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宮下 一郎

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「中小企業・小規模事業者政策調査会」の視察で京都を訪問しました

2014年4月21日

4月21日は、「中小企業・小規模事業者政策調査会」における視察に事務総長として参加しました。

参加したのは、会長の伊藤達也先生、事務局長の関芳弘先生、事務局次長の福田達夫先生、経済産業部会長の山際大志郎先生、京都府選出の宮崎謙介先生と田中英之先生です。

午前8時20分初の新幹線で東京駅から京都駅に向かい、京都駅で全員集合しました。

午前11時からは、京都商工会議所を訪問し、意見交換を行いました。

中小企業活性化委員会の岡野益巳委員長、奥原恒興専務理事から、「知恵ビジネスが京都を変える!」をキーワードに、経営支援員の活動に力を入れていること、国の施策については、都道府県と調整した上で打ち出してほしいと感じていることなどのお話をお聞きしました。


午前11時45分からは、京都府商工会連合会を訪問し、意見交換を行いました。

商工会として、企業の強みを経営者に気づいてもらいたいとの思いで、支援していること、当地域で50年以上存続している企業は、お客様を囲い込んでいるか、業種転換を時代に合わせて行っている、などのお話をお聞きしました。


昼食の後に、午後1時15分からは、京都信用金庫を訪問し、意見交換を行いました。

増田寿幸理事長からは、昨年から「創業開業のご相談は京信へ」を掲げて営業活動をしたところ、それまで年間50件台だった創業支援融資が212件に増加したこと、各支店の営業マンが顧客ニーズを掲示板に書き込んで情報交換を行い相手を紹介するビジネスマッチングの取り組みに力を入れ、喜ばれていること、安易な金融機関の合併をすすめると地域での競争が失われ問題があることなどについて、お話を伺いました。


午後2時すぎからは、福田金属箔粉工業株式会社を訪問し、会社の歴史や事業展開などについて説明をお聞きした上で質疑を行いました。

福田金属箔粉工業は創業1700年(赤穂浪士の討ち入りの2年前)で、金属の箔と粉のみを扱ってきた300年以上続く老舗の会社ですが、明治時代に、伝統産業から近代産業に大きく転換し、電解銅箔・非鉄金属粉を扱う会社に発展したとのこと。

300年続いた秘訣は、「身の程をわきまえた商い」、非鉄金属粉というすきま産業であること、設備を自社開発するなど技術を伝承してきたこと、前述の大改革を行ったことなどによるそうです。

現在では、携帯やパソコン、電子機器の電磁波シールドや基盤の様々な部品などに当社の製品が使われています。強みと専門性を生かし、時代に対応するモデル企業であることを感じました。


午後3時半前には、伏見大手筋商店街を訪問し、商店街振興組合の浅野雄祐理事長をはじめとする役員の皆様から、これまでの取り組みなどについて伺い、その後に商店街の様子を拝見しました。

浅野理事長からは、1万円以下の商品については、消費税率引き上げは顧客からあまり意識されていないが、現場の感覚からすれば、消費税引き上げのタイミングは4月と10月ではなく、2月と8月が望ましいと感じているとのお話を頂きました。

また、昨年、国と県の補助を活用し、アーケード内の照明のLED化と防犯カメラのリニューアルを行い、照明箇所の拡大や照明時間の延長ができ、好評を得ているとのことでした。

また、地域の強みを生かし、酒造組合の皆さんと一緒の新たな取り組みを考えているそうです。商店街を歩いてみても、明るい雰囲気で活気を感じました。役員の皆様を中心とした一層のご活躍を期待します。


午後4時過ぎには大東寝具工業株式会社を訪問して、大東利幸代表取締役から、商品開発のコンセプトなどをお聞きした後、工房を視察させて頂き、これらを踏まえて意見交換を行いました。

当社では、睡眠と健康に着目し、京和晒綿紗(きょうわざらしめんしゃ)を使った寝具やパジャマ、いびき予防の横臥寝姿勢寝具、逆流性食道炎防止の傾斜寝姿勢サポート寝具、テトラポットを思わせるクッションなど、デザインや機能性に優れた商品を開発、販売しています。

クッションでは、日産自動車と提携し、自動車シートの素材のものも開発するなど、業種を超えた展開も模索されています。伝統の素材を生かしながら、デザイン力と企画力で新たな需要を生み出す活力を感じました。


(京都商工会議所の皆様にご挨拶される伊藤達也調査会長です。)


(懇談の後で、京都府商工会連合会の大槻康博専務理事より、要望書を頂きました。)


(京都信用金庫の増田寿幸理事長から、お話を伺っているところです。)


(福田金属箔粉工業の園田修三社長から、会社の歴史や業務内容について伺っているところです。)


(浅野雄祐理事長はじめ伏見大手筋商店街振興組合役員の皆様との懇談のようすです。)


(伏見大手筋商店街の様子です。明るく、活気のあるアーケードでした。)


(大東寝具工業の大東利幸代表取締役から、会社のコンセプトや商品について説明を受けているところです。)


(これが、日産のシート素材を使った三角形のクッション「テトラ」です。とてもくつろげるクッションでした。)


(会社は、一階がお洒落なカフェ、二階がショールームになっています。左から、宮崎健介先生、山際大志郎先生、関芳弘先生、伊藤達也先生、大東利幸取締役、私です。)


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  • 宮下 一郎(みやした いちろう)
    昭和33年8月1日生まれ。妻、長女、長男との4人家族。
    趣味は手品(子どもの頃からの趣味でレパートリーは百数十種類に及ぶ)
    写真撮影 (家族写真、特に子どもの写真を多く撮影)
    映画鑑賞(高校時代には映画制作に熱中。黒澤明監督作品のファン)
    座右の銘は 「誠実」「着眼大局 着手小局 (Think globally, Act locally)」

  • 略 歴

    昭和58年東京大学経済学部卒 住友銀行入行
    平成3~8年大臣秘書官(防衛庁、環境庁、厚生省)
    平成15年衆院議員初当選
    平成19年財務大臣政務官
    平成24年自民党経済産業部会長
    平成26年財務副大臣
    平成28年衆議院財務金融委員長
    令和元年内閣府副大臣
    令和2年自民党農林部会長
    令和5年農林水産大臣
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