また、多くの皆さんが、収穫の秋を迎えて大忙しでした。
清の上農園の宮下春広さんは、「ふじ」の出荷作業の真っ最中でしたが、お話を伺うと、贈答用に全国から注文が来るとのこと。とくに驚いたのが、リンゴの大産地である青森県からも、「地元のものよりも宮下さんのリンゴのほうがおいしい」と注文があるそうです。伊那谷の果物が高く評価されるのは、とてもうれしいですね。
今年は、台風の上陸被害もあり、枝ですれたリンゴや、7月の長雨で、糖度の高いリンゴが水を含んで割れてしまう被害が出ています。こうしたリンゴも、おいしさはかわらないので、名古屋に出荷し、好評を得ているそうです。ジュース用に売ると1ケース300円前後のものが、3000円前後で売れるとのこと。都会の消費者もだんだん賢くなっていますね。
高柳雅安さんは干し柿をトレイの上にのせて乾燥させる作業に大忙しでした。その後ろにはハウスの中にみごとな柿すだれがかかっていました。すだれ状にして約1カ月干したのち、手前のドラムでイモ洗いのようにもみ、トレイで乾燥、またドラムでもむ、という作業を繰り返すうちに、白い粉をふいてくるのだそうです。
高柳さんは上伊那で行われたコンテストで1位をとられたほどの柿作りの名人ですが、やはり丹精をこめ、手間を惜しまないで取り組まなければ良いものはできないのだということを実感しました。
(冠雪と雲で、美しく化粧した中央アルプスの山々です)
(全国から注文が届き、大忙しの宮下さんです)
(台風で枝ずれができたり、長雨で割れたりしたりんごですが、味は天下逸品です)
(高柳さんは、トレイに乗せた柿をゆする作業をされていました。)
(みごとな柿すだれです。手前が、電動で回転して柿をもむドラムです。)