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大鹿村の落石事故現場を視察

2009年6月7日 日曜日

本日、大鹿村を訪問し、本年4月に林道で発生した落石事故の現場を視察しました。推定約230Kgの岩が下を走る乗用車の屋根を直撃し、一人の方が亡くなられた現場です。

冬の間、雪や霜で石が持ち上げられ、雪解けとともに、石が浮いた状態になり、ちょっとした力でその石が転がり落ちることがある、とのことです。今後、村として危険個所に石を受け止めるフェンスを設置していくとのことでしたが、現場の130メートルに設置するだけでも2000万円を超える予算が必要であり、今後村として数億円の経費がかかる見込みであるとのお話でした。

この林道の上には、すばらしい見晴らしのパノラマ展望台がありますが、今年は、対策が完了するまでは林道を閉鎖し、観光の皆さんが展望台に行けるのは8月以降になるとのことです。

大鹿村でも、シカの大量発生により下草が食べられてしまい、蔦や木の根などで支えられた石が動きやすくなっていることも、リスクを高めているということもお聞きしました。

(大鹿村の方々と現場にて。右の斜面を石が転がり下りてきた現場です。)

(落下してきた230kgの石。柳島村長が花を手向けておられました。)

(今後、このような落石事故防止のためのフェンスが設置されるとのこと。)



現場視察のあと、役場において村長さんより直轄砂防事業や直轄治山事業、国道整備などについてのご要望を受けました。
素晴らしい自然と大鹿歌舞伎をはじめとする文化にも恵まれた大鹿村ですが、安心安全や地域活性化のために、さまざまな対応が必要であることを改めて認識した一日でした。