8月3日は、フランスでの消費者問題等調査の3日目。
午前中に、フランス共和国農業・食料主権省を訪問し、モード・フェブ食品総局長をはじめとする皆様と意見交換を行いました。
食品ロス削減に関するこれまでの経緯や、具体的取組、食料主権の考え方などについてお話を伺うとともに、質疑を通じて、日本の食品ロスの方がフランスより小さいこと、豊作で需要以上の農産物が取れた際に食糧支援団体につなぐ団体が活動していることなど、新たな実態についても知ることができました。
昼には、商工会に所属する邦人企業の皆様との懇談会が行われ、株式会社虎屋の市原淳子取締役、東レ株式会社複合材料本部欧州統括の太田賢二郎さん、日本航空パリ支店の西澤宏章支店長と懇談をしました。
皆様からは、フランス国内の日本人旅行客はビジネス客か欧州在住の日本人に限られている現状であること、欧州に比べて日本の賃金と商品やサービスの価格設定が低すぎる点が問題であること、自動車分野での環境対応の現状など、様々なお話を伺うことができました。
午後には、フランス最大のフードバンク団体である「バンク・アリマンテール」を訪問し、食品資源部門責任者のイェスィム・ブロエさんをはじめとする皆様からお話を伺いました。
バンク・アリマンテールは、各エリアごとに設けられた79のフードバンクを通じて、約6000の協力団体に食糧を届けています。また、収集、配布、寄り添い、バランスの良い食事の提供を4つのミッションとして掲げています。
財源は、国や地方からの支援、民間企業からの寄付、一般人からの募金、6000の団体からの会費の支払いから得ているとのこと。さらに、寄付優遇税制による支援も行われています。
足元では、貧困層の拡大もあり、その役割はますます重要になってきているそうです。
フランス共和国農業・食料主権省での意見交換会の様子です。
フランス共和国農業・食料主権省の皆さんとの記念写真です。稲田朋美委員長の左がモード・フェブ食品総局長です。
邦人企業の皆様との懇談会の様子です。
右から、東レ株式会社複合材料本部欧州統括の太田賢二郎さん、私、日本航空パリ支店の西澤宏章支店長、稲田朋美先生、株式会社虎屋の市原淳子取締役、吉田統彦先生です。
バンク・アリマンテールで、食品資源部門責任者のイェスィム・ブロエさんから説明を伺っているところです。
バンク・アリマンテールの皆様との記念写真です。稲田委員長が来ているのは、ブロエさんからプレゼントされたスタッフジャケットです。