5月29日は、午前10時半から、アフリカ開発銀行のカベルカ総裁と面会をしました。
カベルカ総裁は、10年間にわたり総裁としてアフリカ開発銀行の財務基盤を強化し、初の長期計画 (Strategy for 2013-2022)を策定、さらに本部をチュニスからアビジャンへスムースに帰還させるなど、大きな功績を残された方です。
また、日本のアフリカにおける民間部門支援の枠組みの立ち上げに尽力頂いた他、東京にアフリカ域外初の地域の事務所を開設したり、日本人職員を積極活用頂くなど、日本とアフリカの協力関係の強化にもご協力頂いてきました。
私からは、こうした点に敬意と感謝を申し上げるとともに、総裁退任後も様々な立場で、アフリカや世界の発展の為にご活躍下さることをお願いしました。
午前11時10分からは、MISAという私立の中学・高等学校を訪問しました。
拍手や花束のプレゼントなどで、大勢の皆さんが盛大に歓迎してくださいました。
こちらでは、3年前からインターネットで独学で日本語を学んだコートジボワールのボランティア講師の先生が、生徒たちに週2時間、日本語入門の授業をされています。
今日は本来はお休みの日でしたが、特別に授業の様子を見せてくださいました。先生が黒板に人間の体の絵を書き、生徒の皆さんが「あたま」や「くび」、「みぎあし」「め」などの字を書いて、「これはあたまです。」と元気に答えていました。
先生は「これは何ですか」「これは何と読みますか」など、全て日本語で授業を進めているのにも驚きました。
コートジボワールでは、独立後初の大統領が、「資源の無い中で発展した日本を見本にすべきだ」と主張されたそうで、日本に親近感を持つ方も多いとのことでした。
その他、この学校では水曜日と木曜日に柔道を学んでいるそうです。
図書館には、日本語の絵本や雑誌があり、その一部は昨年安倍首相ご夫妻がコートジボワールを訪問された際に昭恵夫人がこの学校を訪問された際に寄贈されたものもありました。
日本から遠く離れたコートジボワールに、日本を身近に感じて下さる方達がいることを知り、とても嬉しく感じました。
午後12時半からは、海岸沿いのシーフードレストランで波の音を聞きながら昼食をとりました。レストランの前の海岸では、比較的小さな舟や地引網を使った漁が行われていました。
エビや魚、フランスパンなど、どれもとても美味しく、食事がおいしいといわれているコートジボワールの魅力を実感した昼食会でした。
その後、空港に向かい、午後3時20分発の飛行機で帰国の途に着きました。
(朝6時半にホテルの部屋から撮影した風景です。水辺の風景はいいですね。)
(アフリカ開発銀行のカベルカ総裁と、親しくお話をさせて頂き、とても誠実なお人柄であることを感じました。)
(同行した財務省・外務省の皆さんとカベルカ総裁を囲んで記念撮影しました。)
(私立学校MISAでは、皆さん拍手と笑顔で迎えて下さいました。きれいな花束も頂きました。)
(日本語の授業を見学しているところです。)
(生徒さんは、一人ずつ前にでて、先生の書いた人の体の部分の名前をひらがなで書いていきます。)
(図書館での一枚。写真中央が日本語の先生、右は川村大使です。左の本棚にあるのは、安倍昭恵夫人が寄贈された本だそうです。)
(最後に、迎えて下さった皆さん全員との記念写真を撮りました。)
(海辺のレストランに向かう途中、道沿いに数百頭のヤギが飼育されているところに出会いました。)
(あちこちでいろんなものを頭の上に載せて運んでいる女性に出会いました。姿勢が良くないとできませんね。)
(海辺のレストランで、おいしいシーフードを頂きました。)
(レストラン前の海岸の風景です。波の音と海風に癒されます。)
(男の子が海岸から10メートルほど泳いで行ってウキのついた網を投げ、少しして泳いで取りに行くという方法で何度も魚取りをしていました。あんなに小さな仕掛けにどうして魚がかかるのか不思議でした。)