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辰野町小野おんばしら祭、駒ヶ根高原「高尾ごりやく市」、大鹿歌舞伎春の定期公演を訪問

2011年5月3日 火曜日

本日(5/3)は、ゴールデンウィーク後半の第一日。伊那谷各地でさまざまなイベントが開催されました。

まず、朝一番に辰野町小野地区で開催されている小野おんばしらの里曳きを訪問しました。

今回の御柱祭は辰野町小野の矢彦神社と塩尻市北小野の小野神社の祭が一体となって行われています。両神社は諏訪大社に次ぐ信濃国二之宮の格式があり、御柱祭は諏訪大社の翌年にあたる卯と酉の年におこなわれます。白鳳元年(672年)に始まり、今回で224回目。1300年以上の伝統のあるまつりです。

矢彦神社では4本の柱が各地域を出発して曳行されました。柱の切り出しは今年のお正月に行われ、そのために昨年から縄をなう作業も始められたそうです。

東北や長野県北部で大震災からの復興が必要な今こそ、諏訪大社のご加護と祭を通じた地域の団結・活性化が必要であることを感じました。


(飯沼木遣保存会の皆様と)


(三の柱は雨沢地区を出発しました。私も仲間に入れていただき、里曳きに参加しました。)

 
午前10時には駒ヶ根市で開催された「第7回駒ヶ根高原 高尾ごりやく市 テントバザール2011」の開会式に出席しました。

実行委員長の佐々木祥二先生からは、「先般、駒ヶ根市でも元気宣言がだされました。被災地を支えるためにも、元気を出していこうと、今日の開催を決定しました。」とのご挨拶がありました。

私も、各テントを回り、多くの皆様にお会いすることができました。
 

(開会式の後、市場割大神楽保存会の皆様方による悪魔払いの獅子舞の披露がありました。)

 
お昼からは、大鹿村で開催された大鹿歌舞伎春の定期公演に伺いました。


(約800人の観客の皆様で会場の大磧神社境内は超満員でした。)

今日の最初の演目は、「傾城阿波鳴門 巡礼歌の段」。事情があって3歳のときに生き別れた娘が巡礼に出て、偶然に大阪で母親と出会う物語です。母は名乗るのをためらいながらも、娘を思い、娘もこの人が母ではないかと思う心が見事に演じられていて、思わず涙がでます。 


(左のお鶴ちゃん(松浦まど香さん)が、切々と思いを訴える姿に感動しました。母親のお弓役の釜村孝一さんも、本当にすばらしかったです。)

2つ目の演目は「六千両後日文章 重忠館の段」。平家滅亡の後、源氏の重臣畠山二郎重忠の家で起こる事件を描いた作品です。重忠と、その妻である道柴、悪七兵衛景清、梶原平次景高、三保谷四郎国俊、源の頼朝の6人の千両役者が登場することから、「六千両」が演題についているのだそうです。

歌舞伎のさまざまな魅力を感じることができる素晴らしい演目でした。 


(最後に、太夫弾語りの片桐さんの音頭で出演者全員の皆様と観客の皆様が心をあわせて手締めを行いました。)