3月29日は、午前8時から「高レベル放射性廃棄物の最終処分に関する議員連盟(超党派)」に出席しました。
本日は、スウェーデン エストハンマル市のヤーコブ・スパンゲンベリ市長から、「最終処分候補地に至る経緯と地域共生のあり方~自治体の立場から」と題したご講演を頂きました。
質疑の時間には、スウェーデン核燃料・廃棄物管理会社(SKB)のサイーダ・エングストレム副社長からもご回答を頂き、充実した意見交換ができました。
午前10時半過ぎには、議員会館に伊那市の白鳥孝市長がお見えになり、IoTを活用した新たな中山間地域農業の振興策やドローンを活用した鳥獣被害対策などについて、取り組みの現状などのお話を伺いました。
午前11時には、「戦略研究会」に出席しました。
本日は、国立情報学研究所社会共有知研究センターの新井紀子センター長から、人工知能に関する最新情報に関するお話を伺い、質疑を行いました。
新井先生からは、人工知能は文章の意味自体は理解できないため、統計的データに基づいて正解を推定していること、それでも東大入試で一般の高校生の平均よりも高い得点が得られているのは、むしろ正しく問題文を理解できない高校生が多いことが原因であることなどを学びました。
藤原正彦先生の「国語がすべての基本」との言葉を思い出しました。
正午からは、新たにスタートした「人工知能未来社会経済戦略本部」に出席しました。
本日は、各省から人工知能、ビッグデータ、IoTに係る政府の取り組み状況の報告を受け、引き続き国立情報学研究所の喜連川優所長より「人工知能、ビッグデータ、IoTによる社会変革のインパクト」と題したご講演を頂き、質疑を行いました。
特に、喜連川先生からは、「日本の研究者がビッグデータにアクセスできるようにしてほしい。これにより、様々な分野での大きな成果が期待できる。」とのご提言を頂きました。
午後2時からは、「AI・ビッグデータ・IoT利活用促進若手議員連盟」に出席しました。
本日は、ロボットタクシー株式会社の中島宏先生から無人運転交通サービス実現に向けた取り組みについて、株式会社リクルートホールディングスの山口文洋先生から、AI・ビッグデータが教育に与えるインパクトについてのお話を伺いました。
過疎地での移動手段の確保や、子どもたち一人ひとりの習熟度に合わせた学習支援などの面で、AI活用の可能性が広がっていることを感じました。
午後5時半からは、日韓議員連盟・映画議員連盟主催により参議院議員会館講堂で開催された日韓合作映画「ザ・テノール 真実の物語」特別上映会に出席しました。
「奇跡のテノール」ベー・チェチョルさんは、2005年に甲状腺ガンの手術で声帯と横隔膜の両神経を切断し、歌声と右の肺の機能を失いましたが、日本人音楽プロデューサー輪嶋東太郎さんの支援、京都大学一色信彦名誉教授による声帯機能回復手術を受け、リハビリの末に、2008年に東京で奇跡のカムバックを果たしました。
「ザ・テノール 真実の物語」は、この実話をもとにほぼ忠実に映画化したものです。
上映終了後には、ベー・チェチョルさんと輪嶋東太郎さんご本人によるご挨拶があり、引き続きアントニオ古賀さんのギターの生演奏をバックに、ベーさんが「悲しい酒」を歌ってくださいました。
映画と、ご本人による歌とで、二重に感動した上映会でした。
(高レベル放射性廃棄物の最終処分に関する議員連盟終了後に撮影した記念撮影です。左から2人目がヤーコブ・スパンゲンベリ市長、中央がSKBのサイーダ・エングストレム副社長です。)
(伊那市の白鳥孝市長(私の左)より、伊那市の先進的取り組みについてお話を伺いました。)
(戦略研究会での西村康稔先生からのご挨拶です。その左がご講演を頂いた新井紀子先生です。)
(人工知能未来社会経済戦略本部での谷垣禎一幹事長からのご挨拶です。)
(AI・ビッグデータ・IoT利活用促進若手議員連盟の山際大志郎会長からのご挨拶です。)
(日韓合作映画「ザ・テノール 真実の物語」のビラの表面です。)
(映画のモデルであるベー・チェチョルさん(左)と輪嶋東太郎さんからのご挨拶の様子です。)
(アントニオ古賀さんのギターの生演奏をバックに、ベーさんが「悲しい酒」を歌ってくださいました。)