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台風18号で被災された阿智村を訪問しました

2013年9月22日 日曜日

9月22日は、午前中に先般の台風18号による豪雨で被災された阿智村を訪問しました。

まず、午前10時に阿智村役場に伺い、岡庭村長、議会議員の皆様、役場の担当者の皆様から状況の説明を受けました。

被害は、村道80か所、農地150か所、農道10か所、農業用水40か所、林道20か所、河川40か所に上るとのことでした。


次に、車に分乗して、阿智村伍和(ごか)の仏供田橋付近を視察しました。ここでは、被災地の少し上流にある2つの沢が合流する地点から土石流があふれ、「タケダ化工」さんの工場に大量の土砂が流れ込むとともに、道路が濁流によって削られて駐車場にあった車の内6台が流されたそうです。

当時、会社の中にいた方々は、作業台などを積み上げて工場の中で救助を待ち、レスキュー隊の皆様に救助されたとのことでした。周囲には大量の巨石と流木があり、土石流の勢いの凄さを感じました。

また、道路の下に埋設されていた水道管も破断したため、約4日間かけて、細い管を束ねて仮復旧をおこなったとのことでした。


次に、阿智村浪合の中の瀬住宅付近を視察しました。浪合地区は、今回の台風18号での豪雨において、飯田下伊那地域では最大の連続雨量293mm、時間最大73mmの降雨を記録した地区です。

ここでも、河川に架かる橋に石と流木が押し寄せ、現在でも橋の上流は流木が山のようにつみあがっています。浪合地区では、2棟が床上浸水をしたとのことでした。

被災された皆様に、心からお見舞いを申し上げます。また、お忙しい中、視察にご同行を頂き、ご説明を頂きました皆様に、感謝を申し上げます。今後、関係機関の皆様と連携し、一刻も早い復旧に向けて、努力してまいります。


(阿智村役場で被災の状況について説明をお聞きしているところです。)


(右下の黄色で表示されたところが大きな被災を受けた2か所です。)


(右上の建物が「タケダ化工」の建物、本来の川の流れは写真の左側ですが、工場と右側の道に土石流が流れ込み、駐車場を大きくえぐっていったそうです。)


(工場の中は、腰の高さぐらいまで、土砂で埋まっていました。人的被害が無かったのは幸運だったと思うような状況です。)


(土石流があふれた、川の上流の合流地点も視察しました。ここは、昭和32年の水害でも被害があったそうです。抜本的な安全対策が必要であると感じました。)


(これが、水道の仮復旧に使われている管です。)


(付近には、小型重機では動かせないほど大きな石が大量に流れ着いていました。)


(2か所目に視察した浪合地区の現場です。橋に大量の流木が押し寄せ、ダムのようになっています。)


(この流れの下流にはお寺がありましたが、幸いにも濁流が蛇行して直撃を免れたとのお話でした。)