本日(5/16)は、福島県南相馬市の皆様方が上京されるのに合わせて、奪還の会が党本部で開催されました。
南相馬市の皆様は、総務省や国土交通省に要望活動をされた後、党本部に来られ、昼食をとりながらの懇談会となりました。
皆様からは、
・20kmから30km圏に指定されて以来、情報・物流が遮断され、生産が止まっている。
・復興のために、働く環境を整えてもらいたい。
・見舞金は30km圏内の市民にしか支払われないため、市の判断で30km圏外に住む方にも見舞金を出したい。必要な8億円の資金確保を国にお願いしたい。
・公庫融資や保証協会の枠などの設定がされたが、実際にはなかなか資金が出ない。あと1カ月以内に資金の手当てがつかなければ、7~8割の企業は倒産する。
・特に、30km圏内の土地は資産価値が無いとされ、担保にして借り入れをすることができない。一方、固定資産税はかかる。なんとかしてほしい。
・ほとんどの仮設住宅建設について、地元の建設業者を使わない状況は問題。
・道路の復旧と完成間近の路線の早期完成をお願いしたい。
・今の民主党には政権担当能力が無い。責任者不在の状況で、憤りを感じる。
・立ち入り禁止の警戒区域の設定を、突然発表するなど、地元関係者の立場を考えていない。
・2ヶ月後のメルトダウン発表など、情報の小出しをやめるとともに、マスコミの先行報道もやめてほしい。
・若い人が仕事のために子供をつれて戻ってきているが、学校や病院は30km圏外にあり、不都合。
・移動手段がないので、仙台までのバスの運行をお願いしたい。
・30km圏内のがれきの処理についても、分別するのか、1か所にまとめるのかなど、方向性を出してほしい。
など、切実な声が寄せられました。これらのご要望は、とりまとめて党の執行部にも伝え、与党にもしっかりと要求していくこととなりました。
私からは、「私の地元には南相馬市から100人以上の方が避難されており、いろいろなお話を伺っています。長野県の皆さまも、皆南相馬の皆様を応援しています。これからも、長野県と福島県の絆を強めていただくよう、よろしくお願いします。」との趣旨でご挨拶をさせていただきました。
被災地の皆様に対して、これからも支援をし続けていくことが大切であることを改めて感じた懇談会でした。
(奪還の会の世話人の亀岡よしたみ先生からも、南相馬の近況などをお聞きしました。)
(要請団の責任者である南相馬市議会議員の水井清光先生のお話を皮切りに、12名の皆さまお一人お一人からお話を伺いました。)
その後、地元にもどり、伊那市で開催された「長野県中小企業団体中央会上伊那支部通常総会」に出席しました。
挨拶にあたり、大震災により影響を受けた上伊那地域経済の復興対策について話をしてほしいとのご指示があり、私からは、
・当面の危機対応としての金融支援・雇用対策に加えて、日本全体のサプライチェーンを複線化し、上伊那を含めた各地に生産拠点を分散させること、
・そのためにも三遠南信自動車道や153号バイパス、リニア中央新幹線などのインフラを早期に完成させること、
・エネルギー供給の構造改革を小水力、地熱、風力、バイオマスなどの活用によって行うこと、
・環境・エネルギー・医療・食糧など様々な分野で世界最先端の分野をそだてることがこの地域の発展のためにも重要であること
などについてお話をさせていただきました。
(上伊那にはすばらしい中小企業が多くあります。皆様には、この危機を乗り越え、地域を発展させる中心的な存在として、さらにご活躍をいただきたいと思います。)