本日(2/13)は、午前中に伊那文化会館で行われた自衛隊入隊予定者激励会に出席し、この春入隊予定の15名(本日出席は14名)の皆様のお祝いをしてまいりました。陸、海、空と赴任地は様々ですが、それぞれの皆さんが、力強い抱負を述べられたのに感動しました。自らを鍛え、国を守るという崇高な使命をしっかりと果たしていってくれるものと信じます。
夕方には、天竜村に伺い、1月16日に焼津に旅行に行った皆様との反省会に出席しました。地元では、こうした会合を「はばきぬぎ」というのだそうです。
インターネットで調べてみると、「はばき」は「脛(すね)に巻き付けてひもで結び、脚を保護して歩行時の動作をしやすくするために用いたもの。後世の脚絆(きゃはん)に当たる。」ということで、「はばきぬぎ」は旅行から帰って、旅支度を解いて、思い出を語り合うことにより、旅を完結させるための集いということのようです。
お陰さまで、高齢化の進む村の抱える医療や介護の課題や、ご近所同士で助け合いながら生き生きと暮らしていらっしゃる皆さんの話を聞くことができ、本当に充実したひとときでした。
夜は、飯田下伊那の医師会の先生方と懇談会を開催させて頂きました。高齢化率を比較すると、全国21.1%、長野県25.5%に対して、当医療圏は28.7%とかなり高く、一方で人口10万人あたりの医師数(平成18年12月)は、全国217.5人、長野県198.9人に対して当医療圏は169.4人と少ないのが実情です。
この「高齢化が進む一方で医師が少ない」という危機的状況に対し、医師会、歯科医師会、薬剤師会、看護師会など医療関係者の皆さんが一堂に会して「包括医療協議会」を作り、飯田市立病院と開業医の連携をはじめとする様々な施策によって対応しているのです。(この協議会は、平成19年に厚生大臣表彰を受けています)
こうした先生方だけに、本当に素晴らしい方々ばかりで、様々なご提言を頂くなど、有意義な時間となりました。特にびっくりしたのは、食事会の際に隣に座られた阿智村の橋上好郎先生のお話です。先生は、現在85歳ですが、50年以上にわたり地域医療一筋に取り組んでこられ、ホームドクターとして5代にわたって一つの家族をみている例もあるとか。
自らの医院の他、阿智村の中の無医診療所を5か所回ったり、13か所の学校と保育園の担当医師としても活躍されています。また、「趣味は仕事とタイガース」とおっしゃる先生は、未だ現役の生涯野球のピッチャーでもあります。「生まれてからこれまで、内科にかかったり、風邪薬などの内服薬を飲んだことがない」というのにもびっくり。
こうした地域医療に人生をかけてがんばる医師の方がいてはじめて、地域社会の安心が守られるのだということを感じました。
(「はばきぬぎ」に参加して下さった天竜村後援会女性部の皆様)
(ご参加いただいた皆様との記念撮影。私の右側に写っているのが橋上先生です。)