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衆議院経済産業委員会で大分県八丁原地熱発電所、熊本市内のオオクマ電子、重光産業を視察

2013年9月25日 水曜日

9月25日は、経済産業委員会でエネルギー関連施設や海外展開を進めている中小企業の実態を調査するため、2日間の視察に出発しました。

朝8時に羽田空港を出発し、9時半に大分空港に到着、バスに乗り換えて、九州電力の八丁原地熱発電所に向かいました。

11時半ごろ発電所に到着後、2班に分かれて発電所内を視察、その後質疑応答を行いました。

地熱発電が、環境に調和した自然エネルギーの中でも、安定した出力が得られる利点をもつこと、一方で、地熱により地下水が高圧になっている地熱貯留槽を探査し、掘り当てることの大変さや、発電後の水を戻す際の還元井戸のメンテナンスの苦労などについても知ることが出来ました。

また、100度以下の低い熱源でも発電できる「バイナリー発電」のプラントをみて、さらにコストを下げる必要はあるものの、全国の温泉地にも適用できる技術であることを感じました。


午後2時過ぎに発電所を出発し、約2時間かけて熊本市内に向かいました。途中、「大観峰」で阿蘇の雄大な景色を見ることが出来ました。また、売店では、様々な「クマモン」グッズが販売されており、改めて人気の大きさを感じました。


熊本市内では、まず午後4時過ぎに、「オオクマ電子株式会社」を訪問しました。当社では、医療関係者からの訴えをもとに調査・研究・開発を行い、7年をかけて、手術で使用した医薬品のビンのラベルを自動的に読み取り、保険請求に必要な書類を正確に作成できる装置を開発、導入した病院では、看護師の残業時間が6割減となるなど、大きな成果を上げているとのことでした。

今後、デンマークやアメリカでの導入が計画されているそうです。「医学と工学の連携」の良い事例であると感じました。


午後5時まえには、「重光産業株式会社」を訪問しました。当社は「味千ラーメン」で有名ですが、1994年に台湾に進出、1995年には北京に合弁会社で進出したものの、それぞれ数年で撤退、1996年に出店した香港で好評を得て以来、本格的に海外展開を行い、現在では国内101店舗、海外13の国と地域で703店舗を展開されています。

「成功のカギは、それぞれの国で、信頼できるパートナーを見つけること。」とのお話をお聞きしました。2年後には1000店舗を達成する見通しとのことです。熊本で生まれたラーメンの味が世界に広がっているのはうれしいことですね。

2つの企業を訪問し、若い経営者の皆さんの勢いを感じました。こうした皆さんの意欲をしっかりサポートしていくことが大切だと感じます。


(八丁原地熱発電所に到着後、九州電力幹部の皆様より概要の説明をお聞きしました。)


(発電に使用した熱水を地中に戻す還元井の配管の断面です。このように管の中に温水に含まれるケイ素などが付着するため、配管内の高圧水による洗浄や掘削機を使ったメンテナンスが欠かせないとのことでした。)


(山の井戸から引いた熱水と蒸気を分離する装置のまえで、記念撮影をしました。)


(蒸気井がある山の上から見た地熱発電所の様子です。白い蒸気は、タービンを回した後の蒸気を空冷で冷却して温水にする装置から出ているものです。)


(熊本市に向かう途中、大観峰の近くで、雄大な景色を見ることが出来ました。)


(大観峰の売店では、クマモングッズが山のように販売されていました。この写真は、そのほんの一部です。)


(オオクマ電子では、大隈恵治社長から、開発の経緯や海外展開の状況などについてお話を伺いました。)


(これが、「使用済注射薬 自動認識システム SPASER」です。)


(重光産業では、重光克昭社長から、海外出店の際に苦労されたことなど、具体的なお話を伺うことができました。)


(日本全国のお店で使う麺を作っている工場を見学しました。世界では、それぞれ現地で生産しているものの、日本から定期的に出張して、味の管理などをしているそうです。)