8月24日は、午前8時から、農業改良普及事業推進議員懇談会の再設立に関する打ち合わせ会に出席しました。
この議員懇談会は、平成21年にいったん解散しましたが、新品種・新技術の普及や、新規就農者や援農者の確保・研修、人・農地プランの推進等、様々な面で農業改良普及員の皆様の活躍が必要とされていることを踏まえ、再度設立すべきとの考えから、本日の会合の開催となりました。
解散当時、私が事務局長を務めていたことから、本日は、司会進行をさせて頂きました。来週には、設立総会を開き、来年度概算要求にむけて、活動していくことを確認しました。
午前9時からは、「農林水産貿易対策委員会」に出席しました。本日の議事は、「農林水産物・食品の国別・品目別輸出戦略について」でした。
現在、政府として、食文化・食産業のグローバル展開のため、「世界の料理界で日本食材の活用推進(Made From Japan)」、「日本の「食文化・食産業」の海外展開(Made By Japan)」、「日本の農林水産物・食品の輸出(Made In Japan)」の3つを同時に取り組むことを目指しています。
特に、輸出については、国別・品目別に戦略をつくり、現在の年間約4500億円から2020年までに1兆円規模へ拡大することを目標としています。
特に比率が大きいのは、水産物(現在の1700億円から2020年の3500億円へ)と、加工食品(現在の1300億円から2020年の5000億円へ)です。積極的な市場開拓や品質管理水準の向上、現地ネットワーク支援などを通じ、着実な努力を重ねていくことが重要であることを感じました。
午前10時からは、「自由民主党空き家対策推進議員連盟」の「墨田区内の空き家状況調査」に参加しました。
まず、墨田区役所の会議室に議員連盟メンバー、国土交通省の担当者、墨田区議会議員の先生方、墨田区の担当者の皆様が参集し、はじめに墨田区の現状と、本日の視察先の説明を聞きました。
墨田区では、平成17年度から24年度までの8年間で130件の空き家対応を行ってきましたが、その内56件(43%)が未解決とのことでした。また、区の北部地域の木造密集地域の建物の老朽化が進み、防災対策が喫緊の課題となっていることを踏まえ、「墨田区老朽建物等の適正管理に関する条例」(平成25年7月4日公布、平成26年1月1日施行)を制定したとのこと。
この条例は、空き家だけでなく、危険な状態の老朽建物等も対象としていること、勧告・命令・代執行を規定していること、新たな審議会を設置し、私権の制限等について第三者的立場から意見聴取を行うことを特徴としています。
課題としては、借地が多く、戦前の建物は登記されていないものが多いこと、東京23区では固定資産税は都が徴収しているため区に情報が無いこと、特に法律上、家屋等の税務情報が非公開のため、家屋所有者の確定に時間がかかる、とのお話をお聞きしました。特に、必要な情報の共有などについては、議員連盟として、議員立法を行い対応することとしています。
次に、バスで空き家の現状を2か所と、かつて宅地であったところを区が買い取り、地下に雨水貯水槽を設置したポケットパークを視察しました。
特に、始めに視察した空き家は建築基準法上の道路に接していない狭い路地の中にあり、一度壊すと、新たな建築物を建てられないとのことでした。不燃化建物への建て替えなどが進まない原因の一つを実感しました。こうした状況にも手当てをしなければなりません。
危険な空き家を減らし、土地を有効活用していくためにも、新たな立法措置が重要であることを再認識しました。
その後地元に帰り、夜は松本市で開催された「沐参会」に出席しました。松本市を中心とする「沐参会」のメンバーの皆様には、いつも温かいご支援を頂いており、昨年の総選挙の際にも力強い応援を頂きました。
私からは、改めて皆様にご支援の御礼を申し上げるとともに、経済産業部会長としての活動報告や、成長戦略、TPP、消費税引き上げ問題等についてお話をしました。
おいしい焼き肉を頂きながら、松本市や中信地区の課題などについても様々なご意見を伺うことが出来ました。ご参加いただいた皆様に、改めて心から感謝申し上げます。
(「農業普及事業推進議員懇談会」の旧役員の先生方、全国農業改良普及支援協会の皆様、農林水産省の担当の皆様と、議員懇談会の設立について意見交換を行いました。)
(森山裕農林水産貿易対策委員長からのご挨拶です。)
(墨田区役所からは、東京スカイツリーがとても近くに見えました。)
(墨田区議会の沖山仁議長より、ご挨拶を頂いているところです。)
(商店街を歩いて、一番目の視察先の空き家に向かいました。右は、今回の視察を企画して下さった、地元の松島みどり先生、私の右は議連事務局長の西村明宏先生です。)
(一か所目の空き家です。狭い路地(私道)に面しており、消防自動車や救急車も入ることができません。)
(2件目の空き家は、広い道に面した4軒長屋ですが、土地の所有者、借地権者など、権利関係が複雑なこともあり、防火基準に満たない建物が残っている状態とのことでした。)
(「こぞう一休」という名前がついたポケットパークです。地下は防火用水を兼ねた雨水貯水槽になっています。この京島地域には13か所の雨水貯水槽があり、合計で163トンをためているとのことでした。)
(松本市で開催された「沐参会」8月例会でのご挨拶です。)
(会の最後に、出席者全員で記念撮影を行いました。皆様、本当にありがとうございました。)