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宮下 一郎

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過疎対策特別委員会で島根県を視察

2013年10月25日

10月25日は、過疎対策特別委員会の島根県現地視察に、事務局長の立場で参加しました。台風の影響が心配されましたが、行き帰りの飛行機も時間通りに飛び、無事視察を終えることが出来ました。

本日の視察に参加したのは、山口俊一総括顧問、西銘恒三郎総務部会長、島根県選出の青木一彦参議院議員と島田三郎参議院議員、私の5名です。また、総務省自治行政局、農林水産省、国土交通省の皆様にもご同行を頂きました。

午前7時半すぎに羽田を出発し、午前9時に出雲縁結び空港に到着。バスで島根県庁に向かいました。県庁到着後に、知事室で溝口善兵衛知事にお会いしました。

午前10時から県庁6階講堂で行なわれた意見交換会では、はじめに山口総括顧問より今回の視察の趣旨の説明を含めたご挨拶があり、引き続き、溝口島根県知事と島根県過疎地域対策協議会副議長の竹腰創一大田市長よりご挨拶を頂きました。

メンバー紹介の後、島根県の西山彰地域振興部長から島根県の現状等についてご説明を頂き、次に、出席頂いた市町村長の皆様よりご提言やご要望をお聞きしました。

本日ご出席頂き、ご発言を頂いたのは、

大田市 竹腰創一 市長
安来市 近藤宏樹 市長
江津市 田中増次 市長
雲南市 速水雄一 市長
飯南町 山碕英樹 町長
川本町 三宅 実 町長
美郷町 景山良材 町長
邑南町 石橋良治 町長
津和野町 下森博之 町長
吉賀町 中谷 勝 町長
海士町 山内道雄 町長
知夫村 福山孝行 村長

の12名の皆様です。

それぞれの市町村において、人口減少への対応として若者定住対策や産業振興、既存施設の統廃合など、様々な取り組みをされていることがよくわかると同時に、過疎債の適用範囲拡大についても強い要望があることを再認識しました。


昼食後にバスで奥出雲町に向かい、午後1時すぎに町の貸工場で活動されている株式会社加地を訪問しました。

当社では、自社開発したEXGELという耐衝撃性能にすぐれた新素材と通常のウレタンフォームを組み合わせて、車いす用のクッションやマウスパッド、車用シートなど、様々な製品を一貫製品しています。

こうした工場を建設するのに、地域活性化事業債を活用したとのことですが、もし過疎債の対象になれば、町の負担が減り、さらに安い賃料で企業に工場を貸し出すことができる、とのお話も伺いました。


引き続き、ICT利活用促進事業として実施されているICTコールセンターを視察しました。この事業にも過疎債のソフト枠が活用されています。

奥出雲町では、町全体に整備した光ファイバー網を活用し、75歳以上の要援護者のお宅に約600台のテレビ電話を無償貸与し、民生児童委員や福祉・医療施設、公共施設等に約150台のテレビ電話を置いて見守る仕組みを構築しています。

なかでも、このコールセンターでは、運用委託をされた社会福祉協議会に所属するオペレーターの女性3名が、一人一日20軒から30軒の高齢者の皆さんに声をかける活動をしています。実際に、地元の言葉で明るく呼びかけているオペレーターの皆さんの様子を拝見し、素晴らしい取り組みだと感じました。

画面上に文字を書いてコミュニケーションをすることも可能で、健康確認や日常の問題解決の取次などもされています。利用している皆様の約8割がこのテレビ電話のサポートを今後も使いたいと答えているそうです。


その後バスで飯南町に向かいました。途中、過疎代行事業として整備された町道都加賀民谷線を通りました。雪の多い地域だけに、道路の整備は命にもかかわる重要な課題であることを感じます。


午後3時20分に飯南町に到着、谷地区で廃校となった小学校を活用し、様々な地域活性化のための事業を実施している「谷笑楽校(たにしょうがっこう)」を訪問し、説明を受けました。

ここでは、谷自治振興会や「地域おこし協力隊」の皆さんが中核となって、各種イベントの開催、卒業生の作品や地域情報の発信、卒業生や地域住民、視察者等の交流の場の提供等に活用されています。

既存の施設を地域活性化に活用している良い事例であると思います。


その後出雲縁結び空港に移動し、午後6時すぎの飛行機で羽田に向かいました。今日も、密度の濃い視察ができた一日でした。


(視察参加メンバーで知事室を訪ねました。左から島田三郎参議院議員、西銘恒三郎衆議院議員、私、溝口善兵衛島根県知事、山口俊一衆議院議員、青木一彦参議院議員です。)


(県庁6階で開催された約1時間半の意見交換会では、事務局長として司会進行をしました。)


(県庁1階の案内窓口に、島根県観光キャラクターの「しまねっこ」がいました。出雲大社の屋根型の帽子をかぶっています。かわいいですね。)


(奥出雲町の貸工場で車いす用クッションなどを製造している株式会社加地で、クッションに入れるEXGELという特殊素材をさわっているところです。指で押すと簡単にへこみますがすぐにもとに戻る、不思議な樹脂です。)


(この貸工場での生産を選択したのは、一貫生産ができる広いスペースが確保できること、自ら工場を建設する場合に比べ、初期コストが安いことなどによるとのことでした。)


(ICTコールセンターでは、社会福祉協議会の女性オペレーターが高齢者の皆さんに明るく話しかける声が印象的でした。)


(飯南町の「谷笑楽校」で、谷自治振興会による地域活性化の様々な取り組みについてお話を伺いました。)


(神楽で使われる衣装が展示されていました。その豪華さにびっくりしました。)


(出雲縁結び空港のホールには、飯南町でつくられた出雲大社の大しめ縄が展示されていました。歴史と伝統を感じる展示ですね。)


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  • 宮下 一郎(みやした いちろう)
    昭和33年8月1日生まれ。妻、長女、長男との4人家族。
    趣味は手品(子どもの頃からの趣味でレパートリーは百数十種類に及ぶ)
    写真撮影 (家族写真、特に子どもの写真を多く撮影)
    映画鑑賞(高校時代には映画制作に熱中。黒澤明監督作品のファン)
    座右の銘は 「誠実」「着眼大局 着手小局 (Think globally, Act locally)」

  • 略 歴

    昭和58年東京大学経済学部卒 住友銀行入行
    平成3~8年大臣秘書官(防衛庁、環境庁、厚生省)
    平成15年衆院議員初当選
    平成19年財務大臣政務官
    平成24年自民党経済産業部会長
    平成26年財務副大臣
    平成28年衆議院財務金融委員長
    令和元年内閣府副大臣
    令和2年自民党農林部会長
    令和5年農林水産大臣
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