10月6日は、午前9時から、「第23回ASEAN+3農林大臣会合」に出席しました。
今回の会合では、ASEAN+3の枠組みでの農業分野の協力の方向性等について議論が行われ、ASEAN諸国から日本の協力に感謝し、これを支持する旨の発言がなされました。
私からは、感染症のまん延や気候変動による自然災害が頻発する中でも、食料安全保障を確保するため、我が国は「アプター(ASEAN+3緊急米備蓄)」、「アフシス(ASEAN食料安全保障情報システム)」等を通じてASEAN諸国を引き続き支援する旨を発言するとともに、ALPS処理水海洋放出の科学的根拠に基づいた安全性についての説明を行いました。
午後2時からは、フィリピンのドミンゴ・フローレス・パンガニバン農業省上級次官と会談を行いました。
私からは、本年2月に締結した農業分野についての協力覚書に基づき、スマート技術の開発やフードバリューチェーン等の分野での二国間協力が進むことを期待してご挨拶を申し上げました。
「日ASEANみどり協力プラン」の推進等について有意義な意見交換を行うことが出来ました。
午後3時30分より、マレーシア国営メディアのベルナマ通信社によるインタビュー取材を受けました。
私からは、「日ASEAN農林大臣会合」において、我が国が提案した「みどり協力プラン」が採択された意義や、ASEAN地域の食料安全保障に資する我が国の取組を紹介するとともに、日本産水産物の安全性についてお話をさせて頂きました。
午後5時からは、クアラルンプールにある伊勢丹の地下食料品売場を訪問し、長野県産のシャインマスカットや北海道産の冷凍ホタテなどの販売状況や、現地の様々な食材、マレーシアの方々の消費動向について認識を深めることが出来ました。
午後6時からは、大使公邸において開催された、日系企業関係者の皆様との夕食会に出席しました。
ご出席くださったのは、
マレーシア日本人商工会議所の澤村剛朗会頭(三井住友海上火災保険マレーシア副CEO)
マレーシア味の素の大澤理一郎社長
イオンマレーシアの大野惠司社長
Doka CEO /ヒロフードパッケージの鈴木一郎社長
PPRMマレーシア(ドンキ)の福田貴文社長
ちとせアグリラボラトリの木下恭亮取締役
HOKTOマレーシアの前西和雄社長
の7名の皆様です。
皆様との懇談を通じて、マレーシアやアセアンに向けた農産物・食品の輸出拡大の可能性などについて、多角的に理解をすることができました。
マレーシアでの全ての日程を無事に終え、深夜便の飛行機にて帰路につきました。
現地でご対応を頂きました皆様や、各国との交渉や調整にあたって頂きました皆様のお陰で大変実りある出張となりました。今後も、関係各国との連携強化を進め、強靭で持続可能な農業・食料システム、食料安全保障を確立するため、努力してまいります。
ASEAN+3農林大臣会合にて、各国首脳との記念写真です。
ASEAN諸国への支援の枠組みや、ALPS処理水海洋放出の安全性について説明をしているところです。
フィリピンのパンガニバン農業省上級次官と会談を行いました。
今回の意見交換を通じて日本とフィリピンの農業分野での相互理解を深めることが出来ました。
ベルナマ通信社によるインタビューを受けているところです。
クアラルンプールの伊勢丹では多くの日本産食材が販売されていました。これは、長野県産のシャインマスカットです。
北海道産の冷凍ホタテも販売されています。
大使公邸での夕食会終了後の記念写真です。