本日11/24日、飯島町において「映画Beautyの製作と上映を成功させる会最終報告会および後藤俊夫映画監督県知事表彰受賞祝賀会」が行われ、父(宮下創平)とともに、出席してまいりました。
後藤俊夫監督は、伊那市出身で、現在は飯島町にお住まいですが、代表作の「マタギ」でベルリン国際映画祭ユニセフ監督賞、「イタズ」では文化庁芸術作品賞を受賞するなど、名作を作り続けてこられました。
平成11年には伊那谷における「すがれ追い」(地蜂に綿などの印をつけて追いかけて巣を見つけ、掘り出して庭などで大きくし、その後蜂の子を調理して食べます)を題材に、「こむぎいろの天使 ─ すがれ追い」を製作されました。
この映画も、上伊那を中心とした素晴らしい自然と人々のふれあいが描かれた素晴らしい作品であり、インド国際映画祭では「シルバーエレファント賞」を受賞しました。
その後藤監督が、伊那谷において220年余りの歴史を持つ農村歌舞伎(現在、大鹿村、伊那市長谷、下條村において継承されています)を題材として、戦争に翻弄されながらも伝統芸能に打ち込む若者や地域の人々の生き方を描いたのが、映画「Beauty」です。
製作にあたり、平成17年に「製作・上映を成功させる会」が伊那谷で結成され、父(宮下創平)が会長に就任しました。「成功させる会」には、その後1年間に地域の企業や個人の皆さまから多くの寄付が寄せられ、製作の大きな支えとなりました。
うれしいことに、本年6月11日、後藤監督の長年にわたる芸術文化活動の功績が認められ、村井長野県知事から栄えある長野県知事表彰を授与されました。
その後6月19日から28日まで行われたモスクワ国際映画祭には、全世界から500本を超える作品が寄せられましたが、その中で「Beauty」はメインのコンペ部門の16作品の一つとしてノミネートされるなど、高い評価を受けました。
本日の祝賀会には、「成功させる会」のメンバーを始め、伊那谷の市町村長さんたち(エキストラで出演された方も多くいらっしゃいます)など、映画を支えた方々が多く出席され、楽しいひと時となりました。
ふるさとの自然や伝統文化、人情の素晴らしさを映画を通して世界に発信してくださっている後藤監督のますますのご活躍を期待したいと思います。
(祝賀会では、私もお祝いのご挨拶をさせていただきました)
(祝宴の合間に、後藤監督と記念撮影)