10月1日は、伊那市の株式会社小沢牧場を訪問し、レールに沿って自動で移動する搾乳ロボットを見学、有限会社信州つつじヶ丘牧場では、長野県内最大のローターリーパーラーを見学しました。ともに、畜産クラスター事業を活用し、設備投資をされたそうです。
伊那市の商店街では、吉田理容館、ミツロウキャンドル等を扱うワイルドツリー、泰陽堂印店など、多くのお店を訪問し、お話を伺いました。
午後には、農事組合法人田原で、コメを収穫しながらタンパク比率、水分比率、収穫量などをデータ把握できるコンバインによる収穫作業を見学し、お話を伺いました。今年はお盆の時期の豪雨が米の作柄に影響しているとのことでした。
さらに、上伊那森林組合のバイオマスエネルギー工場を訪問し、お話を伺いました。上伊那森林組合では、公務員準拠の報酬体系を採用し、定期昇給も行われるなど、他の多くの森林組合よりも給与水準が高いとのことでした。また、ペレットとペレットストーブの供給体制などについてお話を伺った後に、カラマツと赤松からペレットを製造する工程を見学しました。
それぞれの分野で、努力をされている皆様の姿に接し、私も頑張らなければ、との思いを強くした一日でした。
株式会社小沢牧場では、上部のレールに沿って自動で牛のいる場所まで移動する搾乳ロボットの動作の様子を見せて頂きました。
右から、お話を伺った株式会社小沢牧場の小澤敏雄代表取締役、ご子息の小澤雄太取締役、私、伊那酪農業協同組合の桃澤明組合長、獣医師の加藤卓真先生です。
有限会社信州つつじヶ丘牧場の高嶋和磨さんから、この9月から稼働を開始した長野県内最大のロータリーパーラーの説明を受けました。470頭の牛の搾乳を3時間で行うことができるそうです。
上伊那で搾乳した牛乳をパッケージした「酪農家のおもてなし牛乳」を頂きました。甘みがあって、とても美味しい牛乳でした。
吉田理容館の吉田里美さんから、お店の歴史などについてお話を伺いました。戦前と戦後に2回火事にあったものの、戦前のお店のデザインで再建されたとのこと。今もレトロで温かい雰囲気が保たれた素敵なお店です。
ミツロウキャンドルを中心に扱うワイルドツリーでは、iターンで伊那市に来られた平賀裕子代表からお話を伺うことが出来ました。
有限会社泰陽堂印店では、伊藤陽一社長から、印章をつくる技術などについてお話を伺いました。デジタル化が進んでも、書や日本画、水墨画、絵手紙など、アートの分野では印章や落款が大切です。手作りの印章の価値が高まることを期待します。
農事組合法人田原で撮影しました。稲が実り、丁度刈り入れの時を迎えていました。
収穫センサー付のコンバインで稲刈りを行っているところです。収穫データーは農機メーカーに通信で送られ、利用する農家はスマートフォンでデータを見ることが出来るそうです。
上伊那森林組合で、原武志専務理事とバイオマスエネルギー工場長補佐の竹内一晴さんからペレットとペレットストーブについてのお話を伺っているところです。
左は木の皮を材料にしたペレット、中央が、上伊那森林組合のブランドで製造している全木ペレット「ピュア1号」、右は、内側の木部を材料にしたペレットです。
カラマツと赤松の貯木場での記念写真です。右が原専務、左が竹内工場長補佐です。
想像以上に巨大なプラントで、木材からペレットが作られていました。
出来上がったペレットです。ペレットは、カラマツ7割、アカマツ3割の比率でブレンドし、熱風で含水量を減らし、圧縮してペレットにするそうです。松はマツヤニの成分があるため、スギやヒノキに比べてもしっかり固まるため、ペレットに適しているそうです。