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内閣府副大臣として上田市と東御市を訪問しました

2019年11月4日 月曜日

11月4日は、経済財政政策担当の内閣府副大臣の立場で、地域振興や地域経済活性化に資する取組や台風19号による被災状況とその地域経済への影響などを把握するため、上田市と東御市を訪問しました。

本日の視察は、「巴創業塾」を主催する藻谷ゆかりさんにコーディネートをして頂きました。

藻谷さんの著書「衰退産業でも稼げます」は、再生した16社のストーリーを通じて様々なヒントが得られる素晴らしい本でした。本日はそのうちの3社(酒の原商店、小岩井紬工房、唐澤農機サービス)を訪問できるとのことで、とても楽しみでした。

また、午前中から昼過ぎにかけては、上田市の土屋陽一市長もご同行を頂き、ご案内を頂きました。

「まちなかキャンパス上田」では、上田市内の5つの大学と上田市が共同して学びの場の提供やまちづくりに取り組まれていました。

「石窯パン・ハル」では、春野仁宣さんご夫妻から、高田馬場から上田市に移住された経緯を伺うとともに、長野県産小麦と自家培養酵母でつくったパンを試食させて頂きました。

春野さんからは、消費税率の引き上げの影響はないが、台風19号の被災の影響を感じている、とのお話を伺いました。

シアターとゲストハウス「犀の角」を経営されている「シアター&アーツうえだ」の荒井洋文代表理事からもお話を伺い、ゲストハウスの見学もさせて頂きました。

「はたらクリエイト」では、井上拓磨代表取締役から、子育て中の女性に職場を提供し、企業のバックオフィス業務やカスタマーサポート業務を行なっているお話を伺いました。

フレックスタイム制の採用や自社の託児所の設置、厨房で調理をしてお昼をこどもと一緒に食べられる場所の設置などを通じて働きやすい環境づくりに取り組み、2019年日本HRチャレンジ大賞「人材マネジメント部門優秀賞」を受賞されています。

「信州イケダ味噌醸造蔵元 酒の原商店」では、原英和さん・有紀さんご夫妻から、自家製味噌や甘酒をつくる蔵を見学させて頂くとともに、美味しいお味噌汁と甘酒をいただきながら、事業承継や自家製味噌のブランド化・甘酒開発の際のご苦労などについてお話を伺いました。

「手織り 上田紬 小岩井紬工房」では、小岩井良馬代表に様々な紬製品を紹介頂くとともに、信州特産のリンゴの樹皮から染めた「リンゴ染め」についてもお話を伺いました。

さらに、自分でストールを織ることができる「織り体験」には全国から参加者が訪れているとのお話も伺いました。小岩井代表が毎日書いている「着物ブログ」も好評とのことでした。

「株式会社バリューブックス上田原倉庫」では、中村大樹 代表取締役と鳥居 希 取締役に社内をご案内頂きながらお話を伺いました。

バリューブックはアマゾン古書部門で最王手であり、120万冊以上の古書の受け入れ、管理、発送の業務フローにおいて、古書の背表紙をOCRで読み取りデータベース化したり、表・裏・背の画像データを元に管理を行うなど、自社開発のソフトフェアで効率化を図っている、とのお話を伺いました。

昼には、別所温泉の「かしわや本店」で昼食を頂きながらの意見交換が行われました。

ご出席くださったのは、
● NPO法人 上田市民エネルギー理事長の藤川まゆみさん
● 上田市の古民家をリノベーションして複合住宅「別所ヴィレッジ」を立ち上げた松江朋子さん
● 西洋野菜などの販売や新規就農希望者への指導を行っているアグロノーム代表の宮野雄介さん
● 東御市と東京の二拠点で活動されている、経済調査会社スフィンクス・インベスト・リサーチの藻谷俊介さん
● 地方活性化や家業のイノベーション創業を支援する「巴創業塾」を主催する藻谷ゆかりさん
● 別所温泉観光協会長(七草の湯)の倉島 博さん
● 別所温泉観光協会副協会長(玉屋温泉)の山極 透さん
● 別所温泉旅館組合長(上松や)の倉澤晴之介さん
● 別所温泉旅館組合地域連携部長(かわせみの湯)の大井常寛さん
● 別所温泉旅館組合青年部長(晴山)の武藤弘幸さん
● 別所温泉旅館組合宣伝企画部長(かしわや本店社長)の山内寿男さん
です。

それぞれの皆様から貴重なお話を伺い、私からも質問をさせて頂くなど、大変充実した意見交換会となりました。

その後、上田電鉄別所線の鉄橋崩落現場を視察し、説明を受けました。さらに、上田電鉄株式会社の山本修社長からも早期復旧に向けた要請を頂きました。

次に、東御市の海野宿跨線橋(市道)の崩落現場を視察しました。ここでも、橋の崩落に至った経緯などを伺い、橋の下を走るしなの鉄道の運行のためにも、早期の工事が必要であることをお聞きしました。

さらに、主要地方道丸子東部インター線の田中橋の橋台部陥没についても状況を伺いました。

鉄道・道路の被害が、市民生活や観光に大きな影響を与えていることを実感しました。

今回の台風による災害は、「特定災害」に指定されることとなりました。国として、しっかり復旧復興に向けて努力することを皆様にお伝えしました。

次に、藻谷ゆかりさんから、本日の視察も踏まえた地域産業の活性化の在り方について「地産外招」をキーワードとしたお話を伺い、懇談をさせて頂きました。

その後、水村喜一郎美術館を訪問し、水村先生にお話を伺いながら、素晴らしい作品の数々を鑑賞しました。

水村先生は、9歳に時に事故で両腕を失い、その後、口で筆を加えて絵を描かれ、2013年に東御市に移住して美術館を建てられた方です。

近くには、親しい芸術家の皆様も拠点をもたれているとのお話を伺い、東御市が芸術家の皆様のIターンの場所であることを認識しました。

次に、「唐沢農機サービス」を訪問し、唐澤健之社長からお話を伺いました。

農機具販売店を事業承継した後に、ウェブサービスに取り組まれ、農産物の販売代行サイト、中古農機具の売買サイト、新品農機具のネット販売、マーケティング型農業などを展開されています。

これまでの農業や農機具販売の「常識」を超えて、あるべき姿を全国ネットワークの構築により実現されようとしている行動力・発想力に感銘を受けました。

上田駅では、お忙しい中、東御市の花岡利夫市長がご挨拶においで下さいました。災害復旧に政府として全力で取り組むことをお誓いしました。


(まちなかキャンパス上田で、上田市の土屋陽一市長からご挨拶を頂いているところです。)


(まちなかキャンパス上田での記念写真です。前列右端が、視察先のコーディネートをしてくださった藻谷ゆかりさん、後列左端は、学生スタッフで長野大学3年生の阿部理一さんです。)


(石窯パン・ハルでは、春野仁宣さんご夫妻、上田市の土屋陽一市長と、富士山溶岩窯の前で記念撮影をしました。)


(「シアター&アーツうえだ」の荒井洋文代表理事との記念写真です。)


(「はたらクリエイト」の井上拓磨代表取締役との記念写真です。)


(「はたらクリエイト」の建物の2階にある保育所です。)


(1階にある、お母さんと子どもさんが一緒に食事ができるスペースです。)


(車窓から見学する予定だった旧東都庵では、ウェルカムボードに私の名前が。)


(車を降りて中に入ると、信州大学繊維学部3年の藤森研伍さんが歓迎してくださいました。旧東都庵は、お蕎麦屋さんだった建物で、現在、信州大学や長野大学の学生さんがシェアハウスやカフェ&バーとして利用できるよう整備中だそうです。)


(「信州イケダ味噌醸造蔵元 酒の原商店」での原英和さん有紀さんご夫妻との記念写真です。)


(お店のコミュニティースペースで、土屋市長とともに、美味しいお味噌汁と甘酒を頂きました。)


(たくさんの機織り機をバックに、小岩井紬工房の小岩井良馬代表と記念撮影をしました。)


(全国から来られた皆様が、ここで機織り体験をされるそうです。)


(ショールームには、オリジナルの「リンゴ染め」の紬が並んでいました。それぞれ、リンゴの木の種類によって色が違っています。)


(巨大図書館のようなバリューブックス上田原倉庫では、中村大樹 代表取締役と鳥居 希 取締役からお話を伺いました。)


(昼食懇談会終了後に、ご参加いただいた皆様と記念撮影をしました。)


(上田電鉄別所線の鉄橋崩落現場で皆様から説明を受けました。)


(海野宿跨線橋(市道)の崩落現場の様子です。)


(ここでは千曲川が大きく曲がっているため、過去にも堤防が削られたことがあったとのお話を伺いました。)


(海野宿跨線橋の崩落現場のすぐ近くに、「海野宿」がありました。電線が完全に地中化され、街並みもとても綺麗でした。)


(藻谷ゆかりさんから、地域での産業活性化の在り方についてのお話を伺っているところです。)


(水村喜一郎美術館で、水村先生とともに、先生の浦安の船だまりを描いた作品の前で記念撮影をさせて頂きました。)


(「唐沢農機サービス」で唐澤健之社長(私の隣の方)からお話を伺った後に、社員の皆様と一緒に記念撮影をしました。)


(お忙しい中、東御市の花岡利夫市長が上田駅に駆けつけてくださいました。)