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科学技術・イノベーション推進特別委員会でJAXAと国立環境研究所を視察

2013年6月17日 月曜日

6月17日 は、「科学技術・イノベーション推進特別委員会」による視察に参加しました。本日は、与野党の20名の議員が参加しました。

午前8時45分に国会議事堂に集合し、バスで、つくば市に向かいました。

午前10時前に宇宙航空研究開発機構(JAXA)に到着し、始めに樋口副理事長から、筑波宇宙センターの概要について説明を受けました。

JAXAが、NASAの約10分の1の予算で、短期間に大きな成果を上げてきたこと、衛星ビジネスや技術のスピンオフによって、民間での新たな製品開発の可能性があること等がよく分かりました。

次に、H-IIロケットの実物の構造などについて、ロケット開発担当の遠藤理事から説明を受け、全員で記念撮影を行いました。

その後、2班に分かれて、各施設の見学を行いました。

始めに、振動試験中の「X線天文衛星 ASTRO-II」や、放射線物質可視化カメラを見学、続いて国際宇宙ステーションの日本実験棟「きぼう」の運用管制室や実験運用室、宇宙ステーションに物資を無人で運ぶ「ISS補給機 こうのとり」の運用管制室を見学しました。多くの実験や制御が地上から行われている現状を学ぶことが出来ました。

さらに、一般公開されている展示館「スペースドーム」を見学しました。日本のロケット開発の歴史を学ぶとともに、人工衛星が様々な分野で活躍している実態を知ることが出来ました。また、実物大の「きぼう」に入り、しばし宇宙飛行士の気分を味わうことが出来ました。

その後、昼食を頂きながら、次世代ロケットの研究開発について、お話をお聞きし、さらに宇宙飛行士の古川さんから、国際宇宙ステーションや実験棟「きぼう」における成果についてのお話を伺いました。特に、筋ジストロフィーの治療薬の開発に、無重力での研究が貢献をしていることを知り、感銘を受けました。様々な研究が、多くの成果をもたらしてくれることを期待します。

質疑応答の中で、古川さんが宇宙に興味をもったきっかけは、幼稚園の頃にテレビて見たアポロ11号の月着陸だったこと、さらに小学生の時はウルトラセブンが大好きだったことをお聞きしました。

また、子ども達には、実験やものづくり体験を通じて「どうしてなんだろうという心」を養って欲しい、若手研究者には、独立した予算を確保し、もっとチャンスを与えて欲しいとのお話も頂きました。


JAXAの次に、「国立環境研究所」を訪問しました。

始めに、住理事長より研究所の全体概要説明を頂き、引続き、「温室効果ガスの地球的規模における発生・吸収動向の解明」についての研究成果のお話を、さらに、「化学物質の環境リスクについて」と題して環境ホルモンについてのお話をお聞きしました。

次に、メダカやミジンコを用いた環境ホルモンの影響を図るための「生体毒性試験」の実際の研究の現場を見せていただきました。

人間が作り出した化学物質が生物に大きな影響を与えるリスクがあることを実感することが出来ました。


本日の視察を通じて、日本の科学技術の可能性を感じるとともに、研究の成果を実社会における課題の解決に生かして行くことが大切であることを感じました。また、成長戦略を成功させるためにも、様々な面での研究開発が重要であること、政治のリーダーシップが大切であることを感じた視察でした。


その後、参議院選挙に向けた会合に出席するため、地元に向かい、会合終了後、再び上京しました。長く、そして充実した一日でした。


(JAXA到着後に、筑波宇宙センターの概要についての説明を受け、質疑応答を行いました。)


(H-IIロケットの前でロケットの構造について説明を受けた後、全員で記念撮影を行いました。)


(展示館「スペースドーム」では、ロケット開発の歴史を模型で実感することができました。)


(実物大の実験棟「きぼう」と無人物資輸送船「こうのとり」も展示されています。)


(「きぼう」の内部で説明を受けているところです。)


(古川飛行士から、「きぼう」での研究成果などについてお話を伺いました。)


(最後に、古川さんを囲んで、全員で記念撮影を行いました。)


(国立環境研究所では、初めに住理事長から概要説明を伺いました。)


(向井先生からは、温室効果ガスの測定器などもお示し頂きながら、地球的規模での研究の内容を解説頂きました。)


(実際に、環境ホルモンなどの化学物質がどのように生物の生殖機能などに影響を与えるかを調べる実験施設をみました。右側の水槽にはメダカが泳いでいます。)