本日(6/9)は、売木村後援会の清水秀樹支部長にご同行を頂き、村内の皆さまを訪問しました。
清水支部長もメンバーの一人である「有限会社ネットワークうるぎ」の事務所では、iターンで売木村に来られて農業を中心に仕事をされている皆様にお会いすることができました。
「ネットワークうるぎ」では、現在コメを4ha、トウモロコシを1ha作っている他、オートキャンプ場の植栽管理の仕事をされているそうです。
3年前から、農林水産省の「農の雇用事業」を活用し、一人あたり月8万9000円の補助金を得て、iターンで来られた方の採用を進めてきました。
恵那市出身の遠山政良さんは、これまで花屋さんをされていましたが、昨年「農の雇用事業」でうるぎに来られ、今年は社員として「ネットワークうるぎ」で働いています。うるぎは、トマトやトウモロコシの味が違い、とてもおいしいこと、売木村の人たちの人柄のよいことを感じているそうです。
大波淳志さんは、埼玉県出身の29歳。今年の2月に結婚され、3月には女の子が誕生されたそうです。2年前に友人が泰阜村に移住したのをきっかけに、家探しをし、売木村に来ることにしたとのこと。
大畑ひとみさんは、知立市出身。遠山さんの奥さんの妹さんで、これまで名古屋市で幼稚園教諭を4年間務められ、現在は「ネットワークうるぎ」の2階にある喫茶店のお手伝いをされています。売木村は、子どもたちが元気にあいさつをしてくれるなど、子育てするには良いところだと感じているそうです。ご縁があればこちらで結婚してもよいと考えているそうです。
名古屋出身の水野まさ子さんは、5~6年前に村民モニターとして野菜作りや季節の行事に参加された経験があるそうです。現在、阿南町新野地区のクラインガルテンに住み、「ネットワークうるぎ」に通い、事務の仕事をされています。
社長の後藤由行さんは、木工の仕事を長年されてこられたそうです。未経験の人が農業を身につけるには1年は短すぎるので、現在1年限定の「農と雇用事業」を少なくとも3年に延長してほしいとのご意見を頂きました。また、冬の仕事をつくる必要があり、現在干し柿の加工を手掛けることを考えておられるそうです。
「ネットワークうるぎ」の農業部門の責任者を務めている金田国茂さんのお話では、売木村のはざかけ米は評価が高く、60kg約2万円で販売しているとのことです。現在年間約200俵を生産していますが、手間をかけているため人手が足りず、なかなか生産量を増やせないのが悩みとのことでした。
20代から30代の皆さんが売木村に移り住んで頑張っており、それを村の有志で立ち上げた会社がサポートしているお話をお聞きし、とてもうれしく感じました。
こうした動きが広がるよう、支援の仕組みを強化していくことが大切であると思います。
(前列左から大畑ひとみさん、清水秀樹支部長、私、後藤由行社長、金田国茂さん、後列左から水野まさ子さん、遠山政良さん、大波淳志さんです。皆様、お忙しい中、お話を聞かせていただき、本当にありがとうございました。)
その後、清水秀樹支部長のご案内で、村内でお世話になっている皆様にお会いし、様々なお話を伺うことができました。
その中で、問題だと感じたのは、「財団法人育てる会」の補助を得ながら29年間にわたって行ってきた小中学生の山村留学が減少しており、今年は新たに1人のみの受け入れとなっていることです。原因をお聞きすると、親の負担が初期費用に加え、年間120万円ほどかかり、不況に加えて国の補助の削減の影響が出ているのではないかとのことでした。
山村留学は、課題を抱えた子どもたちが農村での生活を通じて、元気になるという素晴らしい成果を上げているプログラムであるだけに、その支援削減には大きな疑問を感じます。
夜には、飯田下伊那菓子組合(黒田誠理事長)の定期総会後の懇親会に出席しました。
懇談会で皆様からお話をお聞きすると、今回の震災では、関東や東北向けの需要が伸びたが、包装資材が足りず、その確保ができなかった会社は売上減少という結果となったとのことでした。
お菓子は、飯田下伊那の観光の顔であり、産業の大きな柱でもあります。これからのリニア中央新幹線や三遠南信自動車道の開通時に向けて、さらに発展を期待したいと思います。
(市民の皆様も、お菓子は当地域の特産品としてしっかり認識されています。さらに魅力あるお菓子作りに向けて、是非ともご活躍を頂きたいと思います。)