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下條村を訪問しました

2010年9月6日 月曜日

本日(9/7)は、下條村において、農家や企業、商店など多くの皆様を訪問し、お話を伺ってまいりました。

宮島小束さんは、なしづくり45年のベテランですが、昨年、今年と2年連続で凍霜害にあったのは初めての経験だったとのお話を頂きました。

昨年は、ほぼ全滅、今年も約50%の被害を受けたとのこと。また、果樹共済に入っているものの、保険料が高めのため、付保率をさげて契約せざるを得ないなど、改善の余地が大きい。保険料軽減などの支援を検討して欲しい、とのご指摘を頂きました。


(中央が宮島さん、左はご案内を頂いた村議会議員の小池昌人先生です。)

 

石川博志さんは47歳。石川農園の三代目です。家の近くに石碑があり、「明治33年に石川六市夫婦が山林を切り開き養蚕を始め、その二男の石川吉右衛門さんが昭和元年に果樹栽培を始めたのが下條での果樹農家の草分けである」と書かれています。

こうした先人の皆様のご苦労を思うとき、後継者不足で果樹栽培をやめてしまう農家の方々が増えているのはとても残念です。石川さんには、これからの下條の果樹栽培を担ってさらにご活躍を期待したいと思います。


(石川農園はご両親とともに家族経営でがんばっておられます。緩やかな斜面にみごとな果樹が植えられていました。)

 

株式会社山岸エーアイシーさんでは、飯田工場長の児玉さん、総務部の古田課長さんにお話を伺うことができました。

山岸エーアイシーさんは、自動車やさまざまな家電製品、LED照明などに組み込まれているプリント基板を製造されています。基盤洗浄用に沢の水を利用しているため、夏場に水枯れした際には、これまで水道水を使わざるをえませんでしたが、最近、水をリサイクルする施設が完成し、水道を利用せずに水を有効利用することが可能になったとのお話でした。

また、これから太陽光パネル向け製品など、環境関連の製品にもさらに力を入れていきたいとのことで、環境と調和しながら成長する企業をめざしておられることを強く感じました。

国際競争の激化や円高など、厳しい環境だと思いますが、地域に根差した企業として、さらなる発展を期待したいと思います。


(右が工場長の児玉さん、左が古田課長さんです。貴重な時間を割いてお話を聞かせていただきました。)

 

水上商店の原 昭八社長からは、「道路整備については、市町村単位で計画を立てると、コスト高や利用率の低い道路がつくられがちであるため、もっと広域的な視野から道路整備計画をつくることが必要。」「基礎自治体である市町村は、下條村を手本に、もっと若者世代の定住促進に力をいれるべきである」など、貴重なご意見を伺うことができました。


(右が原社長です。自民党は、もっとがんばれと、力強い激励も頂きました。)

 

今日も本当に多くの皆様からご意見やご提言を伺うことができました。貴重な情報は地域の現場にあることを改めて痛感しました。