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伊那バイパス天龍橋開通式、砂防後援会に出席

2010年10月19日 火曜日

本日(10/19)は、国道153号伊那バイパス天龍橋開通式に出席しました。

伊那バイパスは、箕輪バイパスから南箕輪村を通り、伊那市の三峰川沿いのナイスロードに至る7.6kmを整備するため、平成9年度に事業化されました。

これまで箕輪町区間の1.6kmが部分供用されていましたが、本日の開通式で天竜川を渡る天龍橋を含む1.1kmが供用開始となり、いよいよ伊那市にまで到達しました。

今後は、残る4.9kmの早期開通を図るとともに、宮田村を経て駒ヶ根市の伊南バイパスにつなぐ新たな計画を事業化しなければなりません。

国道153号をバイパスにより強化することは、経済活性化や医療などの安心安全にもつながる重要プロジェクトです。伊那バイパスの駒ヶ根までの先線については、伊南バイパスの新工区として、国の直轄事業として推進することが望ましいと考えます。

残念ながら、民主党政権は、本年度予算において直轄による道路整備予算を大幅に削減してしまいました。私は、地域の真の発展につながるものへの重点投資を図ることを、訴えていきたいと思います。

 
(右側(北)の約2.7kmが使えるようになりました。今後は、左側(南)にむけて、延伸していくことになります。)


(私は、風船をもった子どもさんたちとともに、くす玉開披に参加しました。)


(保育園の子どもさんたちと手をつないで天龍橋の渡り初めをしました。)

 

午後には、飯田市で開催された「砂防講演会」に出席しました。

この講演会は、昭和36年に伊那谷を襲った大豪雨被害「三六災害」から来年でちょうど50年となることを踏まえて開催された「三六災害 50年事業プレイベント」です。

本日の講師は、長野県下伊那南部建設事務所長の戸谷勝彦氏と、全国砂防協会相談役の大久保 俊氏のお2人です。

残念ながら、戸谷所長のお話には間に合いませんでしたが、大久保相談役の約2時間にわたる講演を聞くことができました。

大久保相談役は、建設省のご出身ですが、かつて長野県の砂防課長をされた経験をもち、建設省で砂防部長を務められた後に全国治水砂防協会の理事長となられた砂防の第一人者です。私も、現役時代には度々お会いしてお話をうかがっていた方だけに、大変懐かしく思いました。

今日は、土砂災害の要因、特徴、砂防技術の進展と取り組み、最近の災害と異常気象、これからの砂防の在り方などについて、体系的にお話を頂きました。

特に印象に残ったのは、実際の土石流や大規模地滑り、がけ崩れが発生した時の様子を記録した動画でした。想像を絶する規模で災害が起こる様子を目の当たりにして、その恐ろしさを実感するとともに、対策の必要性を痛感しました。

「コンクリートから人へ」というキャッチフレーズで必要な事業まで切り捨てるのはもっての他であり、「人の命を救うために、どのようにコンクリートをつかうのか」を考え、緊急度の高い危険個所で事業を実施していくことが求められていると思います。

(大久保講師は、パワーポイントによる文章や写真、動画なども交えながらわかりやすいお話を頂きました。)


(講演会の後、講師のお二人を交えて懇談をさせていただきました。左が戸谷所長、右が大久保相談役です。)