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普及事業推進議員懇談会現地視察で埼玉県熊谷市を訪問しました

2018年7月25日 水曜日

7月25日は、普及事業推進議員懇談会の現地視察で埼玉県熊谷市を訪問しました。

参加したのは、会長の宮腰光寛先生、衆議院議員の谷公一先生、三ツ林裕巳先生、野中厚先生、事務局長の私の5名です。

午前9時に自民党本部をバスで出発し、午前11時に熊谷市中条の有限会社中条農産サービスを訪問し、吉野克己代表取締役からお話を伺うとともに、普及指導員の皆様の支援を受けて導入した、点在する農地をICTとGISを活用して管理している「ほ場管理システム」を見学、さらに収穫をしながら作物の作柄を測定する収量コンバインなど、さまざまな農機を見学させて頂きました。

当社では、食用米は湛水直播栽培、飼料用米は麦間直播栽培、WCSは乾田直播栽培を導入して労力を軽減したり、畜産農家と連携した稲わら・WCS・飼料用米と家畜ふん堆肥の資源循環を行っていますが、これらの技術導入などにあたって、普及指導員の皆様の支援を受けたとのことでした。

大型機械やICT技術を活用しながら、多くの農地を管理されていることに驚くとともに、農地中間管理機構や人農地プランの活用により農地の集約化をすすめていくことがさらなる効率化のために必要であることを感じました。


昼食の後、午後1時過ぎには、水稲・水田高度利用研究拠点である農業技術研究センター玉井試験場を訪問し、ドローンによる水稲の生育診断のデモを拝見しました。

これまでの「葉色板」を使った生育診断では30aのほ場を診断するのに30分かかったものが、ドローンを使って近赤外線や赤い反射光を測定する方法では、15分程度の飛行で、5~10haの診断が可能になるとのお話を伺いました。

ドローンによる水稲の生育診断についての説明資料はこちらをご参照ください。

農薬散布に加えて、ドローンが様々に活用できる可能性があることを実感しました。


午後2時すぎには、「埼玉県農業大学校」を訪問しました。

はじめに、県産材を多用した素晴らしい校舎を見学させて頂くとともに、1年課程と2年課程の内容などについてもお話を伺いました。

引き続き、会議室で意見交換会が開催されました。

宮腰会長のご挨拶と出席した議員懇談会メンバーの自己紹介に引き続き、さいたま農林振興センター農業支援部長でもある全国農業改良普及職員協議会の新井良彦会長からご挨拶を頂きました。

次に、埼玉県の農業改良普及事業の概要や農業現場における最新技術の活用事例について説明を頂き、質疑を行いました。

転換期を迎える農業において、農業改良普及員の皆様の果たすべき役割が益々大きくなっていることを感じた意見交換会でした。


(バスで党本部を出発後、恒例により全員で「農業改良普及の歌」を歌っているところです。)


(農業改良普及の歌「今、ふるさとに陽は昇る」の歌詞です。)


(中条農産サービスで吉野克己代表取締役(左)からお話を伺っているところです。)


(ICTとGISを活用した「ほ場管理システム」を見学後、記念撮影をしました。)


(様々な大型農業機械をバックに、吉野克己代表取締役を囲んで記念撮影をしました。写真右から、野中厚先生、私、吉野克己代表取締役、宮腰光寛会長、谷公一先生、三ツ林裕巳先生です。)


(ドローンによる生育診断のデモの後の記念写真です。お忙しい中、熊谷市の富岡清市長(右端)も駆けつけて下さいました。)


(これまでの「葉色板」を使った生育診断の様子もデモンストレーションして下さいました。)


(広々とした敷地に、木材をふんだんにつかって建てられている埼玉県農業大学校の外観です。)


(校内を見学させて頂き、立派な体育館で記念撮影をしました。右端が埼玉県農林部の篠崎豊部長、右から3人目が埼玉県農業大学校の奈良原栄司校長です。)


(意見交換会での宮腰光寛会長からのご挨拶の様子です。)


(全国農業改良普及職員協議会の新井良彦会長からご挨拶を頂いているところです。)


(意見交換会にご参加頂いた皆様です。様々なお話をお聞かせくださいまして、誠にありがとうございました。)