本日(5/14)は、権兵衛トンネル開通5周年を記念して伊那市で開催された「伊那木曽連絡道路フォーラム」に出席しました。
伊那谷はもとより、木曽地域、また高山市からも市町村長さん、議員の皆さま方も出席され、大変盛大なフォーラムでした。
(初めに、主催者を代表して白鳥孝伊那市長よりご挨拶がありました。権兵衛トンネルは、開通以前の予想をはるかに上回る効果があったことを強調されていました。)
第一部の講演では、元国土交通省事務次官で、現在は芝浦工業大学大学院教授の谷口博昭先生から、「これからの地域づくりと道路」と題したお話をお聞きしました。
(谷口さんには、伊那谷の道路整備推進について、お力添えをいただいてきました。日本の大きな変化に対応し、今後の道路整備の在り方を多角的に考える必要性をわかりやすくお話下さいました。)
第二部のフォーラムでは、初めに国土交通省飯田国道事務所の杉井淳一所長から、伊那木曽連絡道路開通の具体的な効果についてのお話がありました。
・通行不能区間が解消し、所要時間が短縮した。(伊那市役所から木曽町役場まで120分が50分に)
・361号線の冬季以外の交通量は約15倍に。
・利用者の満足度が高く、アンケートでは「満足」と「やや満足」で90%以上。
・木曽への大手コンビニの出店、木曽から伊那地域への買い物機会が増加。
・木曽地域の雇用機会が増加、交流イベントの開催など交流が頻繁に。
・県立木曽病院から伊那中央病院への搬送増加、医療施設間での医師派遣などの連携。
・伊那と木曽地域で、事故・災害時の協力体制が構築。
・国道19号の交通事故による通行止めの際の代替路が確保。
こうしてみると、本当に様々な分野に良い効果があることがわかります。
(杉井所長は、権兵衛トンネルの効果をわかりやすくお話し下さいました。)
引き続き、伊那、木曽、高山から、行政、商工会、観光協会などを代表する皆様に研究者の方々も加わって、意見交換会が開催されました。
それぞれの立場から、具体的な変化や効果のお話があり、大変興味深い討論会でした。特に、これからは伊那と木曽だけでなく、高山市のある飛騨地域も含め、361号線を活用した連携をしていこうという意見が多く聴かれ、さらなる夢が広がったフォーラムでした。
(それぞれの皆さま方から、具体的で興味深いお話を伺うことができました。)