4月28日は、午前11時から天皇皇后両陛下ご臨席の下、憲政記念館で開催された「主権回復・国際社会復帰を記念する式典」に出席しました。
この式典は、サンフランシスコ平和条約が発効して61年目にあたる本日、これまでの経験と教訓を生かし、我が国の未来を切り拓いていく決意を確固としたものとするために挙行したものです。
同時に、条約発効後も我が国の施政権の外に置かれた奄美、小笠原、沖縄の方々の心情にも思いを致し、目指すべき将来像を考える契機にしなければなりません。
私は、安倍総理が式辞の中で紹介された当時の国会決議の内容が印象的でした。以下は、その引用です。
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61年前の本日、国会は衆参両院のそれぞれ本会議で、主権回復に望み4項目の決議を可決しております。
1 日本は一貫して世界平和の維持と人類の福祉増進に貢献せんことを期し、国連加入の一日も速やかならんことを願う。
2 日本はアジアの諸国と善隣友好の関係を樹立し、以って世界平和の達成に貢献せんことを期す。
3 日本は領土の公正なる解決を促進し、機会均等、平等互恵の国際経済関係の確立を図り、以って経済の自立を期す。
4 日本国民はあくまで民主主義を守り、国民道義を高揚し、自主自衛の気風の振興を図り、名実ともに国際社会の優位にして責任ある一員たらんことを期す。
以上、このときの決議は、「しっかりと自立した国をつくり、国際社会から敬意を集める国にしたい。」そういう決意をのべたものといってよいでしょう。自分自身の力で立ち上がり、国際社会に再び参入しようとする日に私たちの先人が自らに言い聞かせた誓いの精神がそこには汲み取れます。
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以上の決議を聞き、私たちは、さらに頑張らなければ、と感じました。
また、式の最後に、杉並児童合唱団の皆さんによる合唱が行われ、「手のひらを太陽に」「翼をください」「BELIEVE」「あすという日が」の4曲の披露がありました。
苦しみや困難を乗り越えて、生きることの素晴らしさを歌い上げた歌が多く、特に後半の2曲では、被災地の皆様のことを思い、涙がでました。
未来に向けてがんばっていこうとの思いを強くした式典でした。
(式典は、国会議事堂の近くの憲政記念館で挙行されました。)
(式典終了後の風景です。右に写っている沖縄県選出の衆議院議員西銘恒三郎先生は、「前を向いて歴史を創って行く、という思いで、式典に参加している」と語られていました。)