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マレーシア・インドネシアの出張から無事帰国しました

2019年12月27日 金曜日

12月27日の午前6時半過ぎに、羽田空港に無事到着し、マレーシア・インドネシア出張の全日程を無事終えることが出来ました。

両国と日本の絆の大切さや今後の金融・経済分野連携の可能性など、様々なことを学ぶことが出来た出張でした。

改めて、お世話になった皆様に心から感謝を申し上げます。


(羽田空港に到着した際に、同行いただいた金融庁の皆さんと記念撮影をしました。)

インドネシアで三菱UFJ銀行、Bank BTPNを訪問、イスラム小口金融の現場視察、OJK理事長と面会、JJC金融幹部と夕食懇談会、日本に向けて出発

2019年12月26日 木曜日

12月26日は、午前8時半から株式会社三菱UFJ銀行(MUFG)ジャカルタ支店を訪問し、江島大輔支店長と河村明副支店長からお話を伺いました。

今年5月にインドネシア大手銀行バンクダナモンへ追加出資を行った経緯や、大企業から個人までをカバーするビジネス戦略などについて、様々なお話を伺うことが出来ました。


午前10時からは、インドネシア・フィンテック協会の皆様との意見交換会が行われました。この会には、日本のフィンテック協会の鬼頭武嗣代表理事にもご参加を頂きました。

インドネシア・フィンテック協会の皆様からは、ルール整備や人材育成、デジタルリテラシー教育、国際連携、イベント開催、フィンテック・センターを通じたアドバイスなど、様々な活動内容についてお話を伺うことが出来ました。

同時に、フィンテックを活用したイスラム金融の発展についても学ぶことが出来ました。


午後11時すぎからは、三井住友銀行グループの連結子会社であるPT Bank BTPN Tbkを訪問し、宮川和久副社長、大黒康弘取締役をはじめとする皆様から、会社の概要やインドネシアにおけるSMBCグループ関係会社の状況、特に子会社であるBTPN Syariahによるイスラム小口金融の仕組みについてのお話を伺うことができました。

BTPN Syariah(以下BTPNS)が行っているイスラム小口金融は、イスラム金融の教義に則ったマイクロファイナンスで、2週間に一度、縫製などの内職や屋台での食品販売などを営む女性が10人から25人のグループで集会を開き、ここにBTPNSの職員(コミュニティオフィサー)が訪問、融資の実行や返済・預金を連帯責任で行う仕組みです。ここでは金融教育や企業のためのビジネス講座も行われるとのこと。

グループ全体の返済実績に応じて、徐々に融資金額を増やせるスキームで、最初は一人当たり2万円からスタートし、平均では3万から4万円程度だそうです。

顧客は360万人、集会は25万か所で行われ、コミュニティオフィサーは11万人、WISMAと呼ばれるコミュニティオフィサーが共同生活する拠点は全国で2000か所あるそうです。

午後1時からは、実際に集会が行われているところを訪問し、見学をさせて頂きました。顧客は女性限定だそうです。融資を活用して、縫製の仕事をしたり、アイスクリームの販売をしたりと、様々な仕事に取り組まれているとのこと。女性の皆さんの生き生きとした姿が印象的でした。

午後2時過ぎには、WISMAと呼ばれるコミュニティオフィサーが共同生活する拠点を訪問しました。ここには、5人の皆さんが暮らし、週末には実家に戻る方もいるそうです。

コミュニティオフィサーは高校を卒業した女性が多く、2年から4~5年働き、その後結婚したり、自ら起業したり、大学に進学したり、新たな道に進む人が多いとのお話でした。

女性パワーを通じて地域を元気にし、女性自身もパワーアップできる素晴らしい仕組みだと感じました。


午後4時には、インドネシア金融庁(OJK)を訪問し、ウィンボ・サントソ理事長に面会をしました。

理事長からは、インドネシア政府の重点政策、OJKの役割や課題、インドネシアと日本の連携、フィンテックへの取組などについて、様々なお話を伺うことが出来ました。

金融・経済分野での両国の協力の可能性の大きさを感じました。


午後6時からは、JJC(ジャカルタ・ジャパン・クラブ)金融部会の皆様との夕食会が行われました。

ご出席くださったのは、
三井住友信託銀行ジャカルタ駐在員事務所の柿沼裕二所長
インドネシアみずほ銀行の横田剛社長
明治安田生命から出向されているPT Avrist Assuranceの佐藤康夫Director
住友生命から出向されているPT BNI Life Insuranceの小田直人Director
PT Nomura Sekuritas Indonesiaの浅野 真 Managing Director
三井住友ファイナンス&リースグループPT.SMFL Leasing Indonesiaの高野智正 Vice President Director
フィンテック協会の鬼頭武嗣代表理事
の皆様です。

皆様から、インドネシアでビジネスをする際の課題や今後の展望など、様々なお話を伺うことが出来た大変有意義な夕食会でした。


夕食会終了後にスカルノ・ハッタ国際空港に向かい、午後10時(日本時間午前0時)頃の便で日本に向かいました。


(株式会社三菱UFJ銀行ジャカルタ支店での懇談の様子です。)


(MUFGジャカルタ支店の皆様との記念写真です。)


(インドネシア・フィンテック協会の皆様との意見交換会の様子です。)


(インドネシア・フィンテック協会の皆様との記念写真です。)


(BTPNの宮川和久副社長から説明を伺っているところです。)


(BTPNのアプリ開発部門のフロアは、フィンテック企業のような雰囲気でした。)


(BTPNの1階フロアでの皆様との記念写真です。)


(住宅の一室で行われている集会の様子です。右下がBTPNSのコミュニテイーオフィサーです。)


(皆様と記念撮影をさせて頂きました。インドネシアの女性の元気を感じました。)


(左から、BTPN Syariahのケマル・アジス・スタンブール社長、私、BTPNの宮川和久副社長、マイクロファイナンスの利用者の皆さんです。)


(BTPN SyariahのWISMA(コミュニティオフィサーが共同生活する拠点)の外観です。)


(WISMAで、コミュニティオフィサーの皆さんからお話を伺いました。)


(コミュニティオフィサーの皆さんとの記念写真です。皆さん、笑顔が素敵です。)


(インドネシア金融庁(OJK)のウィンボ・サントソ理事長と懇談をしているところです。)


(懇談後に、私から理事長に飯田水引の額を贈りました。)


(インドネシア金融庁の皆様との記念写真です。)


(ジャカルタ・ジャパン・クラブ金融部会の皆様との夕食会で冒頭にご挨拶をしているところです。)


(ジャカルタ・ジャパン・クラブ金融部会の皆様との記念写真です。)


(すべての日程を終え、飛行機に搭乗する前にスカルノ・ハッタ国際空港で撮影した写真です。)

マレーシアからインドネシアに向けて出発、ジャカルタ市内を視察、インドネシア大使館で同国の情勢などについて伺う

2019年12月25日 水曜日

12月25日は、ホテルを朝6時半に出発して、クアラルンプール国際空港に向かいました。

午前9時発のマレーシア航空でインドネシアに出発、現地時間10時過ぎにジャカルタのスカルノ・ハッタ国際空港に到着しました。

午後12時半からは、インドネシア大使館の皆様から、「最近のインドネシア情勢と日インドネシア関係」についての説明をいただいた後に、美味しいインドネシア料理を頂きながら質疑を行いました。

昼食後にはジャカルタ市内を視察しました。立ち寄ったファタヒラ広場には多くの市民が集い、大賑わいでした。

広場周辺には、オランダ統治下につくられた建物が並び、当時の歴史を感じることが出来ました。

夜には、インドネシア大使館で経済を担当されている籠島敬幸さんと奥様からインドネシアの情勢などについてお話を伺いながら夕食を頂きました。

ちょうど本日は金融庁の松尾元信政策立案総括審議官のお誕生日でした。夕食会の最後にバースデーケーキを贈り、皆でお祝いをしました。


(朝のクアラルンプール国際空港です。)


(クアラルンプール空港での記念写真です。右から、お見送りをいただいた在マレーシア日本国大使館の寺田真一郎一等書記官と荒木要公使、私、金融庁国際室の鈴木聡子係長、手塚康行課長補佐です。)


(クアラルンプールからジャカルタまでは約2時間のフライトでした。)


(ジャカルタのスカルノ・ハッタ国際空港に到着した際の写真です。)


(昼食前に、在インドネシア日本国大使館の安東義雄総括公使からインドネシア情勢についてお話を伺っているところです。)


(ファタヒラ広場は多くの市民の皆さんで賑わっていました。)


(広場に面して立っているジャカルタ歴史博物館の前で記念撮影をしました。右から在インドネシア日本国大使館の籠島敬幸さん、清水和彦参事官、金融庁の松尾元信政策立案統括審議官、私、金融庁国際室の手塚康行課長補佐、鈴木聡子係長、在インドネシア日本国大使館の浅野舜弥さんです。)


(近代的な高層ビルと既存の古い建物が共存している市内の様子です。)


(夕食会で松尾審議官の誕生日をお祝いし、記念撮影をしました。)

クアラルンプールのムルデカ・スクエア(独立広場)周辺を視察、マレーシア証券委員会を訪問、日経金融機関・民間企業の皆様との意見交換会に出席、伊勢丹のThe Japan Store を視察、マレーシア中央銀行を訪問、マレーシア・フィンテック協会の代表・副代表と意見交換

2019年12月24日 火曜日

12月24日は、午前9時過ぎにホテルを出発し、クアラルンプールの旧市街の中心部であるムルデカ・スクエア(独立広場)周辺を視察しました。

英国植民地時代に建設されたスルタン・アブドゥル・サマド・ビル(旧連邦事務局ビル)や印刷事務所として利用されていたクアラルンプール・シティ・ギャラリー、旧モスクなどを見学し、クアラルンプールの歴史を学びました。

午前10時半過ぎからは、マレーシア証券委員会を訪問し、ザイナル・イズラン・ザイナル・アビディン副代表をはじめとする皆様と面会をしました。


マレーシアの資本市場の現状やフィンテックやデジタル化の対応、スタートアップ企業支援政策、クラウドファンディングの振興など、様々な論点についてお話を伺うことが出来ました。

午後12時半過ぎからは、日系金融機関・民間企業の皆様との昼食会が行われました。

ご参加くださったのは、マレーシアみずほ銀行の溝口正二郎社長、マレーシア三井住友銀行の甲斐中哲也社長、MUFGバンク(マレーシア)の松山琢磨頭取、マレーシア三井物産の児島大司社長、JETROクアラルンプール事務所の小野澤麻衣所長です。

皆様と、アジアの中でのマレーシアの重要性や可能性、今後のTPP11発効を踏まえた日本企業のビジネス拡大の可能性など、様々な論点について有意義な意見交換をすることが出来ました。

午後2時半過ぎには、伊勢丹のThe Japan Store を視察しました。日本製品を中心とした品揃えで、特に興味深かったのは、値札にEPAによる販売価格と、もしEPAの適用がなかった場合の値段を併記し、EPAにより12.5%値段が安くなっていることを明記してあったことです。経済連携協定の効果を実感できる良い取り組みだと感じました。

4階のレストラン街では、寿司、とんかつ、焼肉、しゃぶしゃぶ、焼鳥、ラーメン、天丼、鰻、水炊き、カフェなど、さまざまな日本食の専門店が並び、賑わっていました。日本食の競争力の高さを感じました。

地下の食品売り場では、日本酒や果物などの販売の状況を視察しました。飯田市産の日本酒「喜久水」や長野県産のシャインマスカットなども売られていました。

午後3時半過ぎからは、マレーシア中央銀行を訪問し、アズナン・アブドゥル・アジズ総裁補をはじめとする皆様と面会をしました。

マレーシア中央銀行は日本の日本銀行と金融庁(証券市場分野以外)の機能を併せ持つ組織で、経済の舵取りに大きな責任を負っています。

本日は、現下の経済・金融情勢や金融セクターの課題、TPP11発効に向けた状況、デジタル化を含む今後の金融政策の方向性など、さまざまなお話を伺うことが出来ました。

午後5時からは、マレーシア・フィンテック協会のリジュアン・アジズ代表とカレン・S・プアー副代表と面会し、フィンテックによる決済や送金事業のあり方、キャッシュレスの推進、イスラム金融分野での日本とマレーシアのフィンテック企業の連携による新たなビシネスの可能性など、さまざまな意見交換をすることが出来ました。


(背景は、英国植民地時代に建設されたスルタン・アブドゥル・サマド・ビル(旧連邦事務局ビル))


(印刷事務所として利用されていたクアラルンプール・シティ・ギャラリーの中では、クアラルンプールの歴史を学ぶことが出来ました。)


(旧モスクの外観です。)


(モスクの中では、イスラム教信者の皆様の礼拝の作法などについて説明を伺うことが出来ました。)


(マレーシア証券委員会の皆様との意見交換の様子です。)


(マレーシア委員会の皆様との記念写真です。)


(右から、岡大使、マレーシアみずほ銀行の溝口社長、MUFGバンク(マレーシア)の松山頭取、私、マレーシア三井住友銀行の甲斐中社長、マレーシア三井物産の児島社長、JETROクアラルンプール事務所の小野澤所長です。)


(伊勢丹The Japan Storeの入り口付近です。)


(さまざまな日本製品が販売されていました。)


(値札にWith EPAとWithout EPAの値段が併記されているのがユニークだと思いました。)


(さまざまな日本食レストランが並ぶ4階の様子です。)


(喜久水酒造の「猿庫の泉」を発見しました。)


(長野県産のシャインマスカットも販売されていました。)


(マレーシア中央銀行のアズナン・アブドゥル・アジズ総裁補に飯田水引を贈り、皆様と記念撮影をしました。)


(私の左がマレーシア・フィンテック協会のリジュアン・アジズ代表、さらに左がカレン・S・プアー副代表です。)