9月9日は、「資源・エネルギー戦略調査会 原子力発電所立地地域に関するPT」主催の現地視察に参加し、北海道電力泊原子力発電所周辺地域を訪問しました。
朝は、午前10時半発の飛行機で羽田空港から新千歳空港に向かい、正午過ぎに到着後にバスで移動、途中、小樽市で昼食を頂き、泊村周辺に向かいました。
午後3時半すぎには、泊原子力発電所の南にある岩内高原ホテルの展望台から、原子力発電所の全景を見ました。1号機、2号機(それぞれ出力57万9千kW)、そして大きな3号機(出力91万2千kW)が一望できました。
次に、午後4時頃に、泊原発から約2キロの位置にある、現在のオフサイトセンターを視察しました。このセンターは、全国に先駆けて平成13年に建設された施設ですが、昨年8月に原子力安全・保安院がオフサイトセンターを原発から5-30キロ圏内に置く方針を定めたことを受け、原発から約10キロ離れた共和町内の高台に移転する予定とのことでした。
午後4時半からは、泊村公民館において、立地関係者の皆様との意見交換会が行われました。地元からは、泊村、共和町、神恵内村、岩内町の4町村から、町村長、議長、商工会・商工会議所の会長・会頭、JA組合長の皆様が出席されました。
始めに、原子力発電所立地地域に関するPT座長の宮路和明先生、資源エネルギー戦略調査会長の山本拓先生からご挨拶があり、次にPT事務局長の長谷川岳先生から、「原発立地地域および周辺地域の安全対策や地元経済振興に道筋をつけるため、支援策を来年2月を目途に取りまとめる」というPTの考え方を説明しました。
意見交換では、
「福島第一原発の問題解決に向けて明確な方針を打ち出してほしい」
「国のエネルギーミックスの方針を出来るだけ早く出してほしい。」
「避難路としての、道路整備を支援してほしい」
「人口減少や地域の疲弊に歯止めをかけるため、早く再稼働してほしい」(特に商工会より)
「海上風力発電の研究をしているので、支援をお願いしたい」
などの真剣な声が寄せられました。
こうした皆様の声に応えるためにも、それぞれの課題にしっかりと取り組んでいかなければならないことを強く感じました。
その後、バスで倶知安町に移動し、午後7時半から、美味しいジンギスカン料理を頂きながら、地元の皆様との懇談をさせて頂きました。特に、倶知安町やニセコ町では、高級コテージの開発、分譲が盛んで、その多くを海外の富裕層が購入しているとのお話でした。明日は、出発時間を早めて、そうした地域の実態も視察することとなりました。
明日は、泊原発の安全対策の現状を視察するとともに、午後には後志(しりべし)地域の他の市町村の皆様との意見交換会が予定されています。明日も、頑張ります!
(岩内高原ホテル展望台での記念撮影です。前列左から宮路和明先生、山本拓先生、私、後列左から、津島淳先生、中村裕之先生、長谷川岳先生です。)
(展望台から見た泊原発です。一番右の3号機が一回り大きいのがよくわかります。)
(現在のオフサイトセンターである「北海道原子力防災センター」の概観です。)
(防災センターでは、原子力規制委員会泊原子力規制事務所の堀事務所長から説明をお聞きしました。)
(泊村公民館に向かう途中、午後の太陽の光がが静かな海に反射し、とてもきれいでした。)
(意見交換会には、北海道庁の皆様を含め、地元から24名の皆様が参加くださいました。)
(初めに、宮路座長から、本日の趣旨や、党における議論などの説明も合わせてご挨拶を頂きました。)
(約2時間の意見交換会を終えて外に出ると、わずかに夕焼けの残る空がとてもきれいでした。)
(倶知安町での夕食懇談会終了後に撮影した一枚です。地元の皆様には、様々なお話をお聞かせいただき、誠にありがとうございました。)