6月9日は、「衆議院 科学技術・イノベーション推進特別委員会 視察」に参加しました。
午前8時20分に国会議事堂からバスで出発し、午前9時半に「国立極地研究所」に到着しました。
南極の氷とお茶を頂きながら、極地研の概要について説明を受け、2班に分かれて見学をしました。
極地研では、地下の氷に含まれる大気成分を調べることにより、数万年前のCO2濃度などを計測し、地球温暖化影響の研究に貴重なデータを提供頂いています。
(業務の内容については、配布資料(PDF) をご参照ください。)
零下20度や零下50度の部屋で、南極で2000メートルから3000メートルボーリングをして採取した氷をみせて頂いた他、隕石の研究室では、南極で採取した様々な隕石などを拝見しました。
また、一般公開されている展示館では、南極観測の歴史や多岐にわたる研究の概要を知ることができました。特に1968年から使用された雪上車の現物は迫力満点でした。当時の屋外作業用の服装や、様々なペンギンのはく製、氷をボーリングする掘削機などもありました。
正午には、「宇宙航空研究開発機構 調布航空宇宙センター」を訪問しました。
このセンターでは、主に航空機のジェットエンジンの燃焼実験や、航空機設計のための大規模な風洞実験、炭素複合繊維など、航空機に使用する新素材の開発、新たな超音速機開発にむけた実験などをされています。
(センターの概要については、配布資料(PDF) をご参照ください。)
日本ではMRJの開発にも共同で取り組んでおられるとのこと。今後、世界的なニーズに対応するような開発環境をさらに充実させていくことが必要だと感じました。
その後党本部に向かい、午後4時からは、「農業委員会・農業生産法人に関する検討PT・新農政における農協の役割に関する検討PT 合同役員会」に出席しました。
本日は、幹部の先生方が政府や各団体と意見調整をしながらまとめた「農協・農業委員会等に関する改革の推進について(案)」と題した文書について説明を受け、意見交換を行いました。
午後5時からは、党所属全議員を対象とした「合同会議」に出席しました。
今回の改革推進案は、単協の信用・共済事業について、事業を農林中金・全経連に譲渡し、手数料を受け取る方式と、従来の方式を選択することができる他、中央会制度については組織内の検討も含めて今後結論を得ること、全農についても株式の譲渡制限をかけて株式会社化することを選択できることなどを示しており、農協の選択の幅を広げている点で評価できるものです。
一方、農業委員会制度については、選挙による選出から、市町村議会の同意を要件とする市町村長の選任制に変更する案となっています。私からは、公正性の確保の面で問題があるのではないかとの意見を申し上げました。
明日(6月10日)の朝に再度、合同会議が開かれる予定です。明日も、しっかりと議論に参加したいと思います。
(「国立極地研究所」で概要の説明をうけているところです。)
(お茶と一緒に並んでいるのは、南極の氷です。)
(マイナス20度の部屋で、南極の氷をボーリングしたサンプルを見せて頂きました。)
(南極で採取された様々な隕石です。内部の微量な気体の成分の分析から、どこからのものかを判定するとのことでした。)
(1968年に導入された雪上車です。中には、寝台やコンロ、通信機などもありました。)
(展示館の外にある南極観測で活躍したカラフト犬のモニュメントの前で、記念撮影をしました。)
(JAXA航空センターで、概要の説明を受けているところです。)
(1970年代に作られた我が国初のターボファンエンジンFJR710です。機械遺産に認定されているそうです。)
(高さと幅が2メートルの我が国最大の風洞実験場です。音速近くの速度で飛ぶ飛行機の空気の流れなどを測定できます。)
(超音速機の開発に使われた実験機を囲んで記念撮影しました。)
(「農業委員会・農業生産法人に関する検討PT・新農政における農協の役割に関する検討PT 合同役員会」での中谷調査会長からのご挨拶です。)
(多くの議員が出席した「合同会議」での西川PT座長からのご挨拶です。)