3月2日は、午前9時半から、ホテル近くの別府公園に行き、公募設置管理制度(Park-PFI)事業を視察しました。
この事業は、九州財務局が別府市に無償貸し付けを行っている公園の土地をスターバックスコーヒーに貸し、スターバックスコーヒーは店舗を建設するとともに、芝生広場やベンチ、駐車場などの周辺整備を行ったうえで別府市に譲渡し、芝生広場等の維持管理者の指定を受けて維持管理を行うという仕組みです。
これにより、公園管理者の財政負担が軽減されるとともに、公園の来場者数も前年同月比で4倍になるなど、地域活性化にも資するものになっている、とのことでした。
午前10時半には、大分市の大分銀行本店を訪問し、菊口邦弘専務取締役と亀井祐二地域創造部長からお話を伺いました。
2016年に新設された地域創造部では、地域活性化グループが自治体や大学との連携、観光・インバウンド振興、地域商社支援などを行い、社会貢献グループが社会貢献活動や環境保全活動の取組をされているとのことでした。
個別企業への支援だけでなく、地域全体の活性化に積極的に取り組んでおられる点で、地域金融機関の活動のモデルとなるものだと感じました。
午前11時45分からは、昼食をとりながら、大分県内の観光産業などで活躍されている皆様との意見交換会が行われました。
ご参加くださったのは、株式会社大分フットボールクラブの神村昌志経営改革室長、株式会社望海荘の木村大成代表取締役社長、株式会社松秀の久保力夫代表取締役、株式会社玉の湯の桑野和泉代表取締役社長、大分県の高濱航商工観光労働部長の5名の皆様です。
皆様からは、スポーツイベントとタイアップした観光振興や、高齢化社会に対応した移動手段の確保、コロナウイルスの影響による厳しい現状や終息後の観光振興策など、様々な点について貴重なご意見を伺うことが出来ました。今後の政策に活かせるよう、努力してまいります。
午後1時半前には、大分銀行の旧本店の建物「赤レンガ館」を訪問、大分銀行が地域の企業の皆様と共に設立出資してつくられた地域商社である「Oita Made株式会社」の店舗を見学しました。
佐藤徹一代表取締役社長と三代吉彦取締役副社長にご案内を頂きながら、食品加工品、工芸品など、大分県産の魅力あふれる商品の数々を拝見することが出来ました。
午後2時40分には、立命館アジア太平洋大学(APU)を訪問しました。
始めに、台湾からの留学生「ののかさん」と、マレーシアからの留学生「ミシェルさん」に大学内の各建物を流暢な日本語で案内頂きました。
APUは、6000名弱の学生の内、約半数が92の国や地域から留学してきている国際学生であり、授業も日本語と英語で行われているそうです。
各国の学生が、議論を重ねながら課題に取り組む、国際的に開かれた教育環境が整備されていることを感じました。
イスラム語圏の学生も多いことから、生協ではハラルの食材が販売され、カフェテリアのメニューも約1/3はハラルメニューとなっていました。
午後3時半からは出口治明学長と山本修司副学長にお会いして、直接お話を伺うことが出来ました。
APUでは、地域との連携で地域活性化につながるプロジェクトを進めたり、大学のサポートによりスタートアップ企業が数社立ち上がるなど、新たな動きが始まっているとのことでした。
また、これからは、社会で活躍している人たちのリカレント教育(学び直しや新しい知識の習得)が重要であり、APUでは、2か月、4か月、1年、2年など、様々な期間のプログラムにより、受け入れる用意があること、国として、リカレント教育に社員を送り出す企業を支援する施策を重視すべきであることなど、貴重なご示唆を頂くことが出来ました。
人口減少時代を迎える日本が発展するためには、世界に開かれた大学や企業であることが重要であることを再認識しました。
その後、大分空港から羽田空港に向かいました。
大分県の様々な皆様から示唆に富むお話を伺うことが出来、大変有意義な2日間でした。
(別府公園の敷地内に新たにオープンしたスターバックスの前で記念撮影をしました。左は九州財務局の大津俊哉局長、右は、児玉和弘大分財務事務所長です。)
(Park-PFIの説明資料です。)
(短時間、別府公園内を散策しました。後ろの木々は桜とのこと。満開になったらきれいでしょうね。)
(大分銀行本店で、菊口邦弘専務取締役と亀井祐二地域創造部長からお話を伺っているところです。)
(懇談終了後の記念写真です。右から大津九州財務局長、菊口専務、私、亀井部長、児玉大分財務事務所長です。)
(昼の意見交換会の冒頭に私からご挨拶を申し上げているところです。)
(意見交換会終了後の記念写真です。左から大津俊哉九州財務局長、大分県の高濱航商工観光労働部長、株式会社玉の湯の桑野和泉代表取締役社長、私、株式会社大分フットボールクラブの神村昌志経営改革室長、株式会社望海荘の木村大成代表取締役社長、株式会社松秀の久保力夫代表取締役、児玉和弘大分財務事務所長です。)
(大正2年に、旧二十三銀行本店として建てられた大分銀行「赤レンガ館」は、東京駅なども手掛けた辰野金吾氏による設計で、国の登録有形文化財にも指定されているそうです。)
(赤レンガ館の中の「Oita Made」の店内の様子です。素敵な商品がたくさん展示・販売されていました。)
(右から、Oita Madeの三代吉彦副社長と佐藤徹一社長、大津九州財務局長、児玉大分財務事務所長です。)
(APUでは、台湾からの留学生「ののかさん」(右)と、マレーシアからの留学生「ミシェルさん」が大学内の各建物を流暢な日本語でご案内くださいました。)
(生協には、ハラルの「世界の出口カレー」や、大学と地域企業が開発したハラルの醤油が販売されていました。)
(その他にも、様々なハラル食品が並んでいました。)
(出口治明学長の推薦図書コーナーもありました。)
(出口治明学長(中央)と山本修司副学長から、直接、様々なお話を伺うことが出来ました。)
(懇談の後で、記念撮影をさせて頂きました。)
(大分空港で、九州財務局の皆様と記念撮影をしました。2日間大変お世話になり、誠にありがとうございました。)