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山形県の地滑り被災地を訪問

2009年6月17日 水曜日

本日、衆議院農林水産委員会のメンバーで山形県を訪問し、地すべりによる農業施設への被害および農業の実情を調査しました。

はじめに、山形市内の農業視察として、シクラメンなどの鉢物を栽培している大築園芸さんと、ばらの切り花を生産している大山ばら園さんを訪問しました。
それぞれ、大規模な施設整備を行い、最新の機器を駆使して経営しておられるのに感心しました。

次に、山形市でも最大規模で経営をされている「ふる里さくらんぼ園大曽根」を訪問し、さまざまな品種のサクランボを生産している現場を拝見しました。

引き続き、鶴岡市に移動し、七五三掛(しめかけ)地区の地すべり被害の現場を視察しました。本年2月25日に住宅敷地で亀裂が発見されて以来、地すべりが進行し、4月26日には、7戸ある住宅のうち5戸の皆さんが自主避難をされたそうです。被害範囲は幅400メートル、長さ700メートルの約28ヘクタールにおよび、現在も1日あたり最大10センチメートルも動いているとのことでした。現在国交省と農水省が地すべりの原因となる地下水などを排出するための工事を行っています。

現場を見た後、地域の住民の皆様や生産者の代表の皆さまとの意見交換会を開催しました。被災者の皆さまからは、「来年からは営農が再開できるよう、全力で地すべりの対策工事を進めてほしい。」「地盤が動いてしまい、もとの家には戻れない。住宅についても支援策を講じてほしい。」などの切実な声が寄せられました。遠藤委員長をはじめ参加議員は、「われわれとしても、全力で支援していく」と、決意を表明しました。

(地すべりにより陥没した道路)


(地すべりの頭の部分の亀裂。住宅の前が約2メートル陥没していました。)


(地すべりの対策のため、水抜きのための井戸を掘ったり、滑り止めの杭を打ち込んだりします。)


(被災者の皆様との意見交換会)