本日(9/23)は、伊那市高遠町で開催された第2回ブックフェスティバルに行ってまいりました。
このブックフェスティバルは「本の町プロジェクト」の斉木博司さんと北尾トロさんが中心となり、ボランティアの実行委員会の皆様の力で実現しました。
今日は、フェスティバルの本部で、斉木博司さんにお話を伺うことができました。
「本の町プロジェクト」の活動は、東京で書店を経営されていたお二人が数年前にイギリスのウェールズにあるヘイ・オン・ワイ(http://www.hay-on-wye.co.uk/)という人口1500人ほどの町を訪ねたことからスタートしたそうです。この町には様々な分野の古書店が30軒以上あって、世界中から多くの人が集まるブックタウンとして半世紀以上の歴史があるのだそうです。
日本にもこうした場所をつくれないか、と全国各地を探したところ、高遠町がイメージにピッタリだということになり、2008年5月に高遠町に「本の家」という古書店と喫茶店を兼ねたお店をオープンされたとのこと。
「ブックツーリズム(本をかなめとした観光のスタイル)」を実現するための活動として、昨年から商工会や地元の商店の皆様と連携してイベントを始められました。
昨年は2日間だった会期も、6日間に増え、様々なイベントも開催されました。驚いたのは、約50人の実行委員化メンバーの内、伊那市の方は約半分で、後の方々は、他の市町村や東京や名古屋など、様々な地域からボランティアで駆けつけてこられた方々だということです。皆さん、高遠町のファンで、イベントを支えるため、仕事の合間に来ている方も多いとのこと。
斉木さんのお話では、遠くから来てくれる皆さんが安く泊まれる場所が近くにないこと、東京とのアクセスが不便なことなどが課題であり、行政や地域の皆様のお力添えが欲しい、とのことでした。また、皆で地域の将来を考える場も持ちたいとのご提案も頂きました。
(本部の受付にて実行委員会の皆様と。左から2人目が斉木博司さんです。)
(仙醸蔵では、長谷や箕輪など、各地から駆けつけた皆様が喫茶・軽食のお店を開いていました。)
(斉木さんのお店「本の家」では、一休さん、宇野千代、赤毛のアンに扮したボランティアの皆さんが店番をしていました。)
夕方には、昨日から開催されている鉾持神社の燈篭祭で演奏される高遠ばやしを聞きに行きました。
本来は、町を練り歩きながら演奏をするのですが、あいにく今日は雨。三味線や鼓は雨に弱いこともあり、屋根のある駐車場のスペースを利用しての演奏会となりました。
3つの連の皆様は、数カ月にわたって何度も練習を繰り返し、お祭りの日を迎えたそうです。
笛と太鼓、三味線と鼓、そしてシンプルな掛け声が絶妙の取り合わせで、心にしみる演奏でした。
演奏の前後に、3つの連それぞれの皆様と記念撮影をしました。こうした町をあげてお祭りを支えている方々の力が、高遠町発展の原動力であることを実感しました。
(男性も女性も、花笠をかぶり、とても華やかです。秋祭りの風情を感じる素晴らしい演奏をありがとうございました。)