本日(2/9)、朝6時から行われた伊那木曽倫理法人会のモーニングセミナーで講演を行いました。
倫理法人会は、豊かな人間性を備えた経営者の育成などを理念に掲げ、学習などに取り組む団体で、全国で5万5千社が加盟しています。
伊那木曽倫理法人会は、昨年12月23日に、20社以上の木曽谷の会員企業の方々も加わり、伊那法人会を改組する形でスタートした組織です。
伊那倫理法人会発足から数えると、今年は10年になりますが、毎週行われているモーニングセミナーは本日、記念すべき第500回を迎えることとなりました。
この節目のセミナーに講師としてお招きをいただいたことを大変光栄に思います。
今日の演題は、「日本の大局を考える」とさせていただきました。
私は、座右の銘として「着眼大局 着手小局」という言葉を掲げていますが、この言葉には、時間的・空間的に広い視野をもったうえで、足元の政策を打ち出していくということを大切にしたいという思いを込めています。
ややもすれば、現在の政治は、目先の選挙や権力闘争などの小局にエネルギーを注ぎ、大局、つまり将来ビジョンを提示するということがおろそかになっているのではないか、と感じるからです。
今日は、私なりに、今の日本が置かれている状況、とくに国の財政と社会保障給付の関係などを中心として、40分ほどお話をしました。
特に、少子高齢化に伴い増大する社会保障負担に対応するには、歳出の改革合理化と、経済成長戦略、そして税制の抜本改正により国民みんなで支えることが必要であるということを強調させていただきました。
セミナーのあと、役員の皆様とお弁当を囲みながら懇談をしましたが、参加されている企業経営者の皆様は、この厳しい経済環境にも負けず、将来に向かって素晴らしい活動をしている方々ばかりであり、私も皆さまから前向きに取り組む勇気と元気をいただくことができました。