともに、関係各国と連携しながら、監視を強めていくことが必要であると思います。
午後3時からは、「情報通信戦略調査会」に出席しました。
本日は、「放送コンテンツの海外展開、放送新技術の動向」と題して、テレビ朝日、フジテレビジョン、ソニーの3社の皆様からお話をお聞きしました。
日本の放送コンテンツの輸出は、2006年ごろの160~170億円をピークに減少し、2011年では約85億円とのことでした。
また、日本から輸出されるテレビ番組の約半分がアニメだそうです。特にドラえもんは、世界30ヶ国以上で放映され、インドでアニメ視聴率No.1、スペインで1994年から約20年のロングラン放送されているとのこと。
最近では、「忍者ハットくん」のアニメを、製作コスト面で有利なインドで製作し、日本へ逆輸入して今年5月から放映する予定という事例もでてきているそうです。
今後の各国との外交交渉では、海賊版や違法コピー取り締まりのための法整備や、インターネットへの違法コピーアップロード対策などが重要であるとの指摘も頂きました。クールジャパン戦略のためにも、政治がなすべきことを見極めて取り組まなければなりません。
(森山裕 農林水産戦略調査会貿易対策委員長からのご挨拶です。)
(外交部会では、三原朝彦 国際協力調査会長の進行で、質疑応答が行われました。)
(情報通信戦略調査会では、プロジェクターを活用した各社の説明を聞きました。)