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第4回婚活・街コン推進サミットに出席、財務副大臣定例記者会見開催

2015年3月9日 月曜日

3月9日は、午前10時から衆議院第一議員会館の会議室で開催された「第4回 婚活・街コン推進サミット」に出席しました。

本日の会合は、「ワーク・ライフバランスやブライダル産業から見た婚活」をテーマに開催され、関係する皆様が多数参加されました。

始めに、婚活・街コン推進議員連盟の小池百合子会長から本日のサミットの趣旨などについてのお話があり、私も推進議連の一人としてお祝いのご挨拶を申し上げました。

引き続き、株式会社ワーク・ライフバランス代表取締役の小室淑恵社長から「ワーク・ライフバランスの観点から見た婚活」と題したご講演を頂きました。

「日本は、待機児童解消の取組が遅れて女性の労働力を失い、長時間労働環境の改善をしてこなかったため、出産より仕事を選ぶ女性が増えて、少子化も加速した。」

「人口ボーナス期(人口が増えている時期)に経済発展するためには、なるべく男性が働く、なるべく長く働く、なるべく同じ条件の人を揃えて大量生産をするのが効果的だった。」

「これからの人口オーナス期(働く人よりも支えられる人が多くなる時期)に経済発展するためには、なるべく男女ともに働く、なるべく短時間で働く、なるべく違う条件の人をそろえて質の高い製品やサービスを生み出すことが大切。」

「男性も介護で時間制約を受ける時代になる。」

「共働きでは、夫婦の会話の時間がないと、大きな買い物の決済もできない。消費を増やすためには、家庭に時間を返すことがポイント」

「1人子どもがいる夫婦が2人目をもつかどうかを決定する一番大きな要因は夫の帰宅時間。子育てをいっしょにする夫婦の方が2人目を持つ場合が多い。」

「日本の働き方が欧米と最も違うのは、仕事が属人的に行われていることであり、これが残業・長時間労働を生んでいる。典型的なのは医療の現場。日本では担当医が24時間対応するが、欧米では、時間がくれば、ITも活用して仕事を次の医師に引き継ぐ。」

「ワーク・ライフバランス社では、社員全員の残業を禁止したが、増収増益を達成した。伊藤忠や大和証券でも残業を制限しながら業績を維持し、このことにより学生からの人気が上昇している。」

「婚活のためには、ボランティアや勉強会などで他社のために輝く人が出会い、お互いを尊敬し合える関係性を作る場が必要。」

「結婚した先の子育てなどのネガティブ情報が多すぎる社会では若者は結婚しない。トータルでの安心感を与える社会環境整備が必要。」

など、大変示唆に富む内容でした。仕事の標準化とIT活用により仕事の属人化を排除すること、残業をなくし、男女がともに働き、助け合う社会をつくらなければ、少子化に歯止めをかけることはできないとの思いを強くしました。


午前11時から夕方までは、来客や各省、財務省の各局との打合せがあり、午後5時半には、財務副大臣の定例記者会見を行いました。

本日は、2014年10月~12月の実質GDPが年率1.5%と速報値から下方修正されたことを受けて所見を質問されました。

私からは、景気が緩やかな回復基調にあるという認識に変わりはない、との趣旨で回答を行いました。


(婚活・街コン推進サミットの冒頭の小池百合子議連会長からのご挨拶です。)


(小室淑恵社長による講演資料の一部です。働き方を大きく変える必要があることがよくわかりました。)


(定例記者会見で質問にお答えしているところです。)