本日(9/7)は、伊那市内の各種団体の皆様を訪問し、様々なお話を伺ってまいりました。
伊那市手良(てら)土地改良区の事務所では、石倉勝正副理事長と桐山二六男事務局長にお話を伺うことができました。
「これまでは、水路の改修が必要な箇所をリストアップして随時改修をしてきたが、現在は、予算が限られているため、一路線ずつの申請で、改修する部分の長さも、できるだけ切り詰めるようになった。40年前に敷設した施設の改修はほぼめどがついたが、これから5年後~10年後にその後の施設の改修のピークがくる。これに対応できるかどうか、不安だ。」
「イノシシ、シカ、サル、ハクビシンによる被害が続いている。電気柵も、イノシシが体当たりしたりすれば壊れるし、草がのびて電線にふれると、効果がなくなるので維持管理が大変。最近はコストはかかっても維持管理が楽な金網の設置に切り替える例が増えている。」
「土地が平坦な新潟県等と違い、当地域では土手の草刈りが最大の作業となっている。高齢化した農家では、草刈りを人に頼んでいる例も多い。」
など、貴重なお話を伺うことができました。
(左が石倉副理事長、中央が桐山事務局長です。お忙しい中、ありがとうございました。)
伊那市高齢者クラブの池上弘祥会長からは、
「高遠、長谷地域も含め、伊那市内に約50の支部があり、それぞれ活動をしている。入会資格は65歳からだが、実際には75歳以上になってから入る人が多い。一方、高齢者クラブには入らず、老人大学や各種の講座などに行く人も多く、会員数は横ばい状態。高齢者クラブは年間約1000円の会費で、健康づくり活動など、さまざまなメニューが充実しているので、さらに多くの人に加入していただけるよう働きかけていきたい。」
とのお話をお聞きしました。
(長野県は全国でもトップの健康長寿県ですが、高齢者クラブの活動も大きな貢献をしています。益々の発展を期待したいと思います。)
天竜川漁協では、
「三峰川上流での地滑りの発生で、雨が降るたびに水が濁り、魚のえさとなる水草などが育たず、放流したアユの生育にも大きなダメージとなっている。放流量の一割ぐらいしか取れていないのではないか。抜本的な治山・治水事業をしっかりやってほしい。」とのお話がありました。
壁をみると、カラーで鮮明な魚拓がたくさん貼ってありました。お聞きすると、取れた魚をコピー機のガラス面におき、シーツでカバーしてカラーコピーしたものだそうです。うろこのひとつひとつまではっきり見えて、感心しました。何事も創意工夫が大切ですね。
(魚の姿がとても立体的に記録されていて、きれいでした。)