落合陽一著「日本再興戦略」を読みました。
「その通り」「我が意を得たり」と感じることが多い本でした。
日本のアイデンティティーを見つめなおし、人口減少・高齢化をチャンスととらえ、最新技術を活用して少ない人口でも豊かに暮らせる社会をつくり、そのシステムをこれから高齢化する世界に提示していく、教育投資に重点を置くことにより新しい価値を創造する人を増やしていく。
また、東京一極集中・中央集権型国家から地方が独自性を発揮する国へと日本をアップデートし、欧米追従から、世界最先端を走る国に転換を図っていく、という視点も重要だと思います。
働くことと生活することを対立した概念でなく融合したものとしてとらえる考え方にも共感しました。
著者が、新しい研究システムの実践やイノベーションを活かしたビジネスの展開、アーティストとしての活動、志を同じくする人材の育成等、実際に様々なことに取り組んでいることも素晴らしいと思います。
なかなか実現は難しいなと思う提言もありましたが、とても示唆に富む素晴らしい本でした。皆様にご一読をお勧めします。