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勉強会で「希望」や「働き方」について議論しました

2010年2月18日 木曜日

本日(2/18)、東京において開催された若手議員の勉強会「日本の未来の会」に参加しました。

本日の講師は、「希望学」や「ニート問題」で有名な東京大学教授の玄田有史先生です。先生からは、大変示唆に富むお話を頂きました。

・希望は、厳しい苦しい状況の下で持つもの。一方、夢は無意識に見たり、自然にわきあがってくるもの。
・希望は変革とセットの言葉。一方、幸福は、維持したいと思うもの。
・仕事、収入、健康、学歴がある人の方が希望をもてる人の割合が多い。
・人間関係が疎遠で孤独な人は希望がもてない人が多い。
・希望に出会うのは、何気ない会話の中が多く、家族よりも、ゆるやかな友人関係が重要なことが多い。
・過去に挫折体験がある人の方が、希望を持っていることが多い。
・高齢社会は、高齢者の知恵が若者の勇気になるとすれば、希望のある社会かもしれない。
・希望を持って邁進する人は、損得に寛容な人が多い。「遊び」が必要な無駄。
・希望がないということは、イマジネーションがないということ。
・希望は、「具体的何か」を「行動によって」「実現する」という「願い」である。
・希望は多様化しているが、絶望(最悪の事態)を避けることは共通課題。

また、雇用については、
・日本の雇用システムは、高度成長期、オイルショック、バブル崩壊などを乗り越えてきた。変革力をもっている。
・「若者を支援する若者」を育成・支援してほしい。
・アーティスト活動やお祭りは、立場を超えて人がかかわる点で良い。
・阪神淡路大震災などの危機の時にひきこもりを脱した人も多い。

生きるために必要な3つの「カン」
1.「感」 感動、うれしい、楽しい、苦しい(できれば幼稚園以下で体験)
2.「勘」 動物的勘。 「ここまでは大丈夫」など (できれば小学校3年までに体得)
3.「観」 ビジョン (中学生ぐらいまでに)

「絶望」の反対は、「希望」ではなく、「ユーモア」ではないか。
「ユーモアは、社会生活(人間関係)の不要な緊迫を和らげるため役に立つ、婉曲表現によるおかしみ」

以上、キーワードを書き出してみました。
改めて、今の社会の在り方や自分の生き方について考えさせられるひと時でした。




(左から、松野博一先生、私、講師の玄田有史先生、石田真敏先生、加藤勝信先生)